ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

学校になる会社、無人島になる会社


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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近ふと思うのです。

 

「日本は、学校になる会社と無人島になる会社の二分化が進んでいるのではないか?」と。

 

 

手取り足取り教えてくれる「学校」みたいな会社

まずは、研修が充実していて、まるで学校のようになっている会社。

何もできない、何も考えられないような人が入っても、研修をちゃんと受ければ、それなりに一人前になれる会社です。

 

これは、2つのパターンに分かれます。

 

1つは、大企業でたくさんの人数がいるから、一気に研修をして一定の知識を装着させて、一定のスキルある人間を現場に入れた方が効率がいい場合。

そしてもう1つは、採用する人材の知識やスキルレベルが低くて、手取り足取り教育してから現場に入れないと大変なことになる場合です。

 

特に後者の場合は、研修期間にメンターがついたりして、さらに補強をしたりすることもあります。

その分、「管理されている」「監視されている」みたいな風に感じることもあるかもしれません。

 

 

自分で何もかも切り開くけれども自由な「無人島」みたいな会社

そんな丁寧な研修と対極にあるような会社も増えてきています。

 

これが最近「良い会社」と言われがちなのですが、自由な会社、まるで無人島でサバイバルみたいな会社です。

やることも自分で設定できるし、業務開始も終了も勤務場所も自由。

リモートワークもOKだし、子連れや犬連れなどもOKなどなど、働き方に制約がない会社です。

もちろん、ムダな会社行事や飲み会なんてものも少ないし、あったとしても自由参加。

 

ただし、これは「ただ自由」なだけではないんですよね。

忘れてはいけないのは、「結果さえ出せば」自由、ということなのです。

先輩が隣でぴったり見守ってくれるわけではありませんから、自分で責任を持って考え、仕事に取り組まなければいけません。

無人島だと食事が取れなければ、その日のご飯はなしになりますよね。

 

 

自由な会社が良いと言われるけれども

最近気になるのが、学校みたいに手取り足取り教えてもらわないとやっていけない人が、なぜか無人島に憧れるみたいなことが起こっているんではないかということです。

「キャンプ?したことあるから大丈夫だよ」とか言っているけど、それは会社が用意してくれたグランピング施設みたいなところで寝泊まりしただけなのに、なぜか自分はキャンプ・・・というかサバイバルができると思っている、みたいなことが。

 

そして会社を飛び出して、痛い目を見てしまう。

まぁ別に、それも経験だといったら、そうだけど。

 

 

学校みたいな会社は今後も存在するのか

さて話は変わって、企業目線の話。

「学校みたいな」と言っている、研修のしっかりした会社は、その研修・教育にコストがかかっています。

でも、しっかり丁寧に研修しても、辞めてそのスキルを元に無人島に行かれてしまうと、研修した意味がなくなってしまうんですよね。

そうなると、無人島の会社でかけない研修コストを肩代わりしてあげている、みたいになる。

現に新卒なんかだと、「最初に研修が充実した会社に入って、そこでスキルを身に付け転職する」まで描いている方も多いようですし。

 

するとどうなるか?

「だったら研修にコストかけるより、優秀な人に高い給料払った方がいいよね」ってなる会社も出てきます。

「たとえ残る人が少なくても育て続ける」ってなる、ある程度お金に余裕がある企業もいますね。

あとは、「とはいえ、ウチの会社が採れるレベルってこの層だから研修しないとやってられん」ってところもある。

 

私は、研修が充実した学校みたいな会社はなくならないと思います。

でも、「研修が充実している会社はいい会社」かというと、それはちょっと違う面もあるんじゃないかなとも思う。

スキルが低いから研修充実させないとやばいことになるような会社に入ってしまうと、色々と大変ですから。

クレーム多いし、すぐバックレるし、引き継ぎ多いし。

 

 

で、どういう会社がいい会社なんですかね?

結局のところ、何を思っていたのかというと、会社が合う/合わないっていうのはその人次第なんだよな、ということと、どこに行くにしても、受動的じゃだめなんだよなということ。

学校みたいな手取り足取りの会社も、企業ですから「見返り」を求めるわけで、それは「戦力化」または「兵隊(ソルジャー)化」なのです。

 

だからこそ、クチコミとか「研修充実」とか「リモートワーク」とかだけを当てにせず、ちゃんと自分の目で見て調べて・・・ってやることは大事なのだと、ネットでなんでも集まるこの時代でも、実感するのです。

 

 

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