こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、R-1グランプリを観たんですよ。
そして、びっくりしました。
全然面白くなくて。
特に面白くなかったのは、トップバッターのメルヘン須長さん。
「科捜研の女」のモノマネをしながら、Twitterだかネットだかでウザい女についてを取り上げてツッコむという内容でした。
すみませんね、記憶があいまいで。
でも、見直す気にもなれないの。
よくある「女あるあるネタ」ではあるんだけど
ざっくり言うと、女芸人が女をディスるという、「女あるあるネタ」なんですよ。
横澤夏子さんとかと同じ感じの。
でも、「今」ってこういうネタって笑いにならないな、と改めて思ったのです。
そもそも「男が女をネタにすると、馬鹿にしたとか男尊女卑だとかでNGだけど、女が女をネタにするのは同性だからOK」みたいなの、おかしくない?
そして、それをTTVで流して、お茶の間でみんなで笑うのって、なんか気持ち悪くない?
「女あるある」から「こういう女嫌い」へ
「元祖・女あるあるネタ」と言って思いうかぶのは、柳原加奈子さんですね。
アパレル店員の「ぃらっしゃいませェ~」とか。
でもあれって、決して人を馬鹿にした笑いではなく、「あ、いるいる、そういう人」みたいな感じだったと思うんですよね。
細かすぎるモノマネ的な、「あ、気づかなかったけれどもそういえばそうだ!面白い!」っていう、笑い。
でも、いつの間にかその笑いがエスカレートしていったのではないでしょうか?
「あ、いるいる~」って笑いから、小馬鹿にするような笑い、そして嘲笑へ。
「あ、いるよねそういう女、嫌い」みたいなことを言いながら、他人を見下すような、そういう笑いに変わっているのが、今の「女あるあるネタ」に思えるのです。
そんな「お笑い」では、もう私は笑うことができません。
女も多様化している
また、笑えない理由として「伝わらない」というのもあるでしょう。
昔はネットショッピングなんてそこまで多くなかったので、多くの人が洋服を買いに、街へ、ファッションビルへ、繰り出したのです。
だからアパレル店員という共通認識もあった。
でも、今やどうでしょう。
ネットで服が買えるし、ファストファッションで接客はされないし、接客されるようなお店にはあまり行かない・行きたくない人も増えているんじゃないですか?
だから、今「ぃらっしゃいませェ~」ってネタをやっても、当時ほどウケないと思うんですよ。
R-1でやっていたネタも、「Twitterで質問箱を設置する女はウザい」的なネタで、わかるのはTwitterやっている人だけなんですよね。
インスタオンリーだと、わからないし、質問箱をやっているユーザーと巡り合わないような人には、わからない。
狭い範囲、「内輪」でやるからウケること
メルヘン須長さんも、きっとファンにとっては面白いのでしょう。
それは、ライブハウスとか、Twitterとか、「メルヘン須長の笑いが好きな人」に向けてやっているから。
私だって、会社の同僚と、「ママ友との会話あるある」「無茶ぶりをする取引先あるある」をやっている時は、めちゃくちゃ盛り上がりますし、めちゃくちゃ笑います。
でも、その笑いを「世界」に発信しようとは思わないし、したらきっと面白くない。
共通認識のある、内輪の中だからこそ面白い 話なのです。
ひと昔前よりさらに、女も多様化しています。
その中で「こういう女、いるでしょ?大袈裟にモノマネしちゃうわよ!」っていうネタは、もはや全国ネット放送でのお笑いのネタにはならないと思うです。
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