ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

頑張っていればマズいご飯でもよい…わけないよね


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

Twitterで『妻の飯がマズくて離婚したい』というマンガの内容が少し話題になっていました。

私も読んでみました。

 

読んでみて・・・「ああ、この妻、全然共感できないわ」と思ってしまった。

今回は、その共感できないポイントについて。

 

 

いわゆる「メシマズ嫁」なんだが

このマンガに出てくるのは、いわゆる「メシマズ嫁」*1

作る料理が美味しくない人です。

 

この人の場合、具材が生だったり、逆に加熱し過ぎたり、味付けがとりあえず全部焼肉のタレだったり、メニューが毎日ほぼ一緒だったりするようですね。

そして、料理が苦手だけれども節約のため自炊にこだわっている、と。

 

旦那さんはグルメで、ある日1万2000円するコース料理をこっそり食べに行ったことがバレて、喧嘩になるのです。

旦那さんは食事を楽しみたい人、そして奥さんは「食事を楽しむ」が理解できないし、常に「お腹に入れば同じ」と言い続けている人(のちのちそれは自身のお母さんの言葉だとわかる)。

「食」に対する意識が決定的に違うのですが、奥さんの方はこう言うのです。

 

「私が毎日どんな思いで嫌いな料理を一生懸命作ってきたと思ってるの!」

「私はずっと料理が嫌いだった。それでも頑張ってやってきた。<中略>私なりに一生懸命やってきたの」

「家族のために…節約を頑張っていたのに…」

「だって料理嫌いなんだもん!できるならやりたくないのに頑張ってやっているんだよ?それで充分じゃない?」

 

私は、この「私は頑張っている(だからマズくても仕方ない)」という言葉が引っ掛かってしまいました。

 

 

頑張っていれば許されるのか

「頑張っている」けれども「結果が出ていない」。

仕事でも、家事でも、しばしば起こることです。

 

そして、「私は頑張っている!(けれども結果は出ていない)」と言い張る人は、なぜか結果が出ていないのに、自分の行動を全力で肯定するんですよね。

 

「頑張っているんだから、結果が出ていなくても許されるべきだ」と勝手に決めているのです。

なんなの?その「頑張っていればOK」みたいな、「頑張りこそすべて」みたいな考え方は・・・

 

 

別に頑張らなくてもよくない?

私に言わせれば、「頑張っているのに結果が出ていない=最悪」です。

頑張るという労力がかかっているのに、その労力に見合った結果が出ていないんですもの。

 

いや、むしろそれは「頑張る」必要はあるのか?ないでしょ?と言いたい。

 

  1. 頑張っていない、結果が出る
  2. 頑張る、結果が出る
  3. 頑張っていない、結果が出ない
  4. 頑張る、結果が出ない

 

順位をつけるとしたらこれで、頑張っているのに結果が出ていないなんて、最下位ですよ。

 

 

私は頑張っている!と言う人が身近にいたから

私がなぜこんなに「結果が出ないくせに、頑張っているから許せと主張する人」に引っ掛かるかというと、自分の母がそういうタイプだったんですよね。

 

私は高校生の時に足の土踏まずの反対側を骨折してしまい、整骨院に通っていました。

整形外科ではなく整骨院だったのは、遅くまでやっていたので、母のパートが終わってからも通えたからです。

ただ、私はその整骨院に不信感しかありませんでした。

レントゲンを撮らずに、触って「折れてますね」と言うところから始まり、足の平なのにギブスもつけないで包帯のみだし、貸与された松葉杖はいつの時代?って雰囲気の重い木製。

毎日治療に通うものの、やることは気功と、「超音波の泡が出る」というフットバス。

超音波って「音波」でしょ?なぜ泡になる??

 

もしかしたら、触っただけで骨の状態がわかるすごい人だったのかもしれないけど、ギブスなんて必要なかったのかもしれないけど、超音波の泡が出ることもあるかもしれないけれども・・・全体的に私は不信感しかありませんでした。

 

その話を母にして、整骨院を変えたいという話をしたのですが、その時母はこうキレたんですよね。

 

「私だって、仕事の後に毎日頑張って連れていっているんだから!」

 

私は頭を抱えました。

いやいや、頑張っているとか頑張っていないとか関係なく、私は整骨院を変えたい(もしくは通うのを止めたい)だけなんですけど・・・

なぜ「お母さんが頑張っているんだから、妙な先生のところに我慢して通わなければいけない」っていう発想をしなければいけないのだろうか?

 

・・・と思って説明したのですが、伝わりませんでした。

「私は頑張っているのに文句ばかり言う」といって一蹴されたんですね。

 

それ以降も、何かを指摘すると「私は頑張っている!」と言われることがありました。

いやいや、頑張っているかとかではなく・・・(以下同文)

 

 

頑張っているなら否定してはいけない?

頑張っているのに結果が出ないということは、その頑張っている「行動」が間違っているということです。

それなのに、「頑張っているから間違っていない」みたいになる人って、結構いるのかもしれません。

 

でも、「あの人は方向性は間違っているけど頑張っているから指摘せずにいよう」っていう方が、本人のためにならなくないですかね?

冒頭のメシマズ嫁についても、「私は頑張っている」を盾に、ちっとも料理の腕が上がらないまま、マズいご飯を出し続けていたんでしょ?

 

私は、「頑張っているならなんでも許される」という風潮は滅んでほしいと思っています。

メシマズ嫁マンガはどんな結末になるかわからないけれども、頑張った結果のマズいご飯よりも、別に頑張らなくてもおいしいご飯が食べられる家になってほしいなぁと思ってやまないのです。

 

 

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*1:その昔2ちゃんねるまとめサイトでよく読んだものです。「なぜ嫁が食事を作る担当なのだ」という議論はここでは置いておいてください。