ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】ほしいのは「つかれない家族」 共働きでもつかれない家族を模索する

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近、こちらの本を読み終えました。

 


 

 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

イラストレーター&コミックエッセイストとして活躍する著者。夫は仕事人間の会社員。ワンオペ家事&育児に奮闘し、楽しく子育てしていたつもりが、いつの間にか疲弊し、体調を崩したことから一念発起。

息子のためには自分がすべて抱えていてはいけない! と、「夫をいかに巻き込むか?」「家族全員がストレスなく過ごすにはどうしたらいいか?」……海外を含め様々な家族を取材し、ヒントを得ながら、「つかれない家族」について考え、実践していきます。

コロナ禍の「在宅ワーク」でも浮き彫りになり、社会問題ともなっている、「『家族という他人』とどう過ごすか?」問題。

それぞれのこだわり、思い込み、社会通念、法制度……様々に立ちはだかる障壁をどう乗り越えていくか?

私たちが心に「やさしさ」を取り戻し、家族に「笑顔」を取り戻すために何が必要か?

オンラインでの連載中から様々な共感と議論を巻き起こしたコミックエッセイの書籍化です。

悩める人に、将来に不安を抱く人に、救いとなる視点を与える、実感的かつ実践的な「家族の教科書」。

 

この本で面白いのが、日本人だけではなく、海外在住・国際結婚等のカップルにも話を聞いているところ。

ゲイカップルが親との同居問題に悩むとか、もう国も性別も関係ないよね!と思うこともあった。

 

 

復職しても、「つかれない家族」でいたい

私の家は、幸いにして子どもが生まれてからも、いい感じで回っています。

小さな諍いがあっても、「ケンカ」というほど感情的になってガーっとやりあうことも、いまだにゼロだし、家もそこそこキレイをキープしながら、毎日楽しく生活出来ています。

 

でもそれは、なぜなのだろう?と言われると、なかなか言語化しづらいところもあって。

「私が育休で1日中家にいるから」と言うことも出来てしまう。

でも、もしも「私が家にいるから、上手く行っている」だと、復職した途端に崩壊するじゃないか・・・

 

ということで、「どうやったら、ワーママ*1になっても楽しく生活していけるか」ということは、わりと真剣に考えています。

まだブログには書いていないけれども、生協(パルシステム)に入会したのも、その1つ。

 

 

つかれない家族の共通点

さて、そんな風に「なぜ現在の我が家がいい感じになっているのか」を考えるヒントが、この本にはたくさんありました。

 

まずは、「つかれない家族の共通点」。

作者のハラユキさんが、色々な家族にインタビューして、共通点として出てきたのがこちらだったそうです。

 

  1. 自分の役割に満足している
  2. 話し合いができる
  3. お互いのことをパートナーだと思っている
  4. 分担を「性差」ではなく「個人差」で決めている
  5. こだわりがあるもの以外は「時短」「外注」「合理化」している
  6. 「大人時間」(子どもなしの時間)を大事にしている

 

うん、ウチの場合は、6以外は当てはまるな。

 

この問題を考える上で、よく「育児も家事も完全に男女平等にしろ!」みたいに主張しているキャリアコンサルタントの女性のことを考えるのですが、彼女は「完全に折半したい」というよりも、「育児と家事の自分の負担が多すぎる」と言いつつ、「自分の役割の中で、もっと仕事の割合を上げていきたい」と思っているんだろうな・・・と思った。

 

www.dokudamiyoshiko.com

 

このツイート見て思ったんだけど、あんなに家事や育児の負担がってギャーギャー言っているのに、わりと手間暇かけた家事をしていそう。

 

 

洗濯乾燥機、食材の宅配、ミールキット、食洗機とか導入しているのかな?なんて余計なことを考えてしまう。

 

 

結局、「よりよい形」を模索していけるかどうか

ハラユキさんの家庭の話、そしてここに出てくる5つのケーススタディを読んで、「つかれない家族」っていうのは、その家庭の状況とお互いのタイプに応じて、無理なく生活できるスタイルが出来ている家族のことなんだな・・・と思った。

専業主婦が良いとか、ワンオペがダメとか、親と同居が悪いとか、そういう話じゃなくて、「それがお互いにとっていい形なのか?」という視点で考えられているかどうか、なのだ。

 

うちは、結婚してからも、子どもが生まれてからも、家事は99%私で夫はゴミ出し(それも、私がまとめて玄関に置いたものを持っていくという、叩かれがちなやつ)しかしないけれども、別にそこに不満はない。

それは、私がその「役割」に満足・・・ではないかもしれないけれども、納得しているからなんだろうな。

 

ちなみに、私が「ご飯作るの面倒臭い」となると、外食やスーパーの総菜になるか、「お互い好きなもの買ってきて食べようデー」「カップラーメンデー」「レトルトカレーデー」になります(子どもはベビーフードデー)。

あと、夫が休日出勤した日は、お寿司を食べることにも決めました。

食事作るのストライキは今のところ月に1回くらいだけれども、そのくらい、低い意識で生活しています。

 

 

同じ理解度でいるかどうかも大事だな

最後に、この本と少しだけ関連した話を。

 

今朝、子どもが初めてブロックをつかんでバケツに入れることが出来ました。

今までバケツの中に入ったブロックをザーッとぶちまけるだけが子どものお仕事だったのに、なんと「入れる」ができた。

これはすごい!と思ってウキウキで夫に報告すると、夫も同じように「すごい!」と喜び、子どもを褒めたたえました。

そして、我が子安定のドヤ顔(かわいい)。

 

この時、「些細な子どもの成長を一緒に喜べるのって、頼もしいな」と思ったのです。

この些細な成長を喜べるということは、そもそも「今の子どもには、つかんで目的地でパッと離すという動作が難しくて、出来ていない」ということを理解していないといけない。

それを理解しているからこそ、出来たら「すごい!」なんですよね。

 

・・・というのが、『つかれない家族』の中にもあるんじゃないかと思った。

 

世の中の育児メイン担当じゃない人達(多くはパパの方)は、この「子どもの小さな成長」の偉大さみたいなのを理解できない人もいるんじゃないかな?

それで、育児メイン担当が嬉しそうに「○○が出来たよ!」と言っても、「ふーん」とか「へー」とか、そういう返事をしちゃって、言い出した方は少し悲しい気持ちになる。

育児だけではなく、家事も同じで、「発信される小さな情報」をどう受け止めるか、相手がどのくらい自分の仕事を「理解」しているか・・・みたいなので、やる人のモチベーションが変わってくると思うんですよね。

 

だから時々、「ワンオペで頑張っている妻には『ありがとう』とか『お疲れ様』を言おう!」みたいな夫側のライフハックが流れてきて、出来ればねぎらうだけじゃなくて一緒にやってくれよ・・・と思ったりもするけど、大変さを理解している/していないでパートナーの満足度に大きな差があることも確かなのだろう。

なんというか、「一緒に家族を運営している感」があるか・ないか、って感じかな。

 

4月から、私の復職や保育園入園で、我が家のバランスはいったん崩れると思うけれども、なるべく早めに、またいい形になれるといいなぁ・・・と思いました。

 

 

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*1:ワーキングマザーの略