こんにちは、ドクダミ淑子です。
時々、このブログのコメント欄にコメントをいただくことがあります。
大変ありがたく拝読しておりますが、どうもコメントやDMのお返事というものが苦手で(考えすぎてしまう)、見ているだけで終わってしまいがちなのですが、全部見ていますし、スパムなど、当ブログに関係のないもの以外は、全部「承認」しています。
そんな中で、昔書いたブログに最近コメントをいただいたので、お返事を書いてみようと思います。
「他人に興味が持てない23歳」についての話
そのブログ記事が、こちら。
私のクソババア風味が強いこの記事は、珍しくコメントが複数ついております。
こちらのトミタさんは、以前、私のブログをじっくり読み、20記事以上に大変丁寧なコメントを下さるという、熱心なクソババア批判をしてくださいました。
そのへんは、こちらをご覧ください(この記事のコメント欄にも熱いお言葉があります)。
今回、気になったのは、こちらのコメント。
自分もアラサー営業マンですが、他人に興味が持てず悩んでいます。その場だけでも取り繕えって自分でも思うのですが、会話が続かないんですよ…興味がないから深堀も展開もない、焦りで頭が真っ白になるんですよね、だから多少なりとも男性の気持ちは分かります。本気で悩んでいるかもしれない人の悩みを、「でた」とか、「残念な人」と思われるのは勝手ですが、「おせっかい」で一方的に質問攻めしといて落胆するのはどうかと思いました。
他人に興味が持てず、真剣に悩んでいる当事者の方なのですね。
「どうかと思う」ポイントについて
これを読んで、なぜ彼がこのブログにコメントを書こうとしてくださったのか、私の言葉のどこに引っ掛かったのか、ということを考えました。
本気で悩んでいるかもしれない人の悩みを、「でた」とか、「残念な人」と思われるのは勝手ですが、
・・・ここは「あなたの勝手です」なの?
本気で悩んでいるかもしれない人を「でた」「残念な人」と書くのは失礼だしクソババアじゃない?
じゃあ、何がアカンのかというと・・・
「おせっかい」で一方的に質問攻めしといて落胆するのはどうかと思いました。
「思うのは勝手だが、本人に質問攻めするな」ということなのですね、きっと。
「真剣に悩んでいるかもしれないんだから、質問攻めなんてして傷口をグリグリとえぐるようなことをするな、真剣に悩んでいるかもしれないんだから、そっとしておけ」という意味なのかな?と私は捉えました。
ただ、これは順番が逆で、「売れないっていうから、おせっかいで何か彼が活躍するヒントになることがあればと思って質問してみたけど、他人に興味がないって言われて残念な人だなと思って落胆した」なので、最初は「他人に興味がないんです」系だと思わず話しかけたんですよね。
他人に興味が持てない営業が、興味を持てるようにするには
もしかしたら、この方は「他人に興味が持てない 営業」で検索して、このブログに辿り着いたかもしれません。
今私のPCで調べたら、このブログが2位に入っていたし・・・
なんとか興味が持てる営業になりたくて、グーグル検索したらあのブログに辿り着き、まさに自分と同じようなタイプの若者の話が書かれていて、クソババアに「残念な人」と書かれ、解決方法すらわからず落胆した・・・のなら、大変申し訳なく思います。
ですので、私が考える、この悩みについての解決方法を書きましょう。
他人に興味が持てない営業が、興味を持てるようになる方法、それは・・・
「興味のあるフリをする」です。
興味がなくても、興味のあるフリをする
他人に興味がある/興味がない、は、個人の考え方なので、別にどっちでもいいと思います。
ただし、営業の仕事の中では「他人に興味がある」かどうかというのは、重要なポイントになってくると思います。
なぜなら、「あなた(orあなたの会社)は、この商品を買った方がいいと思います。なぜなら・・・」の、先の言葉を顧客に合わせてカスタマイズすることで、「そうか、これは私にとって買うべきものなのか」と思わせることが出来るからです。
そのためには、「あなた」のことを深く知り、「あなたにあった提案です」という感じを出すことが重要になってきます。
・・・となると、「他人に興味が持てない」じゃなくて、「他人に興味を持つ」んです。
仕事の中だけでも、無理矢理でも、演技でも。
「ドクダミさん、私、新聞屋さんに興味が持てないんです」
以前、後輩にこう言われました。
