ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】年下の男の子 恋愛からかけ離れたアラフォーが読むと

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

皆さんご存じないか、すっかり忘れていると思いますが、その昔に「メルカリで期間限定の1000ポイントあるから、私に読んで感想書いてほしい本を教えてください」みたいなことをしたことがありました。

 

今まで書いたのはこちら。

 www.dokudamiyoshiko.com

 

そして、今回が8冊目ですね・・・

 


 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

37歳のわたし、23歳の彼。

銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。契約翌日、新製品の健康ドリンク「モナ」の宣伝用フリーペーパーをめぐってとんでもないトラブルが発生。肝心の価格欄が空白のまま刷り上ってしまったのだ。配布を翌日に控え、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の社員・児島くんと夜を徹してのシール貼り作業を敢行。なぜか二人は話が合ったのだが……。年齢差14歳のわたしと児島くんの恋はどうなるの? 女優・浅野ゆう子さん絶賛。あなたの恋愛を元気にしてくれるハートウォーミングストーリー。

 

 

わたし、38歳。恋愛なんて忘れました

その昔は、恋愛バラエティだのバチェラーだのを見ていたので、その並びでオススメしてくれたのかもしれませんが、現在の私は、枯れも枯れている。

・・・というか、日々私も夫も、子育てにコミットしすぎて、なんか恋愛的なものを乗り越えて、もはや老夫婦みたいになっている。

そして、それを「危機」と思っていないし、特に「ときめき摂取したい」とも思わない私は、そのままマジで恋愛と縁のない生活をしている。

 

そんな私が、このタイミングでこれを読むと、なかなかのめり込めず、ツッコミばかりしたくなってしまいました。

 

まず、出会いから付き合う前まで。

もう、家まで押しかけるくらいグイグイ来る年下の男の子に「若い子は変わっているなァ~」みたいな感じで全く気付かず、「好きです」とハッキリ言われるまで、なんやかんやで「私の勘違いかなァ?」みたいな感じでスルーしているんですわ。

いや、それ気づくだろ!?の連続でした。

何、その「アラフォーまで独身だと恋愛にご無沙汰だから、色々フラグ立っても気づかないよね~」みたいな展開。

ここまでフラグ立ってたら、さすがに気づくわ!

アラフォー独身舐めてんのか!?

 

その、「気付かない年上女子、グイグイ攻める年下男子」の状態が続き、付き合うようになって・・・って全体的にドラマなのよ!

フジの月9か、TBSの火曜だか水曜だかの22時にやっている(やっていた?)ような、ベッタベタの恋愛ドラマ。

しかも、ちゃんと「当て馬男子」も出てくるしさぁ・・・

ドラマだったら楽しめたかもしれないけれども、なにせ主人公(37歳)と自分の年齢が近いが故に、「いやいや、37歳でそれはないだろう」みたいな感じになってしまった。

 

あと、「わたしは37歳」みたいなことを書いているけれども、ここもなんか違和感だったな。

あくまでも私の場合だけど、30過ぎると、自分の年齢がいくつかなんでそこまで意識しなくなってきたし、っていうかもう「咄嗟に出て来ない」になったな。

・・・とか、自分目線で読んでしまうから、イマイチ楽しめなかったのかもしれない。

 

独身女性が、なぜか年下男子に好かれて、また別の男性にも言い寄られて、どちらも鈍感で最初は気づかなくて、グイグイ来られて、「あれ?これは好意を抱かれているのかしら?」「いや気のせい、だってわたしは37歳なんだもの」みたいな感じで話が進んでいくのを、ついつい穿った眼で見てしまっていた。

 

 

ラストシーンでずっこけた

そんな感じで、真面目で鈍感なアラフォーが、悩んだり自分の気持ちに蓋をしたりしながらも、話は進んでいくんだけれども、ラストシーンでそのぶっ飛んだ思考回路に、私は椅子からずり落ちるかというくらい驚いてしまいました。

 

これは是非、気になった人は読んで欲しいから、ここには書かないでおくけれども。

 

いや、古の隠し方にしておこう。

 

ーーーここから先がネタバレーーー

年下男子と別れて約半年。上司に交際を申し込まれて、自分の本当の気持ちに気づいた主人公は、彼の住まいを訪れ、不在だったので会話の中から聞いていた彼の実家に突撃して、突然実家の彼の父母に「お婿さんにください」と挨拶する。別れているのに。

ーーーーネタバレ終わりーーーーー

 

こんな感じの「ハァ!?」があるのが面白かった。

そう、これは「アラフォー独身のリアル」として読むよりも、「アラフォーあるある」を散りばめて面白くした感じのドラマチックな展開のフィクションと読んだ方が面白いのだ。

 

散々「いや、その展開は無いだろう!?」とツッコミまくっていたけれども、続編があると知って読みたくなっている自分もいる。

 

年を取る主人公と、変わらない年の差。

この2人の続きを見届けたくなった。

 

 

こちらもどうぞ

www.dokudamiyoshiko.com