ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【はあちゅう】誹謗中傷の印象ロンダリングには勝てないのか?

あなたが、妊活中の女性、Aさんだったとしましょう。

Aさんは子どもが欲しいと思って「妊活」を始め、情報収集のためにSNSを始めました。

普段、周りの人に妊活について気軽に話せないと感じていましたが、インターネットの世界には妊活に悩みながら、お互いに励まし合っているたくさんの人達がいました。

その中で、あるアカウントが「#妊活編」というマンガを描いていたのです。

病院に行った、検査を受けた、妊娠検査薬が陰性だった、願掛けして生理用品を買わないようにしよう、生理が来てしまった、また次のチャンスに賭けよう、でもなかなか上手く行かない・・・「私ってもしかして子供出来ないんですか?」「卵子若返る薬ないんですか…」*1などなど。

Aさんは、自分と同じような気持ちを描いているこのアカウントに共感し、更新を楽しみにするようになってきました。

時には「その気持ちわかります」「今度こそ授かりますように」「一緒に頑張りましょう」なんてコメントを書いたりもしました。

そんなある日、そのアカウント主ーー「はあちゅう」さんの名前が、ネットニュースに載りました。

「え・・・?妊娠?」

毎日楽しみに見ていたマンガでは、たった1週間前に妊娠検査薬が陰性だったという内容が掲載されていました。

「『性別はたぶん、男の子』って、どういうこと?」

裏切られた気持ちになった彼女は、Twitterにこう書いたのです。

 

「妊活詐欺だ」

 

話はここでは終わりません。

その後、契約していたインターネット会社(プロバイダ)から、「あなたの『妊活詐欺』という書き込みが名誉権を侵害していると訴えている人がいるので、氏名住所等の個人情報を教えてもいいですか?」という趣旨の手紙が届くのです。

怖くなったAさんは、はあちゅうさんにDMを送ります。

「この度は失礼な書き込みをして申し訳ありませんでした。妊活詐欺と書いたのは~という理由があったからです」と。

すると、秘書を名乗る人と代理人弁護士を名乗る人から連絡が来るのです。

・・・この先Aさんがどうなって、どう動いたのかは省きましょう。

 

その後、色々あって憔悴しきった彼女に追いうちをかけるように、はあちゅうさんが「私は被害者です」とアピールを始めます。

スポーツ新聞やテレビに出て、「誹謗中傷の被害に遭っています」「泣き寝入りはやめようと投稿者に法的措置を取ることを決意しました」「嫌がらせで児童虐待通報されました」などと言い始めるのです。

しかもそれを、木村花さんの自死事件や山梨県の女児行方不明事件と絡めて、いかにも「私も同じように謂れのない誹謗中傷を受けています」のような言い方で・・・

 

「謂れがない?誹謗中傷を?違うよ。私はあなたの妊活を応援していたのに裏切られたんだよ?悲しくて、悔しくて・・・」

 

でも、Aさんにはそれを主張する場所はありません。

Twitterのフォロワー数は100名足らず、テレビに出演できるようなコネクションなんてありません。

そんな中、まるで悲しそうな顔を作っているかのような彼女の顔を見ると、色々な感情が渦巻いてきます。

 

***

 

申し遅れました、ドクダミ淑子です。

 

Aさんというのは、私が想像した架空の人物ですが、 これと同じようなことが、実際に起こっています。

私のブログでは、もうずっとこの問題について書いていますが、今回考えたいのは、こちらについてです。

 

有名人がメディアに出て「白」と言えば、真実が真っ黒でも白くされてしまうということ。 

 

 

「妊活詐欺」と言われた理由

ここで一旦、はあちゅうさんが「妊活詐欺」と言われている理由について、まとめてみましょう。

f:id:dokudamiyoshiko:20210422144608j:plain

特に注目すべきなのは、3/20までのブログでは「妊娠していない」という趣旨の内容を書いているのに、1週間後に「妊娠しました」と発表している点です。

彼女は、2019/1/10と2/21の2回にわたり「リアルタイムで更新」*2と宣言していたので、3/20までの更新をリアルタイムだと思っている人も多かったことでしょう。

 

このような経緯から、「妊活詐欺」と呼ばれているのです。

もう少し詳細が知りたい方は、こちらをお読みください。

 

 

児童虐待通報された理由

児童虐待についても、ぐったりしているように見える動画をアップしたり、子どもを普通なら入れないような健康器具に入れたことで、「もしかしたら児童虐待かもしれない」と思った方が通報したということも十分考えられるでしょう。

 

こんな様子がアップされたら、心配になりませんか?

f:id:dokudamiyoshiko:20210422224523p:plain

 

それを「虐待通報祭り」「嫌がらせ」と言うのは、筋違いも甚だしい。

 

その件について詳細が知りたい方は こちらの記事をご覧ください。 

 

 

メディアを使った印象ロンダリング

今回、私がこのブログを書こうと思ったきっかけは、改正プロバイダ責任制限法の可決関連で、はあちゅうさんがNHKの取材を受けているのを見つけたからです。

f:id:dokudamiyoshiko:20210422151900p:plain

写真は下記ニュースより引用


www3.nhk.or.jp

 

彼女はこの他にも、「はあちゅう 氏名と住所を突き止めた!『匿名のSNS誹謗中傷者たちを訴えます』」*3という記事や、スポーツ新聞で誹謗中傷について「誹謗中傷戦わない方が楽 でも裏表なく言いたい事言う(ために誹謗中傷と戦うという意味?)」と言及したりと、メディアの力を借りて「私は被害者、相手は加害者」というアピールを繰り返しています。

 

たしかに、一部過激な言葉で誹謗中傷にあたる容姿や人格への侮辱を行っているアカウントもあります。

ただ、それ以外の「意見論評」に当たるものもあり、むしろそちらの方が多数なのではないか?とこちらを見て思っています。

 

 

一方的な報道をするメディアのあり方も問題

私はこの件は、メディア側にも問題があると思っています。

 

現在係争中の案件について、はあちゅうさん側だけを取材していること。

経緯を調べずに、はあちゅうさんの言うがまま「被害者」「児童虐待通報」と報道していること。

こういった取材を受けた事実を、「ほら、メディアでも私が被害者って書かれている。だから真実だ。私が正しい」とはあちゅうさんが裁判を有利に進めるための材料として使われたら、メディアは「加害者」側が不利な判決になるような彼女の作戦に加担していることになりませんか?

