こんちは、ドクダミ淑子です。
最近なかなか本が読めないのです。
いや、読もうと思えば読めるんだけれども、寝落ち率が高くて夜は読めないし、朝は朝で起きたらジム行ったりしているし・・・
移動中や昼休みだったら読めるタイミングはあるんだけれども、とにかく仕事リュックを軽量化したいんですよね。
最近腰が痛い上にもうすぐ3歳(体重は4歳並み)が「抱っこ抱っこ抱っこ~!」ですからね。
・・・ということで、電子書籍でこれをダウンロードしました。
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ついつい、同じ著者のものばかり買ってしまうのも悩みどころ。
どんな内容なの?
公式サイトによると、こんな内容です。
「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!
少し補足すると、主役となるのは4名の女性。
- 節約に目覚める次女
- 夫の残した一千万円があるのに不安な祖母
- 若くして結婚して堅実に暮らしている長女
- 娘たちが巣立った後の母
それぞれが、色々な「お金」について考えると言う話です。
プラスして、「定職につかず日雇い労働と旅行で生きている男性とその彼女」も出てくる。
三千円については、その話の中の色々なタイミングで出てくる。
ドラマみたいな感じで、ボケーっと読めるけれども色々と考えさせられる内容でした。
この方の小説は、ドラマみたいな感じでボケーっと読めるんだけれども、その中には社会問題をはらんでいて、この話なんかも思いっきり「格差」について触れている。
公務員の夫&専業主婦で賃貸アパートに住む長女と、タワマンと巨大なダイヤの婚約指輪を買ってもらった友人とか。
そして「解説」の話が解像度が高すぎて・・・って解説者のリアルな話なので当然なんだけれども。
そんな、垣谷美雨さんの解説だけでも面白い。
お金と幸せ
この話は、たぶん「お金」と「幸せ」の話として読む人が大半だと思う。
私も、そう読んだ。
最終的に「お金があるからといって幸せとは限らない」という内容でどの話も落ち着くし、それには納得なんだけど、なんとなくそこにモヤッとする私もいる。
「お金がなくても幸せ」ではなく、「そこまでお金がなくても幸せ」なのだ。
この物語は、だいたいの人が中流以上の生活をしている。
本当にお金がなくて困っている「貧困層」の人は出てこないのだ。
(一部それっぽい人もいるけど)
食うや食わずの暮らしをしているような人は、この世界にはいない。
だからこそ、「お金がなくても幸せ」なんて言ってられるんだろうなと思った。
そういう人達がたくさんいて、お金がなくて苦しい人は少ないに越したことがないけれども。
そういう意味では、「中流のお金あるある話」って感じなのだろう。
「とりあえず、生きていける。でも、この先を考えると不安。どうしよう」の先を考える小説、と私は読んだ。
私の三千円のつかいかた
さて、そんなこの本を電子書籍で読んだんだけど、さらに文庫本も買った。
なぜか?
実家に住む母に贈ろうと思ったのだ。
彼女はいつもお金の不安ばかり口にする。
お金がないわけではないけれども、たくさんあるわけではない。
将来になんとなくの不安があるが、その不安は漠然としていて何が不安なのか自分でもわからない。
不安だから、贅沢はできない。
そんな母に、コメカ(コメダ喫茶の電子マネー)3000円分と共に、この本を贈ろうかなと思った。
母はほぼ読書をしないので、コメカも付けてコーヒーでも飲みながらたまには読んでもらいたいな。
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