ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

好きなことを仕事にするには、好きな気持ちだけじゃ足りないんだよな

f:id:dokudamiyoshiko:20210407143911j:plain


こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

しばしば、自分のキャリアを考える時に出てくる、「好きなことを仕事にするかどうか」問題。

先日、私が敬愛する、No.1インフルエンサー(※FLASH調べ)である、はあちゅうさんがこんなことを言っていたので、ちょっと考えてみました。

 

「美容家」的な感じで「読書家」も、職業として成立したらいいのにな...

 

おそらく、「読書家」を自称するご自身のことを考えて、「私が読書をすることで、私のお金を、私の力で、私らしく稼げたらな…」と思ったのだと思います。

少し前も彼女は「文房具好き」とか言いだして、文房具を買いあさり、「文房具好きを仕事にしたい!」みたいなことを言っていた気がします。

彼女の場合、○○好きはコロコロ変わりますので、『マツコの知らない世界』に呼ばれるくらい、その道を極めてから言えよと思っています。

っていうか、読書好きで本のコンシュルジュをやっている人もいるだろうし、有名な書店員さんや、本好きのための書店、書評サイトなんかもあるし、読書家を職業にしている人もいるだろうに、なんでそういうのを知らないんだろう・・・なんて思ったり、そういえば、かつて何でも乗っかると言われていた女性芸能人もいたな、にわかなのに「ワンピース芸人」に出てトンチンカンなことを言って叩かれたりしていたよな、誰だったっけな・・・なんてこともついでに思い出したりしました。

 

・・・という話は置いておいて。

そう、「好きなことを職業として成り立たせたい」、つまりは「好きなことを仕事にしたい」という人はしばしば出てくるのですが、そういうことをフワっと言う人に足りないなと思うことがあります。

 

それは、「他人へ、その魅力を伝える力」です。

 

 

あなたが好きなのは結構だけど

「好きを仕事に」を薄~く考えている人って、大体がこんなことを言うんですね。

 

「私が好きな○○を思いっきり楽しんでいたら、その気持ちが伝わって、相手も楽しくなって○○好きになる。それで十分」

 

つまり、自分が思いっきり楽しんでいるだけで、それが職業になるし、お金も稼げる・・・みたいな。

さっきの「読書家が職業として成立したら」の例で言うと、おそらくですが「この本最高!」「読書楽しい~」とか言っていればお金を稼げる、みたいなことをイメージしているんですよね。

 

好きなものがある、好きなことがあるってことは、とっても素晴らしいことですよ。

そして、それを仕事にしたいって気持ちも、分かる。

 

でも、仕事にするならば、「好きな気持ちをアピール」だけじゃ、足りないのです。

 

 

知識・経験が足りない人にも伝えないといけない

好きなことを仕事にするためには、「それを好きではない人」や、場合によっては「それを嫌いな人」に対しても、アプローチをしていかなければいけないのです。

なぜなら、「好きな人」は、あなたがいなくても好きな気持ちは持っているから、「職業:○○好き」にお金を払う必要はないのです。

「好きじゃない人」「嫌いな人」の中から、「好きになりそうな人」を発掘するのが、専門家の仕事になり、そこがお金になるのではないでしょうか。

 

知識・経験がない人、興味がない人に対して、「職業:○○好き」として力を発揮できるとしたら、それは「その魅力を伝える力」、つまりプレゼン能力が必要になってきます。

初心者向けイベントやレッスンなどを開催して、直接魅力を伝えるのも1つのやり方だし、その中で興味がない人が興味を持つようなプレゼン能力、知識・経験が浅い人にもわかりやすく伝えるプレゼン能力・・・それが無いと、職業として成り立たないと思います。

 

「美容家」が職業として成り立っているのは、その豊富な知識や経験と、それを元にそこまで研究できない人に対して、きちんと説明したり、メイク動画などで見せたりすることで、興味を持ってもらうことができているからなのです。

興味がない人が見たら、「難しそうだと思っていたけど、思ったより簡単かも」とちょっとハードルが下がるとか、そういう「興味ゼロorマイナスからプラスに」が出来る人がそれを仕事に出来るのではないでしょうか?

 

そして、それを実現するためには、プレゼン能力が欠かせません。

 

 

好きを仕事にするためには、「好きじゃない人」の気持ちを理解できることが大切

「好きを仕事にしたい」と言う人は、逆にそれが「好きではない人」の立場や気持ちを理解して、心を動かすほどの力が必要になるのです。

 

ここが、「好きを仕事にしたい」人がつまずくポイントではないでしょうか。

勉強が出来る人が教師になって、勉強のできない子の気持ちを理解できないとつまずくのと同じように。

 

だから、「好きな気持ちをそのままぶつける」っていうのは、仕事にならないんじゃないか?と私は思うのです。

 

そして、それはどの仕事も同じで。

たとえば、私がやっている人材の仕事も、採用活動や人事、評価制度や教育・育成などなどが「大好き」って人に対しては、あまり役に立てないんですよ。

本人が興味あるんだから、営業として出来ることは少ないのです。

仕事としてのやり甲斐があったり、大きなお金になるのは、「人事や採用なんて面倒臭い」「教育とか育成はよくわからない」と思っている人に対してなんですよね。

「そうですよね、面倒臭いですよね」「確かにわかりにくいですよね、つまりはこういうことなんですよ」とか言いながら、興味を持ってもらったり、知識・経験を身に着けてもらう・・・仕事って、職業って、大体そういうプロセスだと思うんですよ。

 

「好きを仕事に」という言葉は、ふんわり柔らかで甘くておいしいかもしれませんが、本気でそれを実現したい人は、「好きではない人」に対して自分がどう対峙し、関わってくかを考えたほうがいい・・・私はそう思うのです。

 

 

こちらもどうぞ 

www.dokudamiyoshiko.com