ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「行間を読む」ということを体験した

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

先日、産婦人科に行ったんですね。

 

私が通っているところは、「診察券」というものが存在せず、名簿に名前を書くだけというスタイル。

まぁ、産婦人科なので、その時期に通ってくる人はそこまで多くないから、こういうやり方で行けるのだろう。

診察券はなくても、母子手帳は提出するし。

同姓同名がいたらどうなるか、わからないけど。

 

さて、そんな産婦人科に健診にいきまして。

朝9時に外来診療開始の医院に、8時過ぎに着いたんですね。

受付は閉まっていたので、そのまま座って待っていました。

 

すると、出てきた看護師さんに言われたのです。

看護師さんは、名簿をチラリと見て、私にこう言ったんです。

 

「初診ですか?」と。

 

 

行間トークが繰り広げられる

「初診ですか?」

「いえ、違います」

「では、お久しぶり?」

 

・・・

 

少し考えて、私はこう答えました。

 

「朝早く来たのは初めてでした」

「あ、そうですか」

 

そして看護師さんに促されて、名簿に名前を書き、検温をして、受付を済ませました。

 

そして私は、「これが行間トークか・・・」と半ば感動しました。

 

 

行間を解説してみよう

だって、この流れ、そのまま読んだらよくわからなくないですか?

 

「初診ですか?」

「違います」

「お久しぶりですか?」

「違います」

 

ってくるところなのに、「朝早く来たのは初めてでした」で通じるんですよ?

YES or NOで質問されているはずなのに、YESでもNOでもない回答をして、通じるとはこれ如何に!?

 

まずはですね、受付の方が「初診ですか?」と聞いた理由について。

この理由を推測すると、こういう仮説が出てくるのです。

 

「この人は、この名簿システムを知らない=初診に違いない」

「この人は初診じゃないのに名簿システムを把握していない=久しぶりで忘れているに違いない」

・・・こう考えているんじゃないか、と。

 

だから私の返しは、「いえ、朝早く来たのは初めてでした」だったんですね。

「いえ、初診でも久しぶりでもなく、名簿システムのことは把握していたのですが、いつもは受付の人に挨拶してから名簿を渡されるので、朝はここに名簿が置いてあるということを知りませんでした」という意味で。

 

この一連のやりとりをして、思ったのが、「ムダに頭使う会話だな」ということでした。

 

 

会話の意図を推測し、それに対して回答する

まずは受付の人が、「初めてですか?」と聞いてきた意図を考えなければいけないのです。

そしてその際は、「名簿ルール」に気づかなければいけない。

まぁ、名簿を手に取っているので、ピンとくると言ったらそうなんだけど。

 

もしも私が鈍感さんだったら、おそらく受付の人はさらにイライラしていたと思うんですよね。

でも、本当は聞き方にだって、問題があると思うのです。

 

 

行間コミュニケーションって面倒くさい

こういう行間コミュニケーションって、「前提」が同じ人じゃないと伝わらないんですよね。

だから、投げられた側が前提について考えて、合わせに行かなきゃいけない。

 

コールセンターとかで、「おたくの商品が動かない」と言われても、商品が何で、動かないとはどういう状態なのか?を聞かないと説明ができないのに、「だから~おたくの商品が動かないんだって!」とキレる人とかいるけど、それは伝わっていないのに、伝えているつもりになっているんですよね。

 

ああ・・・面倒くさい。

 

 

誰にでも伝わる話し方をしなければ

私の母も、わりと行間を読んで当たり前人間なんですよね。

「30分後に迎えに来てほしい」って言ったら、「今、スーパーにいる」って返ってくるんですよ。

 

事の顛末はこちらをご覧いただければ。 

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でも、これは誰とでもできる会話ではないのです。

 

そんな出来事を通して、私は「自分の世界での常識」で話さず、常に誰にでもわかるような話し方をしよう、と思ったのでした。

 

それにしても、母子手帳のここのポケットに保険証を入れろとか・・・ハウスルールが多すぎるんだよこの病院は・・・ぶつぶつ。

 

 

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