ドクダミ自由帳

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経営の勉強を初めからやっておけばいい社長になれる?

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

12年近く営業の仕事をしていて、人事担当者・会社幹部・経営者など様々な方にお話しをしていると、なんとなく社長の「タイプ」らしきものが見えてきます。

もちろん、人それぞれ思いや考えがあり、生い立ちがあり、全然違うのですが、それでも、「あ、この社長とあの社長って、結構似ているな」と思うことがあるんですよね。

 

今回はその中で、「最近経営の勉強を始めた」と言う社長の話をしましょう。

 

 

求人をかける理由

私は人材系の営業ですから、「従業員を募集したい」と言うときにお声がかかるわけです。

「募集」と一口に言っても、もっと細かく分かれます。

 

大きくは「従業員が辞めた(欠員)」と、「辞めたわけではないけれども募集したい(増員)」の2つ。

更に細かくすると、欠員にも「産休に入る」「家庭の事情」もあれば、「仕事がつらいと言われた」「病んでしまった」「ある日突然来なくなった」など、やむを得ないものから、会社に何らかの問題があって辞めたものまでありますね。

 

そして、増員でもいろいろあります。

「最近経営の勉強を始めた」という人で多いのは、代替わりしたとか、事業を転換するとかで、今までにない人材をいれたい!と思うケースです。

営業としては、欠員募集よりこういった増員募集の方が面白い。

経営者や幹部から直接、これからこの会社はどう成長することを描いているのか?が聞けるんですから。

その瞬間のために「なんかさぁ、突然昨日から来なくなったんだよね。だから追加で出しといて!辞めないような改善点?ないない~ちょっと人間性に問題があったんだよね~」みたいな仕事もこなしているようなもんです。

 

 

ある程度会社が成長してから気づくこと

さてさて、会社が変わるという面白いアポに行くとですね、こういう話を結構聞くんですね。

 

  • 今まで自分は、事業を始めてなりふり構わず成長させてきた
  • ある程度事業は成長してきて、今後さらなる成長をするために足りないものは何何かを考えた
  • 自分には、経営者としての勉強が足りないのかもしれない
  • そこで経営者向けの勉強会に通い始めた

 

この話は、1度では足らず、何度も聞いたことがあります。

そして、勉強してみて「採用をしよう」と気づいて・・・今ココ!みたいな話で終わるのです。

 

若かったころの私は、最初にこの話を聞いた時に、疑問に思ったことがありました。

「なぜ、会社を大きくさせるぞ!という急成長の段階から、勉強を始めるのだろうか?」「もっと前からやっておけばよくない?」と。

 

でも、何度もこの話を聞くようになり、きっと私が考えていることは違うんだろうなと思ったのです。

 

 

 

商売と経営の違い

会社って、ある程度のサイズまで大きくなる前って、色々なことが社長1人の腕にかかっています。

社長、もしくは社長と有数の社員の実力が、会社の売上に直結する。

それを「商売」と言いましょう。

 

ただ、会社が大きくなればなるほど、社長の目が届かないところが増えてくる。

いつまでも自分がボールペン1本の料金を気にして発注するのではなく、「任せなればいけない」部分が増えてくる。

そして、社長とウマが合わないけれども優秀な人が出てくる。

でも、そういう人たちに任せたり、上手くコントロールしたりすることで、会社という大きな船を進めていこう・・・そう思った時に「商売人」から「経営者」に一気に変わり、本当の意味での「会社経営」が始まるのではないか。

 

 

勉強が必要になるとき

商売をしている人が経営の勉強をしても、ピンとこないし、役にも立たない。

経営者になって初めて、経営の勉強が役に立ってくる。

 

・・・そんな風に思ったら、「勉強し始めた」という中小企業の経営者が多い理由がなんとなくわかりました。

 

経営の勉強を初めからやっておけばいい社長になれる?

そんな風に思ってネットの世界を見回すと、色々な人がいるなぁと思うのです。

 

1人でほぼ完結する商売をしているのに「経営」を語る人。

勉強ばかりしていることに満足して、実践が足りてなさそうな人。

がむしゃらに商売をしている段階の人に、「経営を教えます」と近寄っていく人。

 

なんだか違和感を覚えたのです。

 

ということで、冒頭の「経営の勉強を初めからやっておけばいい社長になれる?」の私の答えは「NO」。

初めから装備レベルMAXにしていなくても、進んでいくうちに、「足りない」と思ったものを補充して身に着けて行ったほうが、きっと最終的に早く、遠くまで行けるのだろうなと思います。

 

そんな風に考えながら、今日はどんな面白い話が聴けるのだろう?と胸をワクワクさせるのです。

 

 

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