こんにちは、ドクダミ淑子です。
4月のニート期間(子どもは保育園、仕事復帰はまだ先)の間、自宅周辺のカフェに入り浸っていました。
主にブログを書くのが目的なので、できればwi-fiがあって、私の存在を誰も気にしないようなお店・・・となるとチェーン店を自然と選んでいました。
個人店でもいいお店があるんだけれども、どうしても自意識過剰が爆発してしまう。
だって、私自身が隣でブログ書いている人がいたら、ちょっと覗きたくなるし、そのタイトルやら何やらをメモして、検索かけたりするんですもの。
自分がやっちゃうなら、相手にやられることも想像しておかなければね。
・・・そんなことを考えると、自然と、おじいさんおばあさんが入り浸っているチェーン店に辿り着きました。
その中の1つのお店が、午後に行くといつも、同じ席で老女が集会を行っていることに、2回くらい通って気づきました。
毎日開催・カフェ集会
そのカフェは、一人席が半分くらい、残りがテーブル席になっています。
駅に近いということもあり、サッと利用する人も多いけれども、席が比較的空いていることが多いからか、以前は英会話や中国語・韓国語などの個人レッスンをしている人もいます。
コーヒーの値段が高くないからでしょうか?怪しげな勧誘をしているのは見たことがありません。
そんな、平和でごちゃごちゃとしたカフェのテーブル席の一角が、いつも老女に占領されているのです。
仕切り屋女子がいた
その集団は、60代~80代(推定)くらいの女性ばかり。
日によってメンバーはバラバラですが、だいたい6人くらいいます。
その中で会話を回しているのが、1人の女性。
とにかく早口で、口癖が「そうだよ、そうだよ」。
彼女が一人で、仕切って、ツッコんで、話題を振って、笑って・・・と忙しくやっています。
そして、だいたい遅れてやってきて先に帰る杖をついた女性や、新聞をずっと読んでいる女性、お子さんとお孫さんとのお出かけに忙しい女性などなど、色々な人が自由にコーヒーを飲んだり、お昼ご飯を食べたり、ケーキを食べたりしています。
時々、昼寝をしている人もいる。
面白いなと思ったのは、仕切り屋女性はニュースをまるで自分のことのように話すんですね。
「浅草!も~の凄い混んでたわ!」と大声で言うので、浅草に行ったの?と聞かれたのですが、きっぱりとこう答える。
「私が行くわけないじゃん!浅草なんて!」
・・・いやいや、あたかも行ってきましたみたいな口ぶりだったぞ?
そして、スカイツリー観光をお子さんとお孫さんとしたという女性が、その思い出話を語ると、仕切り屋女性はこう返す。
「高いよね!スカイツリー!行ったことないけど!」
そんな中、「母の日は自分の母のことを考える」という高齢女性。
「自分が母として感謝されることを願う日ではなく、自分の母を想う日だと思っている。9人の子を文句も言わずに育てた明治の女の苦労を考える」
・・・素敵なことだな。
仕切り屋女性は「そうだよね、そうだよね!」とリアクション。
そして、最近のニュースの話をまるで取材をした記者かのように語る。
「誰だか忘れたけど芸能人が、観葉植物に話しかけるんだって!」
・・・誰だろう?気になるじゃん。
不思議な調和を感じる
この仕切り屋女性は、他の人に比べて、テレビばっかり見て暮らしているんだろうな・・・なんて思えてきた。
家族と住んでいるわけではなく、健康上の悩みもあまりないから個人的な話題はあまりなく・・・
・・・けれども、彼女はとても楽しそうだし、なんか全体的に調和しているんだな、面白い。
それは、仕切り屋の彼女が、基本的に相手を否定しないからなんだろうな。
どんな不幸な話も、どんな病気の話も、「そうだよね!」と言って自分が見たニュースの話に結び付けていく。
よく、30代前後の女子って、結婚・出産・育児と経験する中、もしくは独身でいる中で、会話が合わなくなっていくとか、あまり仲良く出来なくなっていくとか、そういう話を聞くし、実際にそうだなと思うこともあるんだけれども、また年を取ると、そういう違った人生を歩んできたことはどうでもよくなり、色々な人で集まって、好き勝手自分のしたい話をするだけで楽しめる時代がやってくるのだろうな・・・と思う光景なのでした。
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