こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近、30代半ばの女性が「私は何の専門家でもない」「自分であることが大事」みたいなことを言っているということを小耳に挟みました。
私が直接その文章を読んだわけではないので、その方の名前は書きませんが、それを聞いて、ちょっと呆れてしまいました。
まだ、「自分を仕事にする」とか言ってるの?と。
「自分は何者でもない」と悩むのは、20代まで
「自分は何者にもなれない」
「私は専門家になれない」
「なんて中途半端なんだろう」
・・・学校でキラキラ光る友達を見て、就職して同僚が活躍しているのを見て、そういう思いに駆られたことがある人も多いでしょう。
私も、もう記憶は薄っすらですけれども、そういう風に悩んだ時期もありました。
でも、それって20代で卒業しておいた方がいいと思うんですよね。
どんなに悩んだとしても、プロになれるわけではない。
じゃあ、どうするか?
「自分はそこまでプロになれないかもしれない。けれども、○○の分野での知識を少しでもつけておこう」とか、「○○職として、少しでもお客様に喜ばれるようにしよう」とか、「せめて○○の資格は取っておこう」とか・・・「100点満点、トップクラスになれないかもしれない。でも、人よりは何かの分野に詳しくなろう」と、ある意味諦めというか、踏ん切りをつけるのが20代だと思うんですよ。
20代のその段階で、「やっぱり自分はこの仕事には向かないから、転職しよう」って思うのもアリだと思う。
30代は、20代で決めたことに磨きをかける時
その上で、30代は、20代で決めたことに磨きをかける時だと思うのです。
入学・卒業までストレートで大学を卒業して就職したなら、30歳になる年は社会人8年目、32歳になる年は社会人10年目。
転職をしたとしても、大半の人は、「私は営業ができます」「私はシステムエンジニアとして○○の開発に○年関わってきました」「私は○○の資格を持っています」などなど、何かしらアピールできる点が出来ています。
そして、そのスキルに更なる磨きをかけたり、マネジメントについても関与し始めています。
その年齢まで来て、まだ「自分は何者でもない」なんて言っているなんて、ハッキリ言って遅いと思うのです。
大人の階段の最初の踊り場くらいでまだ居座っている、みたいな。
例えば面接をしたとして、「私は自分らしさを大事に、自分がやりたい事をやって、自分を成長させていきたいです」なんて、30代半ばの人が言ったとしても、「ふうん、それでアナタは『何』ができるの? 今までどんな『実績』があるの?」って聞かれて終了ですよ。
「いえ、私はまだ何者にもなれていません」なんて言ってみようものなら、どうなるか?
オッサン面接官に説教されるかもしれない。
そしたらきっと、SNSで文句を書くと思うけど。
学び続けるのは良い事だけど、「軸」だけは持っておきたい
別に私は、20代で学んだことしか、30代でやってはいけない!と言っているわけではないんですね。
でも、仕事も人生も「積み重ね」だと思うんですよ。
それを常に「新しいことを吸収し続ける!」と言っているのは、結局何も吸収しきれていないんじゃないの?と思うのです。
まるで、転職を数年ごとに繰り返して、その結果、どの経験も身についていないまま、チャレンジチャレンジ言い続けている人みたいに。
「20代で学んだことを30代で生かす、それとは別に30代から新たに○○をやり始める」とか。
「職業:自分の名前」はダサい
私は、中途半端な有名人が「職業は『○○(自分の名前)』です」とか言うのって、めちゃくちゃダサいと思うんですね。
- 名前が万人に知られていないのに、自分のことを有名人だと勘違いしている
- 過去の実績が何もない、生かせないことを、「職業=自分」でごまかしている
・・・という意味で。
本当にマルチに活躍している有名人の方なら、アリなのかもしれないけれども。
でも、俳優さんでも「代表作」っていうものはあるし、実業家でも「○○で○○をした実績を生かして」別の活動に役立てているわけで・・・
20代の時に、「自分の名前が名刺代わりになるくらい有名人になる!」と思うのは、若気の至りだと思うのですが、30代半ばにもなって、「私は何のプロでもないから、自分らしさを大切にする!」というのは、やっぱり浅いなと思う。
40代になっても、「職業=自分」なんてことが言っていられるのか?
そして、周りは40代になってもろくな実績もなく「職業=私です!」なんて言っている人と仕事ができるのか?
サラリーマンを12年やってきたから、こういうことを考えてしまうのかもしれませんが、やっぱり「自分を仕事にする!」なんて抽象的なことを言わずに、「私はこれができます」「私はこれをやってきました」を具体的に言える人間でありたいし、そのためのキャリアを積んでいきたいと(もうすぐ産休だけど)、思うのです。
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