「新聞なんて読んでも意味ないし、絶対に買わないし、潰れてもいいと思っているんです。でも、社長は新聞読めとか、新聞には将来性があるとか言ってきて・・・ウワァって思うんです」
おうおう、正直者だな・・・
その時にも、私は同じようなことを言いました。
「仕事の間は興味を持っているフリをしなさい」と。
「個人的に興味がある/なしというのは、人間なんだし仕方ないと思う。でも、仕事の間だけはそれを封印して、そのお客様の考えていることをきちんと聞くこと。たしかに今はあなたのような若い子がメインターゲットではない業種だけれども、お客様は別の層にいて、儲かっているんでしょ?」
「そうですけど・・・」
「しかも、うちに大きい予算くれるんでしょ?」
「そうですけど・・・」
「個人的な好みと、仕事として、お客様のビジネスの成功を考えるのは分けて考えた方がいいと思うよ。私が、産業廃棄物が好きだと思ってる?*1」
・・・まぁこんなやりとりをして、その後彼女は、「新聞が好きか嫌いか」「担当者と気が合うか合わないか」みたいな次元から、ちょっとだけ脱することができたようでした。
興味があるフリをするために
まずは、演技でも何でも「仕事の間だけは、他人に興味があるフリをする」のが良いと思うのですが、ここで1つ問題があります。
「気持ちだけは興味があるフリはできたが、質問が出て来ない」です。
これは、コメントを下さった方も、こう書いていました。
興味がないから深堀も展開もない、焦りで頭が真っ白になるんですよね
これに対する対策は、事前にシミュレーションをすること、です。
私も、他人に興味がある/なしはさておき(興味ありタイプ)、営業になりたての頃は、何を言ったらいいかわからず、頭の中が真っ白になるタイプでした。
それを克服するために、何をしたかというと、「予習」と「復習」でした。
事前に、顧客のことを会社Webサイト等の全ページを読み、読みながら、「聞いてみたいこと」を最低20は考える・・・というのをやっていました。
20という数字がポイントで、質問も10個くらいだったらスラスラ出てくるんだけど、それ以上になると、絞り出さなきゃいけなくなります。
その過程で、頭の中で顧客(イメージ)と会話しているような気持ちになってきます。
それから、イメージトレーニング。
最初の挨拶から、話を本題に持って行き、どうやって提案して、お客様からどういう質問が来て・・・をイメージします。
それも、1つのパターンだけではなく、何パターンも。
もしも可能なら、先輩に手伝ってもらってロープレ*2してもらうと良いと思います。
それが無理なら、ひたすら自分の脳内で。
そうやって、予習してから臨むと、緊張は多少和らぐと思います。
「あれ、これ、進研ゼミでやったやつだ」状態になるからです。
ただし、それでも想定通りに行かないのが、商談というものです。
ですので、復習が大事になってきます。
予想通りにいかなかったところ、自分が上手く話せなかったところ、もっとこういう切り返しが出来たら会話の流れが違ってきたかもしれないこと・・・などを、できるだけ早く、振り返ることです。
私は、社用車の中でブツクサ言って、ああこの場面はこう言えばよかったな・・・なんて悔やんでいました。
ただ、声に出して振り返ることで、次回同じようなシーンが来た時に、スラっと出てくるようになっていました。
そうやって、興味があるフリをするために、予習と復習を繰り返していたら、いつの間にか本当に「お客様の事業に興味がある人」っぽい感じになりました。
「取り繕う」が1番難しい
コメントの方は「その場だけでも取り繕え」って書いているんですけれども、それこそめちゃくちゃ難しいことなんですよ。
「その場だけでも取り繕った」ことは、絶対に見透かされるから、余計に焦ってしまうと思います。
先輩に、その場だけでも取り繕えるタイプの人っていましたが、頭の回転がめちゃくちゃ速い人ばかり。
口から生まれてきたんかい!っていうくらい、ああ言えばこう返ってくる・・・みたいにスパンっと切り返せる人達で、私は「私はこんな風には成れないわ」って思いました。
私はとても不器用なので、とにかく考えて考えて・・・という方法で、どうにか鈍い頭の回転をカバーしながら経験を積み、なんとか「デキる営業マン風」に見えるようになってきた気がします。
さて、これはヒントになったでしょうか?
少しでも参考になれば幸いです。
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