こんにちは、ドクダミ淑子です。
オリンピック関連で、またSNSにおける「誹謗中傷」のニュースが話題になっていますね。
TV番組で取り上げられる誹謗中傷問題は、なかなか悪質なものが多く、コメンテーターも自身が受けたような心無い言葉を想像するのでしょう。
「匿名だから良くない、実名でコメントすべき」「逮捕・起訴などを簡単にできるようにすべき」のようなコメントをよく耳にします。
私はそういう番組を見ると、「誹謗中傷」について考えてしまうのです。
「ダサい」→訴えてやる?
というのも、私がウォッチしている「誹謗中傷」問題は、たとえば「オレンジの髪色なんて頭おかしい」「イキっている」「ダサい」「嘘つき」くらいのレベルで訴えてくる(正確には開示請求をしてくる)人の話だからです。
世間一般が考える「誹謗中傷」と大きく差があるんですよね。
先日、「妊娠をしていながらも約2ヶ月の間それを隠しながら『リアルタイム』と言ってブログを書き続けていたことを『妊活詐欺』と書いたら開示請求された。本人は被害者だと言いながら係争中の案件なのにNHKに出演して誹謗中傷を語る」という話を書きました。
確かに、他人に対して「オレンジの髪の毛なんて頭おかしい」と言うことは褒められたものではないでしょう。
でも、私はどうしても「たったそれだけで?」と思ってしまうのです。
それは、私が「悪口に慣れてしまっている」ということなのだろうか?
口の悪い人には何を言ってもいい?
そんなことを考えながらTwitterに書いたところ、「本人だって昔は、不特定多数に対していじっていた」というコメントがありました。
確かに、それもある。
でも「やられたんだから、やり返されて当然」というのも、なんだかおかしい気がしてしまうんですよね。
「死ね」と言われたら「死ね」と、「殺す」と言われたら「殺す」と返していいのか?と聞かれると、私の答えはNOなのです。
「この人は悪人だから、何を言われても受け入れるべき」かというと、それはまた別問題じゃないかと思ってしまう。
誹謗中傷と悪口の線引きに挑戦する人
そんな風に、「どこからが誹謗中傷なのだろう?」と悩んでいたのですが、なんと、はあちゅうさん本人が手当たり次第開示請求をかけたことで、どこまでが(はあちゅうさんに対しての)誹謗中傷なのかのラインが定まってきました。
証券非行被害者救済ボランティアのブログ : はあちゅうNТТコミュ判決要旨 - livedoor Blog(ブログ)
- 精神病であると決めつけた発言
- 容姿について何度も、執拗に書く
こちらの判決文を読む限りだと、上記2点のいずれかの場合はアウトで、それ以外ならセーフ(と言っていいかわからない)のようですね。
はあちゅうさんに対して、あくまでも「今回のケースでの」ですが、司法の判断としては上記のような線引きのようです。
命の危機と、そうでないもの
私は、「命の危機にさらされるもの」は誹謗中傷であり、脅迫であり、警察なり弁護士なりに相談した方がいいと思っています。
「死ね」とか「殺す」とか、「爆弾をしかけた」とか。
その他にも、「この人は殺人犯だ」「この人は○○病だ(嘘)」とかも、命の危機にさらされはしないけれども、その人の人間性を傷つけ、社会的な意味で死にそうなもの。
ただ、この「命の危機にさらされる」というのも個人差があり、たとえば「カブトガニの裏側みたいな顔」と言われただけで過呼吸になって死にかける人もいるかもしれません。
その辺の個人差を埋めるのが、裁判所などの機関ですが、貴重なリソースを無駄遣いしないように、もっと手前で周りの冷静な人や弁護士などがある程度ジャッジすべきだなとは思います。
ただの悪口は、無視に限る
命の危機か、そうでないか。
私の中では、誹謗中傷と悪口の線引きはこんな感じなのですが、「じゃあ、命の危機にはさらされないけれども、心が傷つくような悪口はどうすればいいのか?」については、色々考えましたが、やっぱりこう思います。
「ほっとけ」「無視無視」
私にも時々、色々なご意見ご感想が届きます。
極稀に、少数ですが「頭おかしい」「狂っている」「執着しているのが怖い」などなどもあります。
でも、そんなのいちいち対応していたら、キリがないんですよ。
そして、この私の、限られた貴重な時間と脳の容量を、そんな人達のために削られるのがもったいない。
そして、そういうコメントに反応しないことで、むなしくなるのか、大量に感想を送ってくださる方も、しばらくするといなくなります。
このエントリーにコメントくださった方とか。
誹謗中傷はなくなるべきだけど
改めて書きますが、「死ね」「殺す」「爆弾をしかける」や、「殺人犯だ」「○○病だ」などの誹謗中傷はなくなるべきだし、悪口だってなくなるべきです。
でも、「今回のコントは面白くなかった」「この髪型はダサい、似合わない」「ゴミみたいなものを書いている」レベルを誹謗中傷と言い出したら、キリがないと思うのです。
そしてそれに反応すればするほど、そういう「些細な悪口」は集まってきます。
些細な悪口でも、大量に来たら心が病んでしまうかもしれません。
でもそれは、自分でそうなる環境を作っているとも言えるのではないでしょうか。
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