少なくとも、私がはあちゅうさんなら、そういった戦略を取りますね。

 

 

被告になる=悪い人?

もしかしたらこのブログに対して、こんな意見が出てくるかもしれません。

 

「誹謗中傷は誰が何と言おうと悪だ。そう思われるような書き込みをする方が悪い」

「訴えるのには、時間と金と労力がかかる。そこまでするほどの内容なら、それは誹謗中傷なのだ」

「原告が善人、被告が悪人だ」 

 

たしかに、そういう印象を持つ方もいるかもしれません。

でも、裁判と言うのは、善人が悪人を訴えるものだけではありません。

善人だろうと悪人だろうと、所定の手続きさえ踏めば、自分の主義主張に対して法的な判断を得るために、誰でも利用できます。

 

そして、仮にですが、「無料受任」なんて言ってお金を貰わずに裁判をしている弁護士がいたら・・・勝てば賠償金でプラス、負けても0円、相手が示談に応じたらそれでもプラス 、なんてボロ儲けもできるわけです。

これはあくまでも、ただの噂レベルの話で、はあちゅうさんがやっていると言っているわけではないですが。

 

人が受ける印象というのは、人それぞれです。

たとえば、「お前のカーチャン、デーベソ!」という昭和の悪口も、人によっては「誹謗中傷だ!」と感じる人もいるでしょう。

「母ちゃんをバカにされた!慰謝料1億円よこせ!」と言うこともできるのです。

それが一般的な尺度から見て適切な内容で適切な金額かどうかを判断するのが、裁判所の役割です。

・・・が、そんなバカげた裁判で呼び出される側はたまったものではありません。

 

 

私たち一般人は有名人に言及してはいけないのか?

さて、はあちゅうさんのように、係争中の案件について「私は被害者」 とメディアを使って言ってくる人がいるとして。

仮にそれが誤った情報だった時、私たち一般人はその誤解を解くことができるのでしょうか?

おそらくそれは、とても難しいことだと思います。

我々一般市民が、 メディアに取材されることの難易度の高さもありますし、残念ながら「突然出てきた一市民」と「そこそこ名の知れた人」との信頼度の違いもあります。

 

「そもそも、そんな有名人に対して意見論評しなければいいじゃないか?」という意見もあるでしょう。

確かに、「触らぬ神に祟りなし」という諺もありますし、現在のはあちゅうさんは触れるな危険・どこに地雷があるかわからないような状態になっていますが、私たちにだって「表現の自由」というものがあります。

「この芸能人が好き」「この人の作品が好き」「この政党を支持する」「この宗教を信仰する」と言えるのと同じように、「この芸能人が嫌い」「この人の作品は好みではない」「この政党を支持しない」「この宗教を信仰しない」と言うことができます。

私自身は、はあちゅうさんのファンではありませんが、彼女の発言をよく見ていて、彼女の考えと自分の考えを照らし合わせながら、「私はこう思う」という文章を時々書いています(が、彼女はそれすら禁止させたいと思っているような発言もあります)。

 

 

一市民が印象ロンダリングをしてくる有名人に負けないために

では、どうやって私たちは、印象ロンダリングをしてくる有名人に立ち向かえばばよいのでしょうか?

 

小さな声でも拡散させ、多くの人が言うことで、声の総量を上げること。

そして、何度も何度も、言い続けること。

・・・これしかないと思っています。

 

印象ロンダリングをしてくる人は、歴史を改竄しようとして、自分にとって都合のよいことをメディアに流していきます。

今回の例だと「妊活詐欺」「児童虐待疑惑」ですね。

違うものは違うと、たとえ小さな声でも、何度でも、言い続けなければ、正しい情報が塗り替えられてしまいます。

逆に言えば、言い続けることで、正しい情報を塗り替えるのを阻止することができます。

 

さらに、メディアに対しても抗議の声を上げ続けること。

「これは偏向報道だ」「この情報は間違っている」ときちんと表明することが大切だと思います。

 

「有名人の言うことだから正しい」「声が大きい人が正しい」「テレビで報道されているから正しい」のではないし、そんな世界では我々は簡単に潰されてしまいます。

おかしいことを「おかしい」とすら言えない世界にしないためにも、声をあげ続けていきましょうよ。

 

最後に・・・今回掲載した妊活時系列と児童虐待を疑われた際の写真イメージは、有志の方々のご厚意で作成いただきました(内容の責任は私にあります)。

ご協力いただき、ありがとうございました。

 

私とコンタクトを取りたい方は以下のいずれかでお願いします。

  1. Twitter(1番早いです)
  2. ブログコメント欄(はてなIDなしの場合は、IPアドレスが私に開示されます。「非公開」と書けば私だけが読みます。はあちゅうさんと違って私は晒したりしません)
  3. メール(3日に1回くらい確認します)

 

 

こちらもどうぞ 

www.dokudamiyoshiko.com