こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は人材系の仕事をしているのですが（ふんわりとぼかす）、ここ最近はとにかく「人が欲しい」って企業が増えているなぁと感じます。
とにかく人が足りない、人が足りないと言っている。
んで、じゃあ求人出しましょうか、とやるんだけど、ここから先が2パターンに分かれる。
「応募が集まらない」っていうのと、「応募者の中にいい人がいない」っていう、地獄の2パターンだ。
それが御社の現在の立ち位置ですが
「応募してこない」も「応募者の中にいい人がいない」も、理由は一緒で。
「それが御社の現在の立ち位置なんだよな」というところに落ち着いてしまう。
私が担当している企業の大半は中小企業で、中には大手企業もあるんだけど、大手企業の場合は一発でいい人が採用できるから、募集をかけてもすぐに終わってしまう。
終わらないのは、大手企業にいい人を取られてしまう中で、言い方は悪いけれども「残った」人達を採用していかねばならぬ、中小企業の方だ。
「応募がこない」っていうのは、単純に「こんな会社、無理」って思われるからだ。
端的に言うと、条件が悪い。
給料が低かったり休みが少なかったり、転勤があったり、仕事内容がハードだったり、リモートワークができなかったり、などなど。
基本的には、条件が今より下がる転職はしにくいんだけれども、クライアントはこう言うのだ。
「実力があるかないかわからない人を雇うのに、そんなに給料は出せない」と。
じゃあ、その給料でも構わんっていう人が来るけどいいんですか？と聞くと、「実力が無い人は採用したくない」と返ってくる。
応募が来ているようなところは、条件面では求職者のハードルを突破しているけれども、どうしても「大手で受からないような人」の応募が増える。
年齢が高めだったり、転職回数が結構多かったり、まぁ色々「気になる点」があったりする人だ。
でも、それが「今のその会社の立ち位置」なのだと思う。
色々とハンデを自覚している人に「この会社だったら受かるかも」と思われている、という意味で。
転職って難しいな
担当顧客からは、「いい人が来ない」と文句を言われて、私も「すみません」とか言うんだけど、心の中では「どうしたものか」と悩んでいる。
この前なんて、応募が100件あった会社も採用できなかった。
100件のうち、年齢が高いという理由で書類選考落ちが約半分、残った半分のうちさらに半分が「転職歴が多い」という理由で書類選考落ち、残りが「異業種だから」みたいな理由で落ちて面接の連絡をしたのが5人で、日程の返事があって面接したのが2人で、2人ともに辞退されたみたいな話を聞いて、「その面接打診した5人以外にも面接できる人がいたのではないか？」と思ってしまった。
だって、そもそも「業種未経験も歓迎」じゃなかったっけ？
こういうやりとりをしていると、本当に転職って難しいなと思う。
たとえるなら、婚活パーティーみたいなところで、2回くらい会ったような人と結婚を決めるようなものなのだ。
それは、会社も転職希望者も、同じく。
そりゃ「入ってみたらなんか違った」なんてことはあるだろうし、「早めに辞めないとヤバい」みたいなことだってあるだろう。
でもそうした転職からの脱出を繰り返していると、「なんかよくわからんけど、転職歴が多い人」になってしまう。
転職がしやすい時期ではある
とはいえ、今は転職がしやすい時期なのは間違いない。
どこもかしこも人手不足で、「いい人がいれば採用したい」という企業が多い。
問題は「あなたがその企業にとって、いい人かどうか」と、「その企業があなたにとって、いい会社かどうか」である。
前者は「社会人として基本的なスキルを持っているか？」というのと、「その会社の仕事や社風などにマッチしているか」というところ、後者は「自分の希望する働く環境がゲットできるか」というところ。
「大手企業ならいいか」というと、だいたいそうなんだけど、人によっては良くないこともある。
私のような大雑把で我の強い人間は、ある程度制度の整った中小企業で好き勝手やる方が性に合っている。
大手も中小も、どこもかしこも人材不足なのは間違いないので、転職したいって人は今動くのがよいのだろうな・・・と思う。
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