こんにちは、ドクダミ淑子です。
『わたし、定時で帰ります』の第3話、新入社員のアレコレの回を見ていて、このセリフに私のセンサーが反応しました。
「正直、もっとデキると思っていたんです。でも働き始めてみたら全然で。だんだん自分に嫌気が差してきて・・・」
だから彼は、辞表(退職願の間違いと指摘される)や異動願を出してくるのです。
「大学の同級生が活躍しているのに自分は・・・」とモヤモヤしたり、頑張りが空回りしたり、色々やらかした彼から出てきた本音。
このシーンを見て、デキない自分とちゃんと向き合えていない人って多いんじゃないかと思ったのです。
「無限の可能性を持っている」と言われて社会に出て、心折れる
褒めて子どもを伸ばす教育が主流となっている今。
それ自体は子どもの自己肯定感に繋がると思うのですが、その反面、社会人になった途端、その自己肯定感がバキバキに折られてしまうこともあるかもしれません。
会社の中で意見が対立した時、入社20年目のオッサンの方が社内の人脈もあって、意見が通りやすい。
自分の方が正しいことを言っているのに、なぜ意見が通らないんだろう?
「まぁ、君ね、そうは言っても関係各所との調整を考えるとね・・・」なんて、絶対に間違っている!
「○○君は結論を急ぎすぎだよ」なんて、悠長なことしていられるか!
コピーが曲がっている? 商品の名称が間違っている? 社名が旧字体だ?
そんな小さなミスをこんなに怒って、どうするんだろう。
そんなのどうってことないじゃん!
学生時代にはちょっとくらい会議室の部屋番号を間違えても、遅刻しても、言っていることが正しければ認めてもらえたのに、社会に出たらルールがとかマナーがとかああだこうだ言われて、自分の努力とか長所とか見てくれないじゃないか・・・
サラリーマンなんてやめてやる!
若くして会社を辞めた人の言葉を読むと、こんな小さなミスや、会社のルールが「辛い」「会社員はおかしい」となっていることが多いのではないかと思うことがあります。
デキない自分と向き合えず、他責にする
仕事が上手くいかずに、辞めてしまう。
これで次の道で幸せに暮らせればいいのですが、次のステージでも上手く行かないとき、なぜか新卒で入社した会社のせいにする人や、社会のせい、環境のせいにする人がいます。
「仕事がデキない自分」にきちんと向き合えない まま、「自分は悪くない、誰かのせい」と言い続けるんですね。
その例を挙げてみましょう。
会社員をディスることに力を注ぐ人
とにかく、会社員が悪だと言いまくる人がいます。
満員電車に乗って通勤し、毎日残業&付き合いの飲み会で上司の自慢話を聞く・・・みたいな昭和のサラリーマン像をいつまでも引きずりながら、だから会社員はおかしい・会社員はやめたほうがいい・・・なんて呪怨をまき散らしています。
エリート会社員ぶる人
逆に、なぜか年収1000万円だのと、エリートぶる人もいます。
その仕事術は・・・年収1000万円は行かない私でも、勉強になることがほぼゼロなので、高年収の真偽については、はなはだ疑問であります。
フリーランスの素晴らしさを力説する人
フリーランス万歳って人ですね。
別にバイトでも会社員でもフリーでも、働き方や収入なんてその人次第なのに、なぜフリーランス至上主義なのかがよくわかりません。
そして、なぜフリーランス礼賛さんは、サラリーマン否定になるのか・・・この辺も意味が分かりません。
怪しい人の「あなたはデキるよ」の声に惑わされない
初めての仕事での挫折を経験した方が、立ち直る前に怪しい人からの声に耳を貸してしまいたくなるかもしれません。
でも 、怪しい人の「あなたはデキるよ」の言葉に惑わされてはいけません。
「あなたはデキるよ、だから1万円頂戴」という人がたくさんいるからです。
怪しい人のポイントについては、こちらでまとめました。
まずは、「もしかしたら自分は仕事がデキないのか?」と考えてみよう
もしも野球が上手くない人が、「野球ってつまらない。そもそも、なんで球を投げてそれを打つゲームでみんなが熱狂するのかわからない。いますぐ廃止すべきだ」なんて言っている人がいたら、野球好きの人はどう思うでしょうか?
「それはあなたの好みとか得意不得意の問題であって、なぜ野球というスポーツが好きな人もいるのに、それを全否定するのか?」と思うでしょう。
野球を仕事に置き換えても、同じです。
あなたが仕事がデキないだけで、会社がいけないとか、そういう話ではないのです。
もちろん、一部のブラック企業は、そうではありませんが。
まずは、ちょっとだけ立ち止まって、自分は野球が苦手なのかもしれないと考えてみましょう。
もっと具体的に、何が得意で何が苦手なのかを考えてみましょう。
「とりあえず3年」はアリだと思う
仕事がデキるようになるためには、どうすればいいか?
客観的に自分を見てみること、そして苦手なことを見つけ、デキない自分と向き合うこと。
私はそういった自分を見つめる期間として、「とりあえず3年」続けてみるのはありだと思っています。
自分自身が仕事デキない期を3年以上経験したからということもありますが、ある程度長く続けていれば、会社のルールも、仕事の進め方も、ある程度は理解できるようになります。
デキない自分から目をそらして、他の文句ばかり言っていると、どこかで同じ壁にぶつかります。
だからこそ、ちゃんと自分の欠点を見つめ、デキない自分と向き合うのは、大事だと私は思います。
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