こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日書店に行ったら、『偽装不倫』の最新巻、6巻と7巻が同時発売されていました。
|
一気に読んで、一気に感想を。
感想を最初から読んでいただける方はこちらから
どんどん熱が冷めてくる
6巻・7巻を1冊ずつ感想を書かなかったのはですね、結構前から気づいていたけれども、このマンガにのめり込む熱がどんどん冷めてきてしまったからなのです。
自分と重ねて見ていたお姉ちゃんにドン引きしたからとか、鐘子の優柔不断ぶりがわかるようでわからないからとか、THE☆韓流ドラマな展開だからとか、色々あったのですが、今回の6・7巻を読んでいて、一番の理由がわかりました。
「ご都合主義な展開だから」だということに。
不倫を正当化しようとするのはダメでしょ
まずは、風太くんと不倫しているお姉ちゃん、葉子。
これまででお姉ちゃんは、「結婚というハードルが下がったら、年下が急に可愛く思えちゃって」なんて言い訳をしていましたが、ここで別の理由を出してきました。
婚活は、条件でマッチングするもの。
私もそれはわかっているが、年上の夫は年下妻の自分を「子供を産む」という条件で選んだようなもの。
そういう扱いをされている。
今は旅行やディナーなど、二人の生活を楽しもうという姿勢だが、それすら子作りのためなのだ。
風太との間には愛がある、夫婦の間に愛はない、だから不倫したのだ・・・と。
理屈はわかるんだけどさ。
だからと言って不倫してOKっていうような内容じゃなくないですかね?
韓流ドラマの展開では、これは「仕方ないな」ってなるのでしょうか?
不倫だから付き合ったという優しさ?
続きまして、ジョバンヒ。
そもそもこの韓国人は、なぜか指輪を付けている女性を誘い、甘い言葉をささやき、「韓国にいる間だけでも、恋をしようよ」的なことを提案するんですよね。
なんで?
今回はその答えも、明かされています。
ズバリ、「死ぬ前に恋がしたかった。自分が死ぬから不倫の方が相手が寂しくなくて済む」
・・・なんだそのマッチング条件は!?
つまり、保険を掛けた上での「恋愛ごっこ」がしたかったんですか?
それって優しさなの?
ハァ?
これも、「そうかぁ、だからジョバンヒは指輪している日本人女に声をかけたのね、納得納得~」ってなるかぁ!!
どうして都合の良い展開になってしまうのだろうか
そう、こうやって、「こういうことだったのかぁ、じゃあ不倫するのも仕方ないよね☆」ってなるような裏事情みたいなのを後から出してくるようなご都合主義が、このマンガを面白くさせていない理由だと思うのです。
私はこの理由でのめり込める女ではないのだよね。
それだったら、とにかくクズっぷりがよくわかる『あなたのことはそれほど』とか、ご都合主義な展開にならない『1122(いいふうふ)』の方が好きなのです。
どうして、こんなに「登場人物はクズだけど、でもクズなのは理由があるから仕方ないじゃないか」みたいな開き直りのマンガになってしまっているのだろう?
『東京タラレバ娘』なんて、最初の方はこういう「ご都合主義」をバッサバッサとぶった斬っていたのにな。
でも途中から、なぜかKEYと両想い的な展開になって、そこからガラガラと崩れていったもんな。
筆者が不倫でもしているんじゃないかとゲスな勘繰りをしちゃうよね。
不倫する人って、「不倫する正当な理由」みたいなこと言い出すことが多いし。
そしてその理由は、私のような不倫願望ゼロには全く響かない。
さらにご都合主義は加速する
さて、ここからは完全にネタバレですが、鐘子がやっと自分の本当のことを告げることができたのに、その声が届く前にジョバンヒは脳腫瘍の手術をして、記憶をつかさどる海馬にもレーザービームが当てられてしまいます。
冬ソナは見た韓流ドラマ脳なら、次の展開はわかりますね。
・・・そうです、記憶喪失です。
8巻は来年春ごろ発売の予定ですが、もう読まなくても展開は読めますね。
鐘子が韓国に行き、運命の再開を果たすのですが、「アナタ、ダレデスカ?」的な展開になり、そうこうしているうちに、どちらかに恋人ができるんです。
でもふとした瞬間にジョバンヒは鐘子のことを思い出し、そしてハッピーエンド。
ああ、これが本当なら、ご都合主義的すぎる。
文句を言いながらも、次巻の発売を待っています。
続きはこちらから