こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、産婦人科に行ったんですね。
私が通っているところは、「診察券」というものが存在せず、名簿に名前を書くだけというスタイル。
まぁ、産婦人科なので、その時期に通ってくる人はそこまで多くないから、こういうやり方で行けるのだろう。
診察券はなくても、母子手帳は提出するし。
同姓同名がいたらどうなるか、わからないけど。
さて、そんな産婦人科に健診にいきまして。
朝9時に外来診療開始の医院に、8時過ぎに着いたんですね。
受付は閉まっていたので、そのまま座って待っていました。
すると、出てきた看護師さんに言われたのです。
看護師さんは、名簿をチラリと見て、私にこう言ったんです。
「初診ですか?」と。
行間トークが繰り広げられる
「初診ですか?」
「いえ、違います」
「では、お久しぶり?」
・・・
少し考えて、私はこう答えました。
「朝早く来たのは初めてでした」
「あ、そうですか」
そして看護師さんに促されて、名簿に名前を書き、検温をして、受付を済ませました。
そして私は、「これが行間トークか・・・」と半ば感動しました。
行間を解説してみよう
だって、この流れ、そのまま読んだらよくわからなくないですか?
「初診ですか?」
「違います」
「お久しぶりですか?」
「違います」
ってくるところなのに、「朝早く来たのは初めてでした」で通じるんですよ?
YES or NOで質問されているはずなのに、YESでもNOでもない回答をして、通じるとはこれ如何に!?
まずはですね、受付の方が「初診ですか?」と聞いた理由について。
この理由を推測すると、こういう仮説が出てくるのです。
「この人は、この名簿システムを知らない=初診に違いない」
「この人は初診じゃないのに名簿システムを把握していない=久しぶりで忘れているに違いない」
・・・こう考えているんじゃないか、と。
だから私の返しは、「いえ、朝早く来たのは初めてでした」だったんですね。
「いえ、初診でも久しぶりでもなく、名簿システムのことは把握していたのですが、いつもは受付の人に挨拶してから名簿を渡されるので、朝はここに名簿が置いてあるということを知りませんでした」という意味で。
この一連のやりとりをして、思ったのが、「ムダに頭使う会話だな」ということでした。
会話の意図を推測し、それに対して回答する
まずは受付の人が、「初めてですか?」と聞いてきた意図を考えなければいけないのです。
そしてその際は、「名簿ルール」に気づかなければいけない。
まぁ、名簿を手に取っているので、ピンとくると言ったらそうなんだけど。
もしも私が鈍感さんだったら、おそらく受付の人はさらにイライラしていたと思うんですよね。
でも、本当は聞き方にだって、問題があると思うのです。
行間コミュニケーションって面倒くさい
こういう行間コミュニケーションって、「前提」が同じ人じゃないと伝わらないんですよね。
だから、投げられた側が前提について考えて、合わせに行かなきゃいけない。
コールセンターとかで、「おたくの商品が動かない」と言われても、商品が何で、動かないとはどういう状態なのか?を聞かないと説明ができないのに、「だから~おたくの商品が動かないんだって!」とキレる人とかいるけど、それは伝わっていないのに、伝えているつもりになっているんですよね。
ああ・・・面倒くさい。
誰にでも伝わる話し方をしなければ
私の母も、わりと行間を読んで当たり前人間なんですよね。
「30分後に迎えに来てほしい」って言ったら、「今、スーパーにいる」って返ってくるんですよ。
事の顛末はこちらをご覧いただければ。
でも、これは誰とでもできる会話ではないのです。
そんな出来事を通して、私は「自分の世界での常識」で話さず、常に誰にでもわかるような話し方をしよう、と思ったのでした。
それにしても、母子手帳のここのポケットに保険証を入れろとか・・・ハウスルールが多すぎるんだよこの病院は・・・ぶつぶつ。
こちらもどうぞ