ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「お前も同じ苦しみを味わえ」って考えが嫌い

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

前回に引き続き、はあちゅうさんのインスタコラボライブの感想をお送りします。

 

旦那さんに家にいてほしくないのに育児に当事者意識を持ってもらいたくて、家事をやってほしいけど家事育児をはあちゅうさんがするから家賃全額出てもらったり、髪の毛はゆっくり洗いたいからその時間は家にいてほしかったり、パパが子どもと別荘に行くからママは1人で夜遊びができる家庭が羨ましかったり・・・と、彼女の思い描く生活とか家族像がよくわからない、という話も書きたいのですが、それはまた別の機会にすることにします。

 

今回は、「お前も同じ苦しみを味わえ」っていう考えが嫌いです、という話。

 

 

妊娠・出産の苦しみの話で目がギラギラと輝き出す

前半では、怖い顔で「なんで男性は育児に参加しないのか?」みたいなことを、3児の育児をしていますというパパインスタグラマーに対して詰めよっていた、はあちゅうさん。

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後半になると、突如として目が輝き出しました。

 

それは、「はあちゅうさん自身が妊娠の時にどれだけつらかったか」という話。

つわりで気分が落ち込むとか、むくみがひどいとか、内臓が圧迫されるとか、生ハムが食べられないとか、その他もろもろのつらさを語り出した途端に、目がギラギラし出しました。

そして、「パパママ学級で妊娠体験とか言っておもりを付けるのは無駄無駄無駄ァ!」と言い出す。

内臓が圧迫されるわけでもないし、短時間つけるだけだし、おもりじゃなくてこっちは命が入っているんじゃ!と。

だから、本当の妊娠・出産体験を男性もしてほしい、と。

 

そこから、生理体験をする男性ユーチューバーの話や、陣痛体験で電流を流されてギブアップした出川哲郎さんの話やらに話は飛び、はあちゅうさんは「だいしさんにも体験してほしい!」とかなり前のめりになっていました。

 

前半とのギャップが大きすぎて・・・やっぱり怖いな。

 

 

「お前も同じ苦しみを味わえ」って考えが嫌い

この「お前にも同じ苦しみを味わわせてやるぜ」とギラギラし出した彼女を見て、私はやっぱりこの考え方、嫌いだな、と思いました。

 

なぜなら「同じ苦しみを味わったら、優しくなれる」というのは、逆を言うと「同じ苦しみを味わわないと、優しくなれない」だから。

もしかしたら、そういう人もいるのかもしれないけれども、「同じ苦しみ」を体験しなくても、誰かの苦しみを想像して、思いやれるのが人間だと思うんですよ。

私の夫は、結婚前に男性が人生で感じる痛みNo.1と言われる尿路結石で転げ回っていましたが、私はその時はとても苦しい気持ちになった。

 

そして、大切な人に「自分と同じ苦しみ」なんて味わってもらいたくないと思うのも、また人間だと思うんですわ。

私の祖父母は、誰一人として、のうのうと生きている孫に「お前も戦争を味わえ」なんて言わなかった。

「何も不自由がない、平和な時代に生まれてよかったね」と言ってくれていた。

私は2晩の微弱(といっても結構痛い)陣痛と、促進剤での9時間近くの陣痛(麻酔なし)で転げまわっていたけれども、他の人がお産するなら無痛や和痛を薦める。

 

そういえば、はあちゅうさんは無痛分娩でしたね。

無痛分娩、出産当日(2/3) | はあちゅうオフィシャルブログ「お買い物日記」Powered by Ameba

 

 

「お前も同じ苦しみを味わえ」って、パワハラ思考なのよね

「お前も同じ苦しみを味わえ」って、パワハラ思考なんですよ。

私は体育会系ブラック企業(ホワイトニング中)で働いているのですが、ブラック企業の論理ってそれが多いのです。

 

「俺が若い頃には、毎日終電だった」とか言うジジイ、いるじゃないですか?

  • 毎日終電でも問題ない、俺は耐えられた
  • むしろ、毎日終電になるくらい働くことで成長できる
  • 逆に定時で帰っていたら成長できない
  • 俺と同じくらい長時間働けば、俺のようにビッグになれる

 

「俺と同じくらいの苦しみを味わえば、俺のようになれる」「だから、俺の苦しみを味わえ」みたいなジジイ、一時期私の上司にいたんですけど、しばらく喰らいついていって、思いました。

「あなたみたいには、なりたくないです」と。

苦しんだ末に、あのジジイのコピーになってしまうなんて、罰ゲームどころの話ではないな、と。

 

あとは、同じ苦しみを味わったからといって、別にその人になれるってわけでもないな・・・と。

 

だから私は、後輩にはあのジジイみたいに、「苦しんでこそ成長」「私の苦労を味わえ」みたいなことは言わないようにしている。

ホワイトニング中の企業で、ホワイトな部分だけ見て、ホワイトに働いてくれれば、それでいいし、私はそっちをサポートしたいなって思う。

 

 

同じ苦しみを味わっても、優しくなれるかどうかはその人次第

そして最後に。

たとえ同じ苦しみを味わったとしても、その結果優しくなれるかどうかは、その人次第だと思います。

 

思いやりのない人は、一瞬は優しくなるかもしれないけれども、一瞬が過ぎればまた元通りなんですわ、残念ながら。

だから、電流流すのなんて・・・やめといた方がいいと思います。

 

 

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