ドクダミ自由帳

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【本感想】ブスのマーケティング戦略 「ブスの僻み」と感じてしまう理由は

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、表紙を見て気になったこちらの本を買いました。


 

 

ブスの端くれとしては、やっぱり「ブス」って書かれていると気になるよね。

 

 

どんな本なの?

公式サイトによると、こういう内容です。

 

見た目を武器にできないあなたへ──。幸せな人生も仕事での成功も戦略的に手に入れる!
各メディアで話題! 税理士が「ブスの作業」「美人の作業」を痛快指南!

「ありのままの自分を愛そう」は、ただの現実逃避──!? 幸せな人生と仕事での成功を本気で望むなら、自分を商品に見立てた「プロダクト解析」「市場」「競合」の精査が必要です。話題の税理士が、あなたを変える、「ブスの作業」33をわかりやすく解説します。マーケティング理論と行動提案を組み合わせた、画期的な戦略論。経年劣化に備える「美人の作業」も。爆笑必至の半生記と写真、図版が満載の一冊。

 

 

ブスvs美人の構造を出す時点で、ダメなブス論 

「はじめに」の文章を読んだ時、私は「これはダメだ」と思いました。

なぜなら、冒頭の例で、美人のA美とブスのB美が出てきたからです。

 

それぞれの10代~40代についてをざっくり例として挙げているのですが、ブスについてはもう生まれた時からずっとブスで、30代になっても40代になってもブスだ、ただし経済力があり、自立しているというような話でした。

ただ、そこと比較し引き合いに出した美人のA美というのがですね・・・若い頃はちやほやされていたけれども、30代になったら「経年劣化」でチヤホヤされない、40代になったら離婚したくても経済力がない・・・みたいな、「美人にあぐらをかいて何もしてこなかった人」みたいなことを書いちゃうんですよね。

 

これが、アカンのです。

 

こうやって、「美人は努力しなくてそのまま劣化していくんだ。ざまあみろ」みたいな言い方をするブスっていうのは、同じブスの私からして許せないのです。

美人だからといって、若い頃にちやほやされて調子に乗って、努力しないでそのままのうのうと生きていて、年をとってから苦労する・・・なんて限らないくないですか?

それってただのブスの僻みだと思うんですよね。

 

ブスの話だけ書けばいいのに、なぜかブスについて語ろうとすると比較対象である美人について語るような本が多くて、しかも美人をなぜかサゲる流れが多くて、ブスの私はゲンナリします。

 

 

中盤は、ブスのみにフォーカス

と、最初に超・悪印象を抱いたまま読んだのですが、中盤は、まぁ良かった。

この著者の方の今までの人生を、マーケティング的な用語を入れながら(レッドオーシャンとかブルーオーシャンとか)、どうやって「人生が上手く行くブス」になるかを必死で考えて実行してきたことが沢山書かれていたからです。

この辺は読んでいて共感できたし、私もわりとそういうことを考えて生きてきた節があったので、似たようなものを感じた。

 

※彼氏いない歴=年齢のまま四半世紀生きて、合コン活動しまくって、26歳で人生初彼氏と付き合って、そのまま結婚して、今に至る。

 

まぁそんな中でも、「美人だったら自分の学歴を上げようとは考えなかったかもしれない。しかし、ブスである以上、優秀な男と出会うために、優秀な男がいそうな場所へ自分が行かなければならないと考えた。」とか、書いてあるんだけどね。

 

 

どうしたら自分に自信が持てるのか

彼女は、「相対的価値観のもとに生きてきた。人と比べてどうであるか、気になってしかたがなかった。」と書いています。

その中で、彼女は「努力して肩書きを手に入れよう」と考えて、税理士資格を取るのです。

そこで「こう見られたい自分」になって初めて相対的価値観から解放された、という部分がありました。

 

うん、わかる。

こうやって、努力してなりたい自分になるって言うことは、「他人に押し付けなければ」という条件付きだけど、 私はすごく良いと思う。 

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最後にまた、美人の話を出すのが余計なのよ

そんな感じで、著者の幼少期~今までの半生と絡めながら、マーケティング的な観点での、人生における・仕事における戦略が書かれています。

 

ただし、最後にまた文句を言わせてくれ。

最後の最後に、美人の話をまた出すのが余計なお世話なの!!

 

まず、すべての美人よ、

顔面偏差値の経年劣化を、早い段階から考えておきなさい。

 

本書の冒頭で示した通り、「美」は経年劣化する。

「見た目」だけを武器に生きている若いときは、その武器が使えなくなる日がくるなんて、想像もしないだろう。

「美」が劣化せずとも、使えない武器になることはありえる。

実際、三十六歳の現在、身近な美人よっちゃん(仮名)より、私のほうがずっと幸せそうである。 

 

・・・この文章見た瞬間、また私の評価ゲージがマイナスになったよね。

しかも、この後に、「よっちゃんよりも私が幸せな理由」とか言って、35個もその理由を挙げているんですよ。

 

いやいやいや・・・これはアカンやろ。

 

よっちゃん(仮名)が仮に本当に幸せじゃなくても、すべての美人に当てはまるわけではないし、ブスにしか分からないブスの悩みがあるのと同様、美人にしか分からない美人の悩みだってあるんじゃないの?と思う。

 

なぜ、「美人は努力しない」みたいな前提で話をするのか(一応「武器を装備し続けた人柄のいい美人には、勝てない。」って書いてあるけどね)・・・ 

 

 

まとめ:美人とブスを比較するところ以外は、面白い本

・・・ということで、私の中では、「ブスを語るために、美人を引き合いに出すこと以外は、面白い本だと思いました」って感想になりました。

 

「私は努力してきたから、幸せ」だけでいいのに、「私は美人と比べて努力してきたから、幸せ」って言うから、余計なんだよな・・・と、ブスの私は思ったのでした。

 

 

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