こんにちは、ドクダミ淑子です。
仕事をしていると、今いる社員と同じ人を採用するっていうのは、無理な時代になっているんだなぁということを感じます。
「今と同じレベルの人」は今と同じ給料では雇えない
・・・というのも、クライアントから「今と同じスキルの人を、同じ給与で雇いたい」って言われることがあるんだけれども、そのスキルだとその給与で雇える可能性低いですよ?というケースが増えてきたからです。
・・・というか、「え?今のご時世にそのレベルの人をその給料で雇っているんですか?」みたいなケースと言った方が正しいだろうか。
転職って、する人もなかなか大変なもので、今いる環境や人間関係を変えなければいけないストレスがあったり、新人として入社して教育してもらう立場になったり・・・ということがあるから、出来ることなら今の職場で働き続けたいと思うかもしれないけど、今の状況だと給与に不満があるなら転職した方がほぼ転職後の方が給料は上がるだろうなと思う。
スキルや経験にお金を払いなさいよ
企業はもっともっと「スキル」「経験」に給与を払うべきだし、会社を支えるバックオフィス部門の人をもっと尊重すべきだと思う。
人材の世界に身を置いていると、その辺はすごく感じる。
実際に「その人」が辞めてしまってとんでもない状態になり、あっという間にブラック化していく会社なんかも見てきているんだけれども、世間一般の人はその辺の認識はあまりないようで、昨日も今日も「経理の経験者を月給20万円で~」みたいなオーダーが来る。
2024年3月卒の新卒採用についても、「いい学生が来ない」「選考希望してくれる人数が少ない」と文句を言われたりするんだけれども・・・
今、何月だと思ってる?
9月よ?
卒業まであと半年なのに就職先が決まっていない学生がゴロゴロいると思ってる?
そしてそういう子が世間一般で言う「いい子」だと思う?
・・・と説教かますんだけれども、なかなか伝わらない。
そして初任給が19万円・・・その金額だとバイトしていた方がましと思う若者もいるだろうと思うようなケースもある。
でも、「採用できる」と思っているのだ、なぜなら今いる人もそんな感じの待遇だから。
日本人は低い給料でまじめに働きすぎなのよ
そういうあれこれを見ていると、日本人は安月給でせっせと働きすぎなのではないか?と思う。
その給料でせっせと働いてしまうから、「この給与でこのレベルの人は満足してくれる」と思われてしまうのだ。
そう思われないように、安月給の人は金額相応の働きをして時々ミスをしたりボーッとしたりして、「給料並みの働き方ってこんなもんっすよ」とアピールするか、さっさと転職した方がよいと思う。
わりと本気でそう思う。
年収400万円では「普通の人」すら採用できない時代
転職で人材が流動的になるにつれ、少子高齢化で若手~中堅層が取り合いになるにつれ、給与相場が上がっているなと感じることもある。
もう、年収400万円くらいでしか募集ができない中小企業は、残業ありで1日10時間くらい働ける仕事がそんなに出来ない人を雇うか、1日4時間くらいしか働けないけど優秀な人を雇って、残りの4時間をITの力を使ってどうにかするの二択を迫られているのではないだろうか。
・・・と言っても、世の中そう簡単には変わらないから、まだ経営者達は、「残業あり1日10時間くらい働ける”それなりの”人を年収400万円で雇いたい」と考えている。時代はそうじゃなくなってきているのに。
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