こんにちは、ドクダミ淑子です。
はあちゅうさんが、こんなツイートをしているのを見かけました。
うむ・・・
「子供がかわいそう」へのアンサー?
私も以前、「子供がかわいそう」ということについて、ブログを書きました。
・・・けれども、はあちゅうさんは私をブロックしているので、これは見ているはずはありません(このくだりは、ドクダミ自由帳の読者の方なら既にご存じだと思いますが)。
「動画がバズる」と書かれているので、きっとこれはTilTokかなんかで、実年齢もしくは精神年齢が低めの方々が書いているコメントについてなのでしょう。
「子供がかわいそう」というのは、おそらく「父親がAV男優である+小さい頃から顔出しさせられている」のコンボでの可哀想なのだと思います。
まぁ、「父親の職業」「顔出し」の、どちらか単品で「かわいそう」と言っている人もいるかもしれないけれども、大抵はセットになっているからこそ「かわいそう」なのでしょう。
父親の職業がAV男優でも、その顔を知られていなければ、物心ついた時に生きやすくなるだろうし、顔出しアカウントでも父親(&母親←ここ重要!)が誰なのかが隠され、ただの「2歳児の顔出し動画」として出ていたらもう少し反応は違っただろうし。
・・・つまり、「僕はAV男優のしみけんの息子でーす!(&炎上芸人のはあちゅうの息子でーす!)」ということが、本人の許可なく(許可できない状態で)世に出されて、それが話題になっていることが「かわいそう」なのではないか、と思います。
しかも、すでにそのお父さんとは別居して、週に1回くらいしか会わない仲になっているという・・・
性格は遺伝するのか?
はあちゅうさんは、「子供がかわいそう」という意見に対して、「私の子供は自分自身のことをかわいそうと思わないから問題ない」と返しています。
そしてその根拠は、「父親のスーパーポジティブな遺伝子」。
・・・もう、ここから「ハァ!?」ってなりました。
性格が遺伝するか?の答えは、「たしかにその場合もある」だと思います。
不安を感じやすい人が多く持っているホルモンとかの話も聞いたことがあるし、それが遺伝する、というのもあるのでしょう。
でも、「自分をかわいそうだと思わない強メンタル人間」と、「自分を常にかわいそうだ、被害者だと言い続ける、自称・繊細人間」の元に生まれた子が、仮に性格が100%遺伝になるとしても、どちらを受け継ぐか・・・なんてわかりませんよね?
え?男の子だから、旦那さんの性格が遺伝するの?
でも、旦那さんの遺伝子で将来はAV男優になるってコメント来てたのにはカッカしてましたけど。
これ、よく読み返したらはあちゅうさんが勝手に「遺伝子」とか「血」とか言い出しているんですよね。
もう、遺伝するのかしないのか、何がどうなのかわからない。
はあちゅうさんにとって都合の良いことは「遺伝する」で、都合の悪いことは「遺伝しない」ってこと?
ってことは、AV男優って職業が都合が悪くて、偏見があるってこと?
環境×親の性格×ガチャ
私自身のことを考えてみると、自分が親の性格に似ているか?というと、全然似ていないと思います。
一緒に過ごした時間が一番長い母と比べると、どう考えても真逆で、本当に母のお腹から出てきたのか?と思うくらい、ずっとずっと折り合いが悪かった。
もっと言うと、私以外のきょうだいも、「母の言葉の真意が分からない」「母とこんな行き違いがあった」と愚痴ってくる。
私は、彼らの相談を聞き、「そういう細かいところをグチグチ気にするところが母子でそっくりなんだよな・・・」と思うけれども、黙っている。
だからきっと、私と母だって似ている部分はあるんだろうけど。
・・・何が言いたいかというと、どういう性格になるか?というのは、色々なものの掛け合わせになると思う。
親の性格・家庭環境・育てられ方・同世代の雰囲気・友達との関わり方・地域性・・・つまり、最終的にはガチャなのだ。
親の性格や家柄というのは少しだけその確率変動に関わってくるけれども、最終的には、ガチャ。
だから、先祖代々東大卒で国家公務員やら医師やらになっている家系の中でも、アウトローみたいな子は出てくるし、親がヤンチャな経歴を経てプロレスラーになってもその息子は「学者になりたい」みたいなことを言ったりする。
「この親にしてこの子あり」と言われることもあれば、「親はあんな感じなのに子どもは・・・」と言われることもある。
親と子供は別の人間なのだ
当たり前なんだけど忘れがちなのが、「子供は親とは違う人間である」ということ。
性格も違えば、考えていることも違うし、生きる時代も違う。
それを忘れてしまい、「私の子なら(または私達の子なら/○○家の子なら)、○○である」と言ってしまうと、「押し付け」になってしまう。
はあちゅうさんは、「息子=私」とか書いたり、「息子と私は運命共同体」と書いたりしているので、息子さんのことを一人の人間というよりも、自分のアクセサリーみたいに捉えてしまっているのではないか?なんて思う。
分身のようには成長せず、性格も全く違って・・・ってなった場合、結構大変なことになりそうな気がするな。
この方と同じようなことが起こりうる可能性だって、ゼロではない。
「私の子供は自分をかわいそうと思わない」というのもまた押し付けだよな
はあちゅうさんのツイートで気になったのは、「私の子供は~と思うはずがない」と言うところ。
なぜ、そう決めつけるのだろうか?
もしも、「自分はこんな親に生まれてかわいそうだ」と息子さん自身が思っても、同じことを言うのだろうか?
「あなたは、パパの子だから大丈夫よ」「パパなら、自分のことをかわいそうと思わないはずよ」
・・・こう言われたら、息子さんはどう思うだろうか?
まぁ、「僕とパパとは違う人間だ」って思うでしょうね。
はあちゅうさん自身は「息子を見ていると、小さい時の旦那を育てているみたいな感覚になる」って話をしていたから、もしかしたら、息子君は旦那さんのクローンだと思っているのかもしれないけれども(そう考えると恐ろしい)。
ちょうど最近、宗教2世の話題が色々なところで出てきている。
1世である親世代は、きっと自分の子供に、自分と同じ神を信じるようにと教育しているだろう。
その環境が当たり前な状態で育った子が、物心がついて周りと自分が違うことに気づいた時、それを受け入れ自分も宗教の世界にどっぷり浸かる子もいれば、「自分がかわいそうな環境に置かれていた」と感じる子もいるだろう。
それと同じことが起こりそうな状況なのに、「うちの子は大丈夫~」と鼻ホジっている息子さんの顔をアップしている母親・・・「毒親」と言われても仕方がないんじゃないかな。
大丈夫だと思うんなら、自分の鼻ホジ顔もアップしなさいよ!
最後に、先ほどあげた2019年3月に山本一郎さんが書いた文章を引用しておきます。
AV男優として人に見られる職業をしているしみけんさんをコンテンツ化するのは、本人がそれで良いとするのならばよいでしょう。事実婚の状態で出産することも、大人の自己決定権のなかであれば、周囲がどう言おうと自由という気もします。ただ、赤ちゃんのいる母親という属性は、ネットで面白い人生をポルノコンテンツにしているというレベルでは済まされない責任を負うことは考えておいたほうが良いと思いますし、周辺も悪ノリを戒めるべきであると感じます。
母親だけでなく、その母親が自分の息子もコンテンツ化しているんですよね・・・
そして「あいつの遺伝子だから問題ない!」と言い切っている。
お望み通り、旦那さんにそっくりな大人の男性に育つと良いのですが。
こちらもどうぞ