ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

【本感想】ちょうどいいブスのススメ 顔面カーストの国で生き抜くマニュアル本

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ある日、SEIYU(西友)をうろろしていたら、こちらの本が半額で置かれていました。

 


 

これはちょっと気になるし、ブログのネタになりそう・・・!

 

ということで、スーパーのカゴに本を入れる。

そういえば、スーパーで本を買うって初めてかもしれないなぁ。

 

 

どんな本なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

美人でもないがブスでもないと思ってる貴女に恋愛強者になるための“ちょうどいいブス”としてのテクニック、生き方を伝授!

“ちょうどいい”って言葉って本当“ちょうどいい”。なんにでも使えるんです。例えば気温とかも、寒いとか暑いじゃなく“ちょうどいい”というのがベストじゃないですか? 食べ物や住まいもそうですよね。ちょうどいいという感覚ってあるじゃないですか?男性が女性に対する感覚にもあると思うんです。美人じゃなく、“ちょうどいい”というのが!

  • Part1 ちょうどいいブスってこういうこと
  • Part2 ちょうどいいブスとはこうあるべき
  • Part3 ちょうど良くないブスの分類
  • Part4 ちょうどいいブスの恋愛テクニック
  • Part5 ちょうどいいお酒の飲み方講座
  • Part6 ちょうどいいSNS講座
  • Part7 男がちょうどいいブスを選ぶとき
  • Part8 ちょうどいいブスを哲学する

 

「ちょうどいいブス」は紹介ページでも連発されていますが、とにかく本の中でも連呼されます。

これがねぇ・・・なんかしっくり来ないんですよ。

 

あ、この感想文、結構否定的だからヨロシク!

 

 

ちょうどいいブスとは

著者の山崎ケイ(相席スタート)さんは、芸人になって、先輩芸人からこういわれれたそうです。

「お前、”ブスじゃない”みたいな感じでやってるけど、ブスだからな」

そのフォロー的な感じで、「ちょうどいいブス」と言われて・・・これについて極めた!というのがこの本の「はじめに」で書かれています。

 

そこから、ちょうどいいブスとして生き抜くためのテクニックを考え、まとめられたのがこちらの本です。

 

 

美人へのこじらせ

彼女は、美人に対しては、こう書いています。

「地球上で最強の生き物」

 

そういいつつも、美人は、選ばれるが故に恋愛の駆け引きは楽しめず、話が面白くなくてもOKだから面白くなく、お金がかかり・・・だからこそ「ちょうどいいブス」が楽しいと書いています。

 

ついでに、駅等でトイレットペーパーが無くなっている(補充していない)と、こう思うそうです。

「これは美人の仕業だ」

そして、ブスなんだからせめて見えないところも気を配り、ブスはトイレットペーパーくらい換えろと自分を戒めているそうです。

 

・・・うぉん?

 

そんなところ、美人もブスも関係なく換えろじゃない?

なぜそんなシーンで美人とかブスとか出てくるのか・・・と考えると、この人、自分のコンプレックスで頭おかしくなっているんじゃないかと心配になるのです。

 

 

ちょうどいいブスは美人と同じ言葉を発していけない

そして、そんな「ちょうどいいブス」のあり方は、色々なシーンで出てきます。

 

たとえば、「好きな映画は?」と聞かれたとき。

60年代のトルコ映画を熱く語り出したら、アウト。

かといって「アナと雪の女王」は、物足りない。

だから、正解は「溝口健二などの昔の日本映画が好きと答えつつ、無難な『ブリジッド・バルドーの日記』も付ける」というのが、ちょうどいいと。

 

デートで「何食べたい?」と聞かれたとき。

「お寿司」「焼肉」と答えるのが許されるのは、美人だけ。

牛丼屋でいいは卑屈過ぎる。

ちょうどいいブスは「お肉が食べたい!」とカテゴリーで指定し、男性に選ばせるのが正解。

 

「芸能人で誰がタイプ?」と聞かれたら。

イケメン俳優やジャニーズを言うのは、アウト。

温水さんとか上島竜平さんとかは、うさんくさい。

お笑い芸人を言うと、「面白くなきゃダメ」と思わせてハードルが高くなる。

だから正解は、大泉洋さん!!!

 

・・・こうやって、常に「美人はこう言ってもいいけど、ブスはダメ」「ちょうどいいブスの回答は・・・」って考えながら生きているの。

それが細かくて、すぐにでも実践可能なんだけど・・・だけど・・・

 

 

顔面カーストの国で生き抜くのはしんどい

そもそも、彼女の住む世界が、「顔面カースト制度」の国なんですよね。

美人が頂点にいて、ブスが底辺にいて、その真ん中に「ちょうどいいブス」がいる世界。

 

そこでは、少数の美人が多数の男から選ばれて、選ばれない女と戦いに敗れた男とが、お互いのカーストを見ながら、マッチングしていく。

ちょうどいいブスは、自分のカーストよりも少しでも上の「いい男」をゲットしようとあの手この手で戦略を練り、アプローチする。

そして無戦略の美女と、勝ったり負けたりを繰り返し、付き合ったら浮気防止のテクニックを使い、別れたらまたつぎの男へ・・・

 

書いただけでも、怖気がしてきました。

私は顔面カーストの国なんて、ムリなんですもの。

 

 

「ちょうどいいブス」として生きなくていい国へ

私も以前、どっかの電子書籍で「自分がブスだと自覚しよう」みたいなことを書いた記憶があります。

でも、それは「高望みはやめよう」で、決してこんな顔面カースト制度の国で、自分のカーストをひしひしと感じながら「ちょうどいいブスとしてのわきまえ」を理解しながら生きようなんて意味ではない。

 

こんな美人に敵対意識を持ち差別化を考えながら、ただのブスを否定し、「ちょうどいいブス」だからどうのこうのと言いながら生き抜く国なんて、しんどい。

少なくとも私には。

 

だから私は、そういう世界を抜け出して、今も楽しく生きている。

 

大学時代のチャラいサークルや、有名大卒を鼻にかけて合コンをするチャラい人たちや、自分の所属する体育会企業の営業職の容姿いじりや、「担当は可愛い女の子がいい」というオッサンから・・・全部逃れて、理系でパジャマをズボンにインする夫のいる世界へ行った。

そこでは、今まで当たり前のように存在していた「容姿いじり」はゼロになった。

ついでに、髪の毛を3cm切っても、メイクを変えても、全然気づかれない。

でも、それが心地いいし、私はこっちの世界の方が絶対に、楽だ。

 

ジャニーズ顔のイケメンはいないかもしれないけれども、ブスいじりをされることもない。

山崎ケイさんは1982年生まれ。

この本を書いたのは2018年だから、36歳での著書。

改めてこの本を読んで、アラフォーでこんなに恋愛テクニックについて考えなければいけないなんて・・・と遠い世界だと感じました。

 

 

最後の一言を読んで、私は彼女のいるカーストの国から早めに脱出出来てよかったなと改めて思うのでした。

 

 

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