こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は日々、お客様と「こんな転職希望者がいたよ」という話を聞いています。
その中で、いつもモヤモヤするのが、こういう話。
「40代で○○は未経験ですって言って応募してくるんだよね」
「35歳なんだけど、だいたい3年くらいで仕事を変えていて、ウチが6社目なんだよね」
今までは、話を聞きながら、「とりあえず面接くらいしてみればいいのに」と思っていたのです。
もしかしたら、40代で未経験でこの業界に飛び込んでくる覚悟があるかもしれないし、3年で仕事を辞めるのも、もしかしたらのっぴきならない事情があるのかもしれない。
面接で話を聞いてみたら、わかることだって沢山あるかもしれないのに・・・と、ちょっとその転職希望者に申し訳ない気持ちになっているのです。
でも、最近、自分が転職の1つのラインと言われる「35歳」を迎えたにあたって、考えが変わってきました。
「たしかに、この年になってから、未経験の業界に飛び込んでみようっていう人は、採用する側としてはちょっと難しいかもしれないな」と。
今まで一体何をやってきたの?
35歳といえば、高校を卒業してから16年、大学を卒業してから、12年経ちます。
その10年以上の年月、やってきたことがあるはずなのに、それを捨てて、いきなり未経験の業界に飛び込むて、一体この10年何をしてきたんだろう?と思うのです。
「やりたいことが違った」なら、もっと早く気づくべきだと思う。
だから、第二新卒の転職とかは、最近門戸が広がっている。
だけど、35歳の転職希望者には、やりたい事に気づかなかったのか、気づいたけれどもそんな自分の気持ちに蓋をしてきたのか、やりたい事をやる勇気がでなかったのか・・・そんな10年間が蓄積されているのです。
どうしても、未経験で飛び込みたいなら
たまにいるんですよ。
「今まで飲食業界で頑張ってきました。コミュニケーション力は、誰にも負けません。事務職として心機一転、やる気はあります。パソコン覚える気マンマンです!」みたいな40代。
でも、やる気があるなら、パソコンは学んでくるんじゃないの?って思う。
年齢を重ねれば重ねるほど、そういう「できないから教えないといけない」っていうだけで、採用するかどうかのハードルがグッと上がるんですよ。
特にパソコン操作系って、できない人はトコトンできないから、どこまで教えなければいけないのか?と採用する側としては不安になる。
だったら、同じことを言っている20代を採りたい・・・ってなるのは、当然の話で。
だから、その「本気」とやらは、ちゃんとスキルで示したほうが良いと思うのです。
35歳からの転職は、「蓄積されたものを生かす」転職になる
だから、よっぽどのことがない限り、自分が今まで積み重ねてきたことを武器に転職するというのが、35歳以上の転職であるべき姿なのだと思います。
だって、これまで働いて、蓄積させてきたことを生かさないって、フツーにもったいなくない?
人事だって、突然異業界に飛び込んでくる人を、評価しづらいでしょう。
「人柄」で見ろって?
年を取れば取るほど、その「人柄」とやらは、仕事の実績と人望に表れてくるんですよ。
だから、「この年齢になりながら、大した実績がないまま、別の業界で再起のチャンスを狙っている」としか思われないのです。
年齢制限がされていない募集でも、だからと言って「何歳まででも諸手を広げて募集しています」っていうわけではない。
年齢を重ねれば、それに伴う経験と、実績が求められる。
だから、本当に未経験でもチャレンジしたいなら、しっかり準備をして望んだほうがいいと、改めて思いました。
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