こんにちは、ドクダミ淑子です。
このブログで時々触れている、はあちゅう先生。
最近は、「女性差別ガー」「男性社会ガー」とか時々騒ぐようになりました。
まぁそうやって騒いでいると、色々な不満を溜め込んでいる人が出てきて、「さすが、はぁちゅうサン!」とヨイショしてくれるからだろうな・・・とは思います。
そんな、はあちゅうさんが、「男性社会で生き抜いてきた先輩女性の方が厳しいんだよね~」みたいなことを書いていて。
平均年齢30歳前後の企業に勤め、世間的にもババア世代になりつつある私は、これにすごくモヤモヤしたんですね。
先人は先人で、大変だったと思うんですよ。
それこそ、「寿退社します」みたいなのが当たり前の世界で、働き続けながらなおかつ子育てでしょ?
今の時代では感じられないような大変なことが色々あったんじゃないの?
・・・と思っていたのですが、実際にそういう方に最近遭遇しました。
もうすぐ定年になる女性に話を聞く
その方は、復職してから知り合ったクライアントの担当者、50代くらいの女性です。
私に子どもがいることは、仕事の一環としてやっている全クライアント向けの近況報告的な情報発信を見てくれてたようでご存じでした。
子どもが熱を出したことでリスケをお願いしたことも1度だけありました。
その方がひょんなことから、30代のお子さんがいて、その子を育てながら仕事も頑張っていたという話を聞きました。
ざっとまとめてみると、こんな感じ。
当時最長だった育休取得が半年間
産休・育休の後に復帰という事例がほぼない中で、そもそも育休後に復帰する人が超レア。
その方は当時「最長」の育休をとったらしいのですが、それが半年間。
・・・むしろ他の人はもっと短く復帰するか、辞めるかだったってことですね。
時短勤務などない、復帰するならフルタイム
そして復帰すると、時短勤務なんて概念がないから、否応なくフルタイム勤務。
公立保育園と、その後に私立保育園の方がお迎えに行き延長保育・・・みたいな制度を使って、なんとかフルタイムの勤務時間を保育時間に充てる。
特に私立の方の保育料はめちゃくちゃ高くて、冗談抜きで給料のほとんどを持っていかれて、「私は一体何をしているんだろう」って思ったそうです。
子供の発熱で休むなどできない
そんな感じで、「復帰後も子どもが生まれる前と同様に働け」な風潮の中、お子さんの発熱で休むなんて出来なかったそうです。
「家族や実家、親戚、近所の人・・・できるものを全部活用して、とにかくどうにかしようとした」
「タクシーなんて何回乗ったかわからない」
その話を聞いて、私が「子どもの発熱で今日のアポはリスケしてください」と言った時に、この方はどう思ったのだろうか?なんて申し訳なく思った。
・・・んだけど、その時は全然「ああそうですか」くらいの感じでリスケに応じてくれて、今思うと本当にありがたかったなと思う。
「女性の妊娠・出産の苦しさを味わってもらうために男性にも電流を流したい」なんて言う人(発言者は無痛分娩)とは違う人だっているぞ?と思いました。
それぞれが、「良い方法」を模索しているのだ
そんな話を聞いて、「時代によって課題は様々で、誰もがより良い形を作れるように頑張っているんだ」という気持ちになりました。
まぁ確かに、「私の若い頃は、こんな甘くなかった」とか言うお局だっているかもしれないよ?
でも、そういう人って少数派で、多くの人達は「今の時代は恵まれていてよかったね」と言ってくれる。
むしろ、そういう人たちがいなくて、「お前も私と同じ苦しみを味わえ!」とか言う人ばかりだったら、それは環境が悪いと思う。
私も、会社の最年長クラスの女性社員として*1、今の女の子達が自分の味わっていた苦労を経験せずに仕事が出来ているといいなと思うし、それを喜びたい。
「しんどい」と言っている人に対して、「私は出来たから、あなたも出来てあたりまえ」「電流流したい」なんて、絶対に言わないぞ!
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*1:こう書いてから、年上いたっけ?と思って頭の中で検索したら、別の拠点にはいた。今の拠点ではパートさんを除くと間違いなく私が最年長のババア社員である。