ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

その時間は、なんの成果も生まないけれども

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

入院している時の話です。

私はベッドサイドで、やっと授乳を終えて眠りについた子を抱きながら、ほっと一息ついていました。

 

目の前には、これから洗わなければいけない哺乳瓶と、その他もろもろが見えます。

 

早くこの子をベッドに置いて、洗い物を済ませておかねば・・・

子どもが寝ている間が貴重だから、やれることをどんどんやって・・・

 

と思いながら、ふと自分の腕の中ですやすやと眠っている子を見て思ったのです。

 

いやいや、この時間も結構貴重なんじゃないか?

 

 

入院期間の使いみち

私の場合、帝王切開やらその影響でなのか高熱を出したりして、子どもは2日ほど預けられていましたし、やっと一緒になったと思ったら今度は子の方の黄疸の治療で日中いなかったりと、丸一日一緒にいられたのは、2日間くらいでした。

その間、ずっとベッドの上でゴロゴロしながら、Twitter見たり読書(マンガ含む)したりブログ書いたり・・・あれ?私、子ども産みましたよね?仰向け寝が出来ること以外、出産前とほぼ変わらないんですけど・・・という数日を過ごしました。

お腹も痛いし回復に専念できて助かる!と思う一方で、心のどこかで、焦りがあったのかもしれません。

入院している間に少しでも知識を吸収したいのにできない、みたいな焦りが。

幸いにして(?)子と接することができない自分を責めることはありませんでした。

だって、私、お腹切ったし!という人生初の手術という経験と痛みで、自分のこと最大限に褒めていたから。

 

会えない期間を経て、やっと母子同室になって。

その中でも、哺乳瓶を洗うとか、記録をつけるとか、マッサージしたり搾乳したり・・・そんな小さな「タスク」をきちんとしようとしている自分に気づいたんですね。

 

おいおいおいおい、今みたいに、寝てればご飯が出てきて、赤ちゃんのお世話だけしていればいい期間なんて、超・貴重だぞ!

今でもこんなに焦ってどうする!?

哺乳瓶洗うより、今はこの子を眺めていたくない?

 

そんな風に、突然思いました。

 

今が15:45だから、キリよく16時まで!

とりあえず、この子をしばし眺めてみよう。

 

 

その時間は、なんの成果も生まないけど

そう思って、じっと我が子を見つめて見ました。

髪の毛、眉毛、まつ毛、目、鼻、口、輪郭などなど・・・

あ、このパーツは夫に似ている、このパーツは私だな、これはどっち似なんだろう?

そんな風に考えていたら、なんかやっと、「2人の子なんだな・・・」という実感がじわじわ沸いてきた気がしました。

 

この子はどんな姿になり、どんな未来を歩むのだろう・・・

Twitterで時々流れてくる「今は育児が大変かもしれないけど、子どもが巣立つまでは一瞬で、大変な時期こそ思い出」みたいな言葉を見ると涙があふれてしまう今日この頃。

きっとホルモンバランスのせいだと思うけど、我が子の未来を考えただけで、またうるうるとしてしまう。

まだ生まれて数日だと言うのに。

 

傍目からすれば、子を見ながらただボーッとしているだけで、それはなんの成果を生む活動でもありません。

でも、こういう時間こそ、すごく貴重だな。

 

これから、退院して、一旦実家にお世話になるけど、自宅に戻ると忙しい日々が待っているのだろう。

タスクがモリモリになり、子どもを見つめる15分すら取れなくなるかもしれないし、「もったいない」と思うかもしれない。

 

でも、週に1回くらい、そういう「もったいない」「効率重視」の世界から離れて、こうやって、ボケェ~とした時間を過ごせたらいいなぁ・・・と思ったひとときなのでした。

 

 

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