こんにちは、ドクダミ淑子です。
私はド田舎でもなく、都会でもなく、まさに「片田舎」って感じのところで育っています。
国道にはチェーン店が並び、イオンがあり、大型スーパーマーケットもあるし、道の駅もあります。
さて、そんな田舎でのランニングスポットと言えば、川辺ではなく、田んぼ。
この田んぼ、冬~春にかけて、朝晩冷え込んで日中は温かい陽気になると、濃い霧が出るのです。
今回はリアルに濃い霧のお話です。
気付いたら、霧に飲まれていた
実家住まいの頃は、朝起きて気が向いたら走りに行っていました。
卒論を出し終わって、卒業間近の春休みなんて、ほぼ毎日走っていたかな。
家の前は薄い霧がかかる程度なのに、田んぼに出ると水分が多いせいなのか、真っ白な霧が出ていることがありました。
というか、気づいたら真っ白になっていて、「ああ、霧だ」と気付くのです。
霧というのははじめは薄くかかっている程度なので、「どうにかなる」と思って進み続けると、だんだんと気づかないうちに濃くなってきて、視界がほぼゼロになるのです。
少なくとも、ボーっとしている私の中では。
霧が晴れる瞬間を見た
なぜそんな濃い霧の中で走り続けていたのかはわかりません。
真っ白な中で、少し心が折れてきた時。
何を考えたのか、走りながらふっと上を見上げました。
すると・・・青空が見えたのです。
前も横も後ろも真っ白で足元がやっと見える程度の濃い霧なのに、上を向くとそんなことが嘘のように晴れ渡る空。
よく考えれば当たり前かもしれないですが、その時真っ白な霧にへこたれそうになっていた私にとっては、とても衝撃的な光景でした。
働き始めてからも、思い出すあの瞬間
霧は下に溜まるので、上から晴れていく。
ただそれだけの話なのですが、社会人になる直前のこの経験を、私は働くようになって「辛い」「苦しい」と思ったときに、ふっと思い出すのです。
先が全く見えなくて、もちろん終わりなんて見えなくて、苦しくて、辛くて・・・と言うときに、少しだけ目線を変えてみる。
すると、全く違う景色が見えることもある。
辛い時や苦しい時は、どうしても目の前のことばかり見てしまいがちです。
でも、少し上を見てみると、実はその苦しみはすでに終わっていることに気づくかもしれない。
力を抜いて、ちょっとだけ視線を変えてみる。
忙しくても、あえてコーヒー休憩を入れてみる。
そんな風に、ちょっとだけ目の前のことから目をそらしてみると、意外と違った答えが見えてくるかもしれません。
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