こんにちは、ドクダミ淑子です。
ねむようこ先生の最新作、「ボンクラボンボンハウス」1巻を読みました。
ボンクラボンボンハウス 1 (フィールコミックス) [ ねむようこ ]
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話それるけど、漫画家さんを「~先生」って言っちゃうのって、小さいころからマンガ雑誌に触れてきた人、特にどっぷりハマってきた人が多いのかなと最近思う。
「尾田栄一郎がー」「荒木飛呂彦がー」「秋本治がー」じゃなくて「尾田先生がー」「荒木先生がー」「秋本先生がー」ってつい言っちゃう。
でも「秋元先生(康のほう)がー」とは言わない。
ねむマンガの定番、「主人公は何もない状態から始まるストーリー」
ストーリーはこんな感じです。
ボンクラボンボンハウスの主人公、一樹(かずき・女)は大学を「意味がない」と無断で中退して、何も持たないまま実家に戻ってきて、毎日ゴロゴロしています。
「何者にもなりたくない」「何もしたくない」そんな一樹ですが、キレたお父さんが足出した残りの学費200万円で、おばあちゃんの美容室をリフォームして住む!と一念発起!
でも、リフォームにもお金がかかる、200万円じゃ足りない・・・そんなときにひょんとしたことから2人の男の子とDIYの話がやってきて・・・
「何もない状態」って現実ほぼない、だから憧れるんだな
このストーリーって、ねむマンガの定番なんですよね。
- 午前三時シリーズ(イラストレーター志望で就職してきた、ももこ&たまこ)
- トラップホール(婚約破棄されて何もなくなった、ハル子)
- 三代目薬屋久兵衛(実はバツイチで地元に帰ってきた、三久)
- ボンクラボンボンハウス(大学中退して地元に帰ってきた、一樹)
ワンパターンといっちゃワンパターンなんだけど、愛すべきワンパターンで、読み手としては存分に望んでいるワンパターンなのです。
(逆にねむマンガで、人生やり直さない女子の話なんて読みたくない)
この「ニート」「真っ白」「何もない状態」って、私は未経験なんですよね。
高校からストレートで大学に行き、ストレートに就職し、10年社会人やりながら、結婚してって状態なので、常に「学生」「会社員」+「娘」「嫁」と役割があった。
その役割がないまま、ただ「ももこ」「たまこ」「ハル子」「三久」「一樹」として生きていくことの潔さと楽しさを、私は感じたいけれども、きっと一生無理だろう。
(もしもやるとしたら、今すぐ夫を捨てて南の島に逃亡だが、それはないだろう)
だから、ねむマンガの主人公は、ただひたすらに羨ましいと思うし、そんなストーリーが沢山読みたいと思ってしまうのかもしれない。
『百万円と苦虫女』が好きだった、大学時代
そういう意味では、蒼井優主役の『百万円と苦虫女』の話も好きだった。
百万円と苦虫女 [ 蒼井優 ]
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あらすじ
鈴子は短大を卒業しても就職もできずに、しかたなくアルバイト生活を送っているどこにでもいる女の子。どうにかしてこの生活を変えようと考えている中、ひょうんな事件に巻き込まれてしまう。「百万円貯まったら、この家を出て行きます!」と家族に宣言し、百万円貯めるたびに次から次へと引越しをして、一人で生きていく決心をする。行く先々の街で様々な人々と出会い、笑ったり、怒ったり、素敵な恋をしながら、自分だけの生き方を見つけてゆく女の子の旅物語。
百万円貯まったら次々と引っ越しをして、全く知らない土地で生きていく。
そんなことができたらいいなと、大学生時代の私はぼんやりと夢見ていた。
だからといって、今の生活が窮屈とか嫌とかってことは全然なくて、ただ単に妄想して喜んでいるだけなんだけどね。
女子もかわいいけど、男子キャラも魅力的だよね
話は戻って、ねむようこ先生について。
女子の可愛さもさることながら、男子キャラの素敵さも見逃せない。
最近のヒットは、『三代目薬屋久兵衛』のカナエくん!
超シャイで、近寄ると逃げてしまう野生の生き物のようなところが本当にかわいい!しかも(おしゃれじゃなくて素朴な)坊主?短髪なのもいいなぁと思うのです。
三代目だとアキトのあまのじゃくキャラも可愛いなと思うけれども、でもやっぱりカナエくんみたく、まっすぐな子が好きだな。
そういう意味では、『ボンクラボンボンハウス』ではまだときめきが生まれていない。
しいて言うならお父さん。
ということで、2巻以降が楽しみです。
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