こんにちは、ドクダミ淑子です。
私の人生のある時点で接点を持って、でももうこの先一生会わないであろう人のことを、ふと思い出したりします。
仕事で交換した名刺(データ化してある)は、1200枚を越えていました。
取引先の担当者や上長、インタビュー対象として出会った人、後輩の同行で会った人と濃淡ありますが。
それにプラスして学生時代の人、もっと以前からの知り合い、習い事で出会った人、入れ替りが激しい会社の同僚、よく見かける近所の人、家族や親族や地元の人や兄弟姉妹の友達、ヤクルトのお姉さんやスーパーやコンビニの店員さん、そしてネットの中での交流がある人・・・今までの人生で出会った人は、結構な数なのかもしれません。
人生の中ですれ違ってきた人との会話を、ある時ふと、思い出します。
離婚を予感しながら結婚した人
最近ふと思い出したのは、「結婚する時から、この人とは離婚すると思っていた」という女性の先輩のこと。
彼女からその言葉を聞いたのは10年くらい前で、20代後半だった私は、「そんなことある?離婚すると思ってたら最初から結婚しない方がよくない?」と思っていた(大人なのでもちろん口にはしなかった)。
でも最近、そんな彼女のことを思い出して、「まぁそういう人生もあるんだろうな」なんて思った。
彼女は、離婚するとわかっていても、その人との子どもがどうしても欲しかったそうで、実家や義実家との連携を常に考えて、何があってもいいように働き続け・・・とやって、予想通りやっぱり離婚になった、という話だった。
そういえば、彼女の元旦那さんは絵に描いたようなクソ男だと別の人からも聞いたことがあったな。
周りも反対する人の方が多かったし、彼女自身も「自分の妹や友人が連れてきたら反対したと思う」と笑っていた。
じゃあなぜ・・・?と思っていたけど、今なら、なんとなくわかる。
たとえ将来離婚するとわかっていても、「人生の中で幸せな数年間があればそれでいい」「夫とは別れるかもしれないけど、子どもは欲しい」、というのもあるのだろうということが。
むしろ、そこまで考えていたからこそ、離婚後の人生を色々と考えられるだろうし、逆にアリなのかもしれない。
「思っていたのと違う」の受け入れ方
さて、そんな例から、やっぱりはあちゅうさんの話に繋がるんだけど。
私の知り合いの女性と違って、はあちゅうさんはきっと、「自分なら上手くやれる」と思っていたのだろう。
復縁の条件を子作りにして、「復縁したい」だけの彼を、「復縁したいってことは子作りに協力してくれるってことで、つまりは生まれたら育児にも家事にも協力してくれる・・・っていうか、協力って何?男性も主体的にやって当然ですよね?それでいて経済的にはお互い独立したいから、仕事も頑張ってね!」と、お試し購入したら有無を言わさず定期購入で解約できない謎のサプリメント買わせるくらいの勢いでハメ技(格ゲー的な意味で)に持ち込んだ感じなんだよな。
んで、周りはほぼ予想済みだった離婚(事実婚解消)を、大事件のように騒いで、今度は叱らない育児でイタズラやりたい放題に育てた息子さんが言うこと聞かないと騒ぎ、保育園はお迎え前にスーパーに寄ることを許してくれないと騒ぎ、風邪をうつされたら「人生史上最悪の風邪、私の稼働が止まる」と大騒ぎし・・・
・・・って、それ全て、「フツーに考えたらそうなりますよね?」なのだがー!
はあちゅうさんは、自分が考えるシナリオでしか、物事を考えないのだろう。
息子さんは叱らない育児で独創性がありかつ周りへの気遣いもできるモテるイケメンに育ち、育児は楽チン、仕事も昇り調子でいつまでもチヤホヤされ続けて・・・これ書き出したらキリがないのでもうやめておくけど。
とにかく、一言で言うと「見通しが甘い」。
あ、見通しが甘すぎるから、なりすましアカウント作って個人情報バラ撒いても問題ないと思ったんですかね?
人生を切り開く人は
話は私の知人に戻って。
どんな選択であろうと、周りにどんなに反対されようとも、自分のやりたいことを貫き、もうすぐ成人になるお子さんを育て上げた彼女のことを思うと、すごいなぁと思う。
きっとこれまでに、大変なことなんてたくさんたくさんあっただろうに、それを周りにあまり見せずに、むしろ他の女性達を勇気づけ、元気づけて、色々な相談に乗っていた。
私も20代後半の時に相談したこともあったし、産休育休の時もあれこれ相談していた。
残念ながら私の復帰前に退職してしまったんだけど、色紙にはたくさんの「ありがとう」「〇〇さんがいたから続けられた」の言葉があふれていました。
なんか・・・すごいパワーの人だったな。
人生を切り開く人って、こういう人なんだろうな。
相手が思い通りに動いてくれないとかじゃなくて、自分が動く。
自分のことを頑張りながらも、悲劇のヒロインにならずに、周りのことにも気を配る。
普段、私私私ィ!って人をウォッチしているからこそ、あの先輩の強さと偉大さを改めて感じるのだ。
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