こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近、近所のお気に入りのカフェが閉店してしまったので、土日の、子どもと夫がお昼寝している時間帯にふらりと、徒歩でいける範囲でちょっと気になっていた、個人経営のカフェに入りました。
そして、「2度と行くまい」と心に決めました。
外から見ると、おしゃれカフェ
外から見ると、おしゃれっぽいカフェだったんですよね。
手作りっぽい雰囲気で、黒板には可愛いイラストなんて描かれていて、「コーヒー1杯からでもどうぞ❤」みたいなことも書かれていて。
なので、「コーヒー飲みながら本でも読んで気分転換しよう」と、フラーっと入ったんですよ。
店内にいたのは、白髪の女性1人客と、アラフィフっぽい女性2人組。
女性2人組の方は、カラメルソースがたっぷりかかったしっかりめのプリンにホイップクリームとさくらんぼがのったものを「可愛い~」とか言いながら写真撮っていて、「ほうほう、こういう場所もたまにはいいな~」と思っていたんですよ。
その中で私もコーヒーとガトーショコラを頼んで、届くのを待っていたのですが・・・そこに入ってきたのは、やたら声のでかく、腹もでかく、歯が少なめのおじいさん。
そこから、このおしゃれカフェ(だと思っていた)の空気は一変しました。
近所の老人会の会場だった
まず、店内にいた1人客だったと思った女性に挨拶をして「会えてよかった!」とか言って肩をポンポン叩いてからカウンターに向かい、「ほれ、お土産」と、カフェの店主にビニール袋に入った生のワカメを渡す、おじいさん。
「田中さん(仮)のところから貰ったんだけどさ」
「え?いいの?貰っちゃって」
「いいのいいの、持ってって~」
「鈴木さん(仮)、来てないの?」
「来てないですね~今日はもうすぐ来るかなぁ?」
そして、外に出て電話するおじいさん。
こんなデカい声で店内で騒いでいるのに、電話する時だけは気を遣うんかい・・・!
そしてまた店内に入ってきて、「鈴木さん、今から家を出るってさ!安全に、って言っておいたよ」と。
どうやら鈴木さんは病気かなんかで少し前まで入院していて、まだ足がおぼつかないらしい。
そしてやってきた、鈴木さん。
桜がどうのとか、最近の体調はどうの?とか、とにかくデカい声で挨拶と近況報告をする。
そして、最初の女性は誰かが迎えに来たのか、店を出ていく。
「吉岡さん(仮)は夕方組だからね~」
「そういえば、最近、伊藤さんって・・・」
「認知症が進んじゃったみたいで、最近はこの店のこともわからなくなっちゃったらしいって息子さんから聞いて~」
「元々○○に勤めていて、ハッキリ話す人だったのにね」
「この前、久しぶりに高橋さん(仮)は来ましたよ?夫婦での旅行が楽しいみたいで忙しいみたいです」
もしかして、この店って・・・老人会の会場!?
「私、最近中山さん(仮)が来ないからLINEしたんですけど~」と店主。
何それ?
客と店主の距離近すぎるんですけど・・・
噂話をしにいく場所
ただのカフェだと思って入った私は、面食らいました。
おじいさんはガンガン喋り、店主も喋る。
「あそこの焼き菓子は、そんなに美味しくない」みたいな話にウンウンと頷きながら話をのせていく、店主。
いやいや、他店のしかも同ジャンルの店の悪口にのっちゃダメだろうが・・・と私は思うので、この店主に対してのポイントも下がる。
「あのスーパーで、○○県の有名店のパンを期間限定で売っていたから買ったけど、高いわりには美味しくなかった」という話題も。
・・・コーヒーが不味くなるわ、やめてくれ。
「みんな5時半くらいに起きて散歩始めて、朝7時くらいに某店で休憩しているよ」
・・・わかるわかる、あのチェーン店って高齢者の1人客がめちゃくちゃ多いよね。
「木村さん(仮)は、○○で飲んでいるのをよく見かけるよ」
・・・ガラスの窓からのぞけば見える、あの赤ちょうちんね、時々覗いている人いるなぁとは思っていたんだよね。
近所にこんな、地域の集会場みたいなカフェがあったとは・・・
こういう感じの、名前を知っている人たちが濃い近所付き合いをするためのお店はあっても良いと思うし、そういう場は地域に必要だと思うんだけど、一人で息抜きしたい私には不向きだわ、と思いました。
・・・ってそういう店なら、おしゃれカフェっぽい外見はやめていただきたいわ。
憩いの場選びって、なかなか難しいですね。
こちらもどうぞ(違う店の話)
(ボケーっとしたい時は、意外と昼飲みスポットが最適だったりもする)