こんにちは、ドクダミ淑子です。
私がイラッとする言葉ってちらほらあるのですが、最近はこれが目に付きます。
「ギブする」
謎のオープンチャットとか見学していると、このワードが多いからかもしれません。
「ギブする」は言葉としてアリなのか?
まずね、「ギブする」って真顔で言うの、おかしくないですか?
「give(与える)」+「する(do)」ですよね?
何、英語と日本語くっつけてドヤってんの?と思っちゃう。
ルー語(死語)ですか?
まぁ、仕事の中でも「goする」とか言う人いるけど。
たまに私も言っちゃうけど。
話はそれますが、たまに「ドゥーする?」とか言う人もいませんか?
それも「doする?」って意味なのか、ただ単に「どうする?」にちょっと(笑)のエッセンスを付け加えたつもりなのか、どっちなのかわからないんですよね。
ちなみに、どうする?を「ギブする」風に変換すると、「ハウする?」「ウィッチする?」になります。
だっさ・・・
あえて「ギブする」と言う意味
そんな「ギブする」ですが、なんでこんなに使う人が多いのか?
言葉を作るときって、それに今までと違う価値を与えたい時なんですよね。
通常の「give(与える)」とは違う、特別な意味をつけて、相手に動いてもらいたいからではないでしょうか。
そして、ギブした相手にも「私はギブした!ギブしたんだぁぁー!」と満足感を持ってもらいたい。
たとえそれが、「タダ働き」「搾取」であっても「ギブする」という言葉に置き換えてしまう。
すると、搾取する側も「ギブだよ、ギブ」と正当化できるし、搾取される側も「私はギブという特別なことをしている」と満足することができます。
そのギブって言うのがだいたい、デザインとか動画編集とか、なんかの代行とか、セミナーのお手伝いとか、イベントの幹事とかで・・・ああ、こき使われてるなって思うやつなのがもう悲しくなっちゃうのです。
ギブしろと言われてからするような人は
だいたいねぇ・・・
「ギブすることが大切です」って言われて、「そうなんですね!勉強になります!じゃあギブします!」って言う人は、思慮もビジネス経験も浅いし、おそらくギブアンドテイクでの成功体験もない人です。
そんな人が、ギブできるようなものを持っていると思いますか?
大抵の場合はろくなスキルなんてなくて、持っているものといったら、時間と小金くらいです。
つまり、ろくにスキルがない人たちに「ギブせよ」と言っている人は、こういう意味なのです。
=「カネ払え」「タダ働きしろ」
こんな言葉に騙されてはいけません。
見返りを求めないのが正しいのか?
私が社会人・営業になったときに先輩から言われたことがあります。
「最終的に売上に結びつかない仕事は、やってはいけない」
若手の営業マンって、とにかく下に見られがちで、スキルがないからこそ、舐めた態度のお客様も多いんですよね。
すごく極端な例だと、たとえば求人広告の営業なのに、掲載をチラつかせながら「店先に貼るポスターと、チラシを作って」とか言われて、作ったら「ポスティングして」とか言われて、それで掲載してくれるかと思ったら、「安い求人があったから、そこで出したわ~ゴメンね~」みたいな。
しかもそういうことを複数の営業マンにやらせていることを自慢したりね。
そういうヤツに限って、「こういうので信頼関係を作っておくことが大事だ。いざと言う時にこういうことをしてきた君に頼むかもしれない」とか言うんだけど・・・
入社10年以上経った今、断言できます。
「こういうタダ働きさせることを何とも思わない人から発注が来る確率は、1%未満である」と。
そもそも、タダ働きさせることを何とも思っていないヤツとは、関わってはいけません。
たとえ、それが「ギブすることが大事だよ!」みたいな、それっぽい言葉でも。
先に出てきた、チラシ作らせる人と同じ人種です。
遊びではなく、仕事でやっているんだったら、きちんと対価を求めるべきだし、提示した対価に見合わないなら、破談にすべきです。
ハンドメイド作家にタダ働きさせる話も一緒、タダで作れって人はお断りしてOKだと思います。
「ギブする」はわかりにくい
最後に余談ですが、Twitterで「ギブする」の事例を探していて、別のものを見つけました。
- 大盛りチャレンジ、やりたかったけどギブするわ
- 相手は廃課金勢…ギブするしかねぇww
そうだった。
「ギブする」って「give up」の意味で使われてたじゃん。
もしかして、「ギブしろ」とか言うのって、ストレートに「俺に服従しろ!」って意味なのかもしれないですね。
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