こんにちは、ドクダミ淑子です。
私の勤務先までの通り道に、ガラス張りのシェアオフィスらしきものがあります。
「らしき」と書いたのは、よくわからないからです。
シェアオフィスなのか、会社なのか、レンタルスペースなのか、飲食店なのか・・・*1
とりあえず、通りに面したガラス張りのハコがあって、そこにドーンと長机・・・というか大きなテーブルが置いてあって、Tシャツを着た若い男女がパソコンをカタカタさせながら仕事らしきことをしたり、喋ったりしているのが見えるのだ。
スケスケのオフィスで仕事をする感覚
私はそこを通るたびに、不思議に思っていた。
「こんなスケスケのオフィスで仕事をして大丈夫なのだろうか?」
私の目には、彼らはとても無防備に見える。
彼らは、部屋の中に入っているから安全だ、と思っているのかもしれない。
でも、私のように、色々なものをジロジロ見る人からすると、安全でもなんでもない。
覗き見防止シートを貼っていないそのディスプレイ、ワードプレスを開いていますね。
こっちの人はエンジニアかな?
もしも、私が持っているこのスマホがカメラモードだったら、写真を撮って拡大して内容を見るなんて容易いことだぞ・・・?
そのへんの、セキュリティ意識の低さに唖然としてしまう。
スケスケのオフィスで仕事ができる感覚が、私にはよくわからない。
「事件」は起こらないのだろうか?
私の働く会社では、日々「事件」が起きる。
それは、営業担当がうっかりミスする場合もあるし、顧客がとんでもない思考回路なこともあるし、その両方もある。
そういう時、特にこちら側のミスをどう補填や補償するかみたいな込み入った話とか、「いやいやそれはお前がありえんだろ!どうなってるんだ!?」みたいな話は、時に個室でなされる。
そして、形になってから、終着してから、他の社員に共有される。
・・・というのを日々見かけているので、「ここではそういうトラブルは起こらないのだろうか?」と思ってしまう。
トラブルであっても何であっても、そこも全部ガラス張りなのか、そもそもトラブルというものが起こらないのか・・・
鳥貴族テレワーク!?
そんなことを思っていたら、「鳥貴族テレワーク」という記事が流れてきました。
「鳥貴族テレワーク」という狂気の仕事法にハマってしまった話 #ソロ貴族|市原えつこ(メディアアーティスト)comemo.nikkei.com
鳥貴族でパソコンを広げて、飲みながら仕事をする、と。
一応、「仕事といっても機密情報は扱わないようにしましょう」と断りを入れているけど。
一般的なテレワークと同様+α普段より厳しめに、機密度の高い書類は扱わないようにしましょう(もともとオープンに公開すること前提の記事執筆や、自分の作品制作や自分の事業にしか関係ない地味な作業など。人に迷惑かけない自主企画や個人プロジェクトが最適です)。そういう意味では、会社員の方より自営業の方が向いてますし、もっと言うと重要な顧客情報や個人情報をあまり扱わない自由業のクリエイター系などの方が向いてます(がっつり個人情報を扱うようなお仕事されてる方は再現したら絶対にアカンやつ)
うるさい人から言わせれば、世に出る前の記事は機密情報だし、そのパソコンのメーラーに入っているであろうアドレス帳も個人情報なんだけどね。
この記事を読んで、思いましたね。
「私の感覚よりも、ユルい意識で仕事をしている人が世の中にはたくさんいるのかもしれない」と。
そういえば、尼崎
少し前に、尼崎市役所でとんでもない事件が起こりましたね。
住人46万人分の個人情報が入ったUSBメモリを持ち出して飲みに行き、酔っぱらって路上で寝てしまい紛失した、という事件。
令和のこの時代に、そんな感じで気軽に個人情報をテイクアウトできるのか?と驚きました。
私の夫はセキュリティがガッチガチの現場で働くエンジニアなのですが、「こんな事件があったんだよ」と話しても、「そんなバカな話があるわけがない」と一蹴し、全く信じてくれませんでした。
でも、スケスケのオフィスや鳥貴族テレワーク、その他たくさんの「カフェで作業~」とかインスタやTwitterにリアルタイムで写真を上げちゃう人がたくさんいる世の中なんだから、ありえなくもないんだよな・・・と思う。
日本が平和だからなのだろうか
それもこれも、日本が平和だからなのかもしれませんね。
カフェに荷物を置いてレジに行こうと無くなることはなく、落とした財布は中身がそのままで手元に戻ってくる(こともある)、日本だから。
そして、フリーで働く人が増えているというのもあるかもしれない。
責任の所在とか、補償とか、交渉とか、譲歩とか、そういう込み入った話を皆でする必要がなく、自分の中で完結できる人が。
これは別に悪いことではないけど。
そんなことを、スケスケのオフィスの前を通るたびに、思う。
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*1:さっき調べたので正体はわかったのですが、身バレを防ぐために念のため書かないでおきます。