こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は今、逆張り思考に困っています。
たとえば、新卒採用。
2024年3月卒業の学生、つまり卒業まで残り3ヶ月を切った学生の募集を今からスタートしたいみたいな問い合わせが、数件立て続けに入ってきている。
お客様に「今の時期は大半の学生さんが就職先が決まっていますよ」と言う話をするんですけれども、そういうと「じゃあまだ決まっていない学生さんがいるんですね!」と答える。
確かにそうだけど、何だよそのプラス思考は・・・
「決まっていない学生さんもいますが、”何が何でも就職”って感じでない人も多いです」
「留年すればいい/留学して経験を/フリーターでもいい/公務員浪人する、などなどの考えがあって決まっていない人の方が多いのでは・・・」
と、やんわりと「やめとけ」を言うのですが、プラス思考の塊なクライアントはそれでも意見を変えない。
「じゃあその、数少ない”就職したい学生”を狙って行きましょう!」
お、おう・・・
最終的には「アイデアで勝負」
「あと2ヶ月ですからね・・・”ダメ元”とか”まずは練習”みたいな気持ちで、やってみましょうか」
私もサラリーマンですので、そんなに金を払いたいという顧客をないがしろにするわけにもいきません。
「え?何言ってるんですか?お金を払うからには結果を出してもらわないと!」
「可能性の問題として、あの時期にやったら成功率は50%、今の時期だと10%くらいですよ」
「じゃあ、その10%をあなたのアイデアで100%にしてください!」
「やっぱりね、普通に戦ってもウチみたいな会社って勝ち目ないじゃないですか?だから、逆張りで攻めるんですよ!他がやらないようなアイデアがあれば、上手く行くと思うんです」
そうですか・・・
「なるほど、で、お給料の方は・・・」
「初任給は19万円です!」
正攻法で行けないから逆張りなのはわかるのだが
つまるところ、正攻法でやっても選ばれないから逆張りでやりたい!って感じなんですけど、「逆張りすれば上手く行く」ってところがもうアカン・・・と思いました。
もう、このか会社さんは常にそういう逆張り+プラス思考で、困難な事態を乗り越えてきたのでしょう。
それは良いのだが、「プロのアイデアがあれば、セオリー通りにやらなくても上手く行く」っていうのがアカンのよねぇと思う。
まずはセオリー通りにやって、そこから考えてみるのが順番だと思うんですわ。
セオリー通りやって上手く行かなければ逆張りでもいいかもしれないし、セオリー通りで上手く行くかもしれない。
まずは逆張りで失敗すると、「逆張りもダメなんだからセオリー通りにやっても上手く行かないだろう」ってなるのよ、そういう人達って!
逆だろ!?
なんなのその「逆張りに対する信頼感の高さ」は!?
最終的には「相性」ですが
まぁそういうクライアントも、若さで頑張ってアイデア出してくれる営業とか、逆張り歓迎プラス思考コンサルタントとかに出会えばいい感じになるのかもしれないけど、私は現実をシビアに見て、成功確率が低いやり方は進めないですからね。
逆張りが大好きなら、そういう営業とぜひやってちょうだい!と思ってお断りするんだけど、「それでもドクダミさんに依頼したい!」みたいな感じの方もいて・・・省エネで行きたい私は滔々と説明するのでした。
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