ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

なんでも「お」をつける母に育てられました

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

私の母は、言葉遣いがとても丁寧です。

子供の頃にはそんなことに気づかず、それが当たり前だと思ってすくすく育っていました。

 

そのうち、「お」友達と会話する中で、気づいたのです。

「もしかして、私の母の言葉遣いは、めちゃくちゃ丁寧なのではないか?」と。

 

 

お水・お箸・お皿・お茶碗

まずは基本的なところから。

この辺には「お」は付けていますね。

でも、皆さんもここは「お」つけますよね?

 

 

おビール・おソース

次に、カタカナ語について。

さすがに、おマヨネーズとかおケチャップとかは言いませんが、ビールやソースなどは「お」を付けますね。

 

あとは、おトイレとか。 

でも「お手洗い」って言えばよくない?

 

 

ご本

次は、「ご」シリーズ。

といっても、「ご本」くらいですかね?

小さな頃は、「ゴホンかって」とおじいちゃんに言って買ってもらうものでしたから、それが「本」というものだったことを知ったときの衝撃はすさまじかったですね。

 

 

汚い言葉遣いに傷つく母

さて、そんな丁寧な言葉遣いの母でしたが、子ども達は悪い言葉をバンバン覚えてくるんですよね。

「メシ」「食う」とか、「てめえ」とか、「クズ」とか。

 

そんな時、母はどうしたかというと、必死で訂正していました。

「早食い」なんてものを学校で覚えて家でもやってみていたんですね。

 

「早食いだぁ!(ガガガガガガガッ)」

 

「は、はやぐい・・・?」

「ああ、早食べのことね」

 

「は、はやたべ・・・?」

 

そんな調子で、子どもたちの汚い言葉を、「お」「ご」を付けたり、言葉を変えたりと訂正していました。

時には、「そんな汚い言葉遣いはダメ!」とキレたりしていました。

 

 

菓子パン事件

言葉遣いを美しくしたい、その気持ちはわかります。

なので、私はなるべく母の前では丁寧な言葉を心掛けていました。

 

しかしですね、そんな私の言葉遣いに母がブチ切れる事件があったのです。

 

「淑子、お昼ご飯どうするの?」

「今お腹いっぱいだから、いらない。もしもお腹が減ったら、そのへんで菓子パンでも買って食べるわ」

 

こんな何気ない言葉に、母がブチ切れたのです。

 

「淑子!そんな汚い言葉使って!!!」

「へ?」

「菓子パンじゃないでしょ!? お菓子パンよ!!」

 

お、おかしパン?

 

確かに、「お菓子」は言葉として定着していると思うわよ。

でも「菓子パン」も言葉として定着していません?

むしろ「お菓子+パン」だったのか、と母の言葉で初めて気づいたわ。

 

 

祖母に相談する

そんな衝撃を受けながら、向かったのは祖母の家。

そしてコンビニで買った菓子パンを食べながら、母との出来事を報告したのです。

 

「お母さん、菓子パンのことを『お菓子パン』って言っていたんだよ。おかしくない?」

「・・・」

 

まさか。

 

「・・・お菓子パンでしょ?」

 

そうか、祖母譲りだったのか・・・

 

 

何が正しいのかわからない

もう、私には何が正しいのかなんて、分かりません。

「お」なのか「ご」なのか、何もつけないのか・・・

でも、もうその辺も行き過ぎるとどっちでもよくなるんだなと、25歳位で悟りました。

 

とりあえず、目の前の相手を不快にさせないくらいの「基本的な丁寧さ」であればいいかな。

「お」とか「ご」とかはよくわからないけど。

 

ちなみにそんな母は、「ら抜き言葉」にもうるさいですね。

 

 

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