ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【マンガ感想】君に会えたら何て言おう 妊婦の私は泣いた

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近、こちらのマンガを読みました。

 


 

 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

「うちはどうする?こども…」

キリと夫のむっちゃんは、結婚して数年の仲良し30代夫婦。
子供を作るならそろそろ急がなきゃいけない年頃なのはわかってる。
けれど、後戻りできない一歩を踏み出すのがこわい…。
キリは周りのおめでたい報せを聞く度に少しずつ消耗していくが、夫のむっちゃんはどこか他人事のようで…?
そして突入した初めての妊娠は、知らないことの連続だったーー!

悩める未産の女性たちへ。妊娠中のあなたへ。妊娠を懐かしむママたちへ。
そして、男性たちへ。
すべての人に届けたい、初めての妊娠・出産ストーリー。

 

私が買った『たまごクラブ』が初のイラスト表紙だったようで、その表紙を書いたのがねむようこさんで。

インタビュー記事を読んでみたら、どうやら出産マンガを出しているではないか!

・・・というのが買ったきっかけ。

 

ねむようこさんは、大学生の時に友人から薦められて読んで、ハマったんだよな。  

こちらはボンクラボンボンハウスの感想。

お仕事マンガ(?)の『午前3時の~』シリーズが一番好きだな。

 

www.dokudamiyoshiko.com

 

 

「子供どうする?」からはじまる

こちらのマンガの第1話は、子どもを持つかどうか悩む30代夫婦の状態から始まるのですが、その描写もまたリアル。

 

私たちは…

30歳をもう何年か過ぎていて

子供作るならそろそろ急ぎなよなんて言われちゃうお年頃で

なのに一歩踏み出せずにいる

(その一歩はあと戻りできないヤツだから)

おめでたい報せがあるたび誰かに決断を迫られているみたいで

(ちょっとだけ消耗する…)

 

ああ、わかる。

私は自分が35歳になる年までこんな状態だったんだよな。

夫も同様・・・というか、夫の方がさらにのんびりしていた。

だから腹をくくって、2020年の目標を決めて、すぐ不妊専門のクリニックに行った。

 

 

 

夫との温度差を埋めていく

妊娠が発覚してから、女性側はどんどん変化していくんですよね。

身体も、気持ちも。

 

でも、男性はなかなか変化できない。

いくらや生ハムなんかを平気で食べようとするとか、女性は心配になって食べていい食材・ダメな食材とか勉強するからわかるけど、男性はそんなの知らないってこと多いし、つわりを「気のせい」とか言っちゃうし、「パパとかちょっとウエ~~~~ってなる」とか言って、「こいつ大丈夫か?」と思われたりする。

 

これはウチの夫もそうだな。

私のつわりが軽かったということもあり、初期なんてほぼ配慮ゼロだったな。

まぁ、いつも通りにしていてくれたということなのか、ただ単に無神経だったのか、今となってはわからずだけど。

5ヶ月くらいになってから、「点滅する横断歩道を走って渡らない」を守るようになってくれたレベル。

 

マンガのキリちゃんは、こういうモヤモヤとか、夫との温度差をちゃんと泣きながらも言葉でしっかり伝えて、少しずつ変わっていくむっちゃん(夫)の様子もまたリアルで良かった。

 

 

妊婦あるあるの連続

妊婦あるあるも沢山あって、これも面白かった。

 

マタニティマークへの葛藤とか、「男の子がいい?女の子がいい?」でジェンダー的なことを考えたり、健診の後に食べたいものを考えまくったり、足がつる話だったり、子どもがいない今を楽しみたいと思ったり・・・

まさに、今の私!!みたいな話がモリモリあって、これも共感できた。

 

 

出産シーンで泣いた

たまごクラブのインタビューページでも、インタビュアー(編集長の小山田さん)が、「私が好きなのは出産シーン。感動して号泣しちゃいました。」と書かれていたのですが、私も出産シーンを読んだ時、泣いちゃいました。

なんだろう、自然と涙が流れてきたんですよね。

 

キリちゃんの痛みも、むっちゃんの涙も、生まれてきた瞬間からの次ページの、セリフなんてなくても伝わる感動がぶわっと押し寄せてくるというか・・・

・・・それを一言で表すと「尊い」なんだけど、なんかそれでも薄い感じがする。

とにかく、読めばわかるんじゃないかしら?

 

 

共感できることがたくさんある、オススメの1冊

妊娠してから、この手のマンガやエッセイはちょこちょこ読んだりしているのですが、このマンガはすごくよかったと思う。

 

私の場合、最初に読んだ本が「なんじゃこら?」で全然共感できずだったんだけど、同じように妊娠出産をテーマにしていて、妊娠中のモヤモヤや男女の差についてなど、ネガティブな面も描かれているのにこっちは絶賛してしまう。

違いとしては、「妊娠&出産」というテーマから逃げずに正面から立ち向かっているのと、いろいろなモヤモヤを、モヤモヤのまま終わらせずに、自分の中できちんと解決していく前向きさとかがあると思う。

 

健診が終わったら食べようと思いつめていたハンバーガーが売り切れで、何かがプツンと切れて泣いてしまうシーンがあるんですね。

んで、いろいろ我慢していたことや「妊娠中のマイナートラブル」で片づけられる辛いことを思い出して、「今日くらいはガマンしたくなかった」って泣いちゃうんだけど、代わりに頼んだハムのホットサンドもけっこうおいしいことに気づくシーン。

そうやって、少しずつ悩みながらも前に進んでいく・・・前向きさがいいなと思った。

 

妊娠中の人は、ぜひ読んでほしい1冊だと思いました。

 

 

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www.dokudamiyoshiko.com