ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

赤い車と田舎者

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私は片田舎の出身なのですが、現在は都会に住んでいます。

 

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色々な事に差を感じるのですが、子どもはそういう「差」を、「こっち(都会)がスタンダード」だと思って生きていくのだろうなと思うと、なんだか不思議な気分になります。

 

そんなことを、最近強く思ったエピソードが、赤い車。

 

 

ピンクの車を買おうとしてためらった理由

赤い車の話に入る前に、ピンクの車の話をしましょう。

 

私は実家に30年近く住んでいたのですが、実家暮らしの時に、新車を買おうと思ったことがありました。

ショッキングピンクの車を。

写真は載せないけれども、気になる人は「ヴィッツ ジュエラ」で検索して見て下さい。

めっちゃピンク。

 

でも、それを買おうとした時に、冷静な自分がこう思ったんですよね。

「こんな派手な車に乗ったら、どこに行っているか随時バレてしまう」と。

今思うと、田舎に住んでいる人(少なくとも、私の住んでいる地域の田舎)の考え方が染みついてしまっていたんだな。

 

私の住んでいる地域は、誰がどこに行っているか?みたいなのをスーパーに停まっている車とか、どこに何曜日に行くかとかをほんのり監視していて、その人の行動を元に性格とか家庭環境とかをほんのりと推し量って、なんとなく察しつつ、何かあったらヒソヒソしていたんですよね。

たとえば、「最近激安スーパーに行く」「奥さんが働きに出た」「旦那さんがリストラされた」とか、そういう風に点と点を繋げていくような感じ。

 

私も、幼馴染みから「この前実家に帰っていたんだね、お母さんから聞いた」みたいな風に言われることがある。

その子のお母さんに何も言っていなくても悟られて、それがバーッと関係各所に届いたりする。

 

まぁそんな感じの片田舎に住んでいたので、ピンクの車を買うのはやめて、無難な色の中古車を買いました。

 

 

自転車の色も「目立たないように」でした

「無難な色」といえば、私は中学校までヘルメットかぶって自転車で通学していたんだけれども、その自転車を買う時にも、母親同士の噂でこんなことを言われました。

 

「シルバーとかの無難な色をしていないと、先輩に目を付けられるらしい」と。

 

「そんな馬鹿な」と思ったけれども、くだらないことで目を付けられて中学校生活が面倒なことになるなら、無難な色にしようと決めました。

ただし、シルバーではなく、青味がかったメタリックなブルー。

 

この画像の上下部分みたいな感じの色だった気がする。

 

ちなみに、1つ上の先輩方はとても口うるさく、1年生の廊下をわざわざパトロールしたりして「スカート短いよ!」みたいなことを言いながら派手な感じの子に目をつけ、体育館裏に呼び出すような事件も起こるような感じで、「目立たないようにしないと先輩に目を付けられる」という噂は本当だった。

中1の私は「1歳しか変わらないのに偉そうにして大変だなぁ」と思っていた。

 

 

赤い車が街中にたくさんある場所

昔の話が長くなってしまったけれども、赤い車の話。

 

少し前から、子どもが色を覚えて教えてくれるようになっているんだけど、それもあって、通園路の駐車場に停まっている車の色を意識するようになりました。

そうするとですね・・・赤い車が結構停まっていることに気づいたのです。

 

そして、道路にも、赤い車・青い車・オレンジ色の車・蛍光の黄緑色の車・・・色とりどりの車が走っていました。

かつて私が買おうと思ってやめた、ピンクの車も見かけたことがあります。

 

それを見て、子どもと「あ、青だねぇ」みたいな会話をしていると、私の心の中の田舎要素が少しだけ薄まった気がしました。

そうだよね、誰も他人の生活なんてそんなに興味はないんだ。

赤い車でどこに行こうとも、気にする人もいないし、気にされることに病む人もいない。

 

今は、車を使う時はカーシェアで、カーシェアはだいたい「無難な色」だけど、できれば子どもを「赤い車」に乗せてあげたいな(レンタカーであるだろうか?)。

 

それと、もしも将来車を買うことがあったら、自分の好きな色を買おうと思う。

 

 

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