こんにちは、ドクダミ淑子です。
今日は、先日買ったこちらの本の感想を。
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どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。日常に潜む小さな“歪み”を、あなたは見抜くことができるか。
子供が四人しかいない島で、僕らは「YouTuber」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとたちがよそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)。日本の〈いま〉とミステリが禁断の融合! 緻密で大胆な構成と容赦ない「どんでん返し」の波状攻撃に瞠目せよ。日本推理作家協会賞受賞作を含む、痺れる五篇。
人生n度目のミステリー小説になれば
1冊の本に5つの短編ミステリーが入っているのですが、舞台はリモート会議だったりユーチューバーだったりマッチングアプリだったりと、わりと今時な感じ。
・・・なんだけど、「中毒者続出」「二度読み必須」とはならなかった。
私はそこそこ小説は読んでいて、ミステリーもそこそこは読んでいる。
そうすると、「きっとここがポイントなんだろうな」みたいなことがなんとなく読めてしまうようになる。
特に、どんでん返し系の、短編小説だと。
伏線の表示と回収が短期間で行われるので、引っ掛かった怪しいポイントを忘れずに読んでいくと、「ひょっとして、こういうオチ?」とわかってしまうのだ。
(長編の場合は読み進めていくうちに引っ掛かりポイントを忘れたり、フェイクに引っ掛かったりする。)
私は何度も読んでいるかもしれないけど
しかし、こういうことで文句を言っても仕方がない。
こういう本を、初めて読む人達は、「すごい!」ってなるのだろうから。
ミステリー小説が楽しめなくなったのは、私が歳を取ったからなのかもしれないな、と思うようにする。
「ドラゴンボールみたいな漫画」と言っても、ドラゴンボールを知らない人からすれば「面白い!」だろうし、「FF7みたいなゲーム」も、それを知らないならドキドキワクワクするだろう。
リメイク版に原作好きが文句を言いたくなることもあるし「原作の方がすごい」と思いたいけど、そんなの原作を見たことない人からすれば「リメイクがすごいから良いじゃん」で終わる。
・・・ということで、きっとミステリーをあまり読んだことがない人が読めば、帯みたいな感じになるんだろうなぁ、と思いました。
普段あまり読書をしない人、ミステリーを読まない人にはわりとオススメかな。
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同じような類なのに、この時は「面白い!」だった不思議。
こっちは「最後の1行でどんでん返し」だったけど、オチが読めてがっかりしていた。