こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は、ミステリー小説が結構好きなのかもしれません。
古くは小学生くらいで図書館や学校の図書室にある江戸川乱歩にハマっていたり。
大人になってからも、ちょこちょことミステリー小説を読んだりしています。
伊坂幸太郎とか、「ミステリー?」みたいなちょっとライトな方面に行った時もあるし、それ以外も小説を読んでいるので、めちゃくちゃ読んでいるというわけではないけれども、ここ最近も「何か・・・オレに小説を・・・」って時に手を出しがちだったりする。
そんなこんなで、書店の文庫本コーナーで目についたこちらを買って読みました。
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どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった――。埼玉で小料理屋を営む藤原幸人(ゆきひと)を襲った脅迫電話。電話の主が店に現れた翌日、娘の夕見(ゆみ)から遠出の提案を受ける。新潟県羽田上(はたがみ)村――幸人と姉・亜沙実の故郷であり、痛ましい記憶を封じ込めた地だった。母の急死と村の有力者の毒殺事件。幸人らが村を訪れると、凄惨な過去が目を醒まし……。最後の一行まで最上級の驚愕が続くミステリ。
架空の村、羽田上村は、米以外の2つの名物があって、その1つが「雷」。
「雷電神社」を中心として、村の権力者・宮司・その他住人の思惑や行動が錯綜する中、「私」は脅迫から逃れるように故郷の村に戻るが、そこからまた止まっていた時が一気に流れ出す・・・という話。
過去の3つの「死」と、現在のそれ以上の数の「死」。
事件なのか、事故なのか。
事件ならば誰が、なぜ殺人を犯したのか?
まぁ、気になる人は読んでみてください。
『変な家』も読みました
最近、新幹線移動を伴う出張とかもあって、新幹線の中で仕事するのも嫌だなと思って、真面目で律儀な私はしっかりと半休を取ったりしていました。
その時に、『雷神』の前に最近映画化で話題になっていた『変な家』も読みました。
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ただねぇ・・・変な家はあまりハマれなかった。
『#真相をお話しします』を読んだときにも思ったけど、若者にも読んでもらいやすくてシンプルで短いながらもどんでん返しがあって・・・っていうミステリーが私は苦手なんだなと思った。
変な家には間取り図が出てくるんだけど、その間取り図も中表紙の裏にあって、ことあるごとに見直さなければいけない仕様ではなく、毎回毎回ちゃんとそのページに欲しかった図面を出してくれて、注目ポイントに補助線を引いてくれる親切設計。
わかりやすいんだけど、そのわかりやすさが嫌なのよ!
あと、先祖代々に伝わる生贄的な儀式みたいな話とか、本当にあるのかもしれないけれども、なんか突拍子もなくて、私はなんとなくその世界観に浸かれないんだよな・・・というのが、『雷神』の場合はあまりなかった。
「割とありそうな話」だからなのか、作家さんの実力なのか、単に私の趣味だったり私の想像力の範囲内だからなのか・・・理由はわからないけれども。
横溝正史的ミステリーらしい
解説者によると、この『雷神』は横溝正史的なミステリーだそうです。
横溝氏の作品を読んだことがないから、それが合っているのかすらわからないけれども。
田舎の村での様々な人物の思惑が入り乱れつつも、大自然の美しさや一人の人間の人生を考えさせられると同時に「家族」「因果」みたいな裏テーマまでしっかりと描き切りつつも物語がどんどん展開していき、読んでいて引き込まれる1冊でした。
新潟の田舎の村(架空の村)での架空の祭りに架空の名物に・・・とすべてが「架空の」なのに、なんだか人々のキャラクターが立っているからか、過去から現在まできちんと描かれているからか、単に私の好みなのか、わからないけれども、私は道尾作品は結構好きだなと思ったので、これ以外の「神シリーズ」も読んでみようと思いました。
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