ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

接客業向けの研修を受けてみて思ったこと

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

今日から仕事始めだった方も多いんじゃないでしょうか?

 

先日、訪問した顧客先がちょうどサービス業の「接遇」研修を行っていたので、私も同席させていただきました。

 

そこで学ぶことが沢山あったので、今回はその話を。

 

 

サービス業って難しい

サービス業というのは、営業の私からすると、すごく難しい業種だと思うのです。

 

営業なら、自分から営業をかけにいくことができます。

契約がいただけないようならば、別の企業に提案をしに行けばいい。

お付き合いするお客様を、自分で選ぶこともできます。

 

たとえば、こういうお客様は避けていくこともできます。 

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でも、サービス業というのは、基本的に「待つ」ことになります。

来店を待ったり、予約を待ったりしなければいけない。

自分がこういう人に来店してほしいなと思っても、そういうターゲット以外の人も来店します。

 

そして、お客様は無言で離れていきます。

営業の商談のように「御社とは契約しません」と断られたり、たまに理由を言ってもらえることはほとんどありません。

ただ、「もうあの店には行かないようにしよう」と思って、二度と行かない。

だから、PDCAが回しにくいのではないか?と思うのです。

 

 

クチコミという存在で無言のクレームが見えてくる

とはいえ、最近はそんなお客様の「無言のクレーム」が変わってきています。

インターネットでのクチコミがあるからです。

 

食べログのように★で評価されたり、がっかりした接客などを書き込んだりすることができるので、それで「無言のクレーム」」が表に出てきます。

中には、「ひどい!」と書き込むことで、一気にバズって、企業が謝罪するような騒ぎになったものもありましたね。

 

ですので、サービス業研修でも、クチコミサイトの評価の観点などについてのお話もありました。

評価項目として、こういう種類があって、こういうところはこういう観点でお客様は見ているんだよ・・・みたいな話です。

 

 

自分のことを伝えることが苦手なお客様が増えている 

さて、本題に入りましょう。

 

なぜ、ここまでクチコミサイトにサービス業は左右されるようになっているのでしょうか?

先生が考える答えは、こんな感じの内容でした。

 

「お客様は、自分の気持ちを伝えるのが下手になっている」から。

 

ひと昔前だと、「ちょっとすみません、ここが出来ていないですよ」と面と向かって言っていたことでも、なかなか自分から「間違っていますよ」と言えなくなってきている。

確かにな・・・と思います。

 

先日ケンタッキーに行ったときも、レシートに「商品に不備があったら、店舗に電話下さい」と書いてありましたが、きっとそれもそういうこと。

「不備があったので交換してください」と店舗に直接電話すればいいものを、それが出来ずに「不備があった、ひどい・・・」みたいなことを写真付きでSNSに載せてしまうのです。

相手に「間違っている」ということがなんとなく抵抗がある・・・それが今のクチコミ時代に繋がっているのではないかと思います。

 

 

自分のことを伝えることが苦手なスタッフも増えている 

そして、一方、自分のことを伝えることが苦手なスタッフも増えている、と講師の方は言っていました。

「今すごく忙しいから、手伝って!」の一言が言えないスタッフが。

 

そうすると、暇なスタッフがいるのに、忙しくて忙しくてたまらないスタッフがいて、忙しくて手が回らないゆえのミスも増える。

 

そして、「仕事がつらい」となって、辞めてしまう。

 

 

お客様が、接客する側に合わせてしまう問題

また、面白いクレームの事例もありました。

それは「お客様が食べ終わったら料理を提供するようにしていたのに、『料理の提供が早い』というクレームがあった」という話でした。

従業員からすると、お客様のペースに合わせていたつもりなのに、クレームになってしまう。

その理由は、「お客様は無意識にスタッフのぺースに合わせてしまうから」ということなのです。

スタッフは「良かれ」と思ってお客様が食べ終わったタイミングを見て料理を提供する。

でもそれはお客様にとって、良いペースではない。

そのズレはどうやって解消すればいいのでしょうか?

 

 

解決方法は、簡単なことなのだ

では、どうすればいいのか?

講師の方が言ってくれた解決方法は、とても簡単なことでした。

 

「聞けばいいのです、お客様に」

「仲間を信用して、言えばいいんです。『手伝って』と」

 

そうだよな・・・

なんで、そんな簡単なことができなくなっているのだろうか?

 

面と向かって、「あなたはこの接客に対してどう思っているんですか?」と聞くこと。

お客様から「私はこうしてほしい」と言うこと。

一緒に働く仲間に対して、「私は今大変な状況なので、手伝ってほしい」と言うこと。

・・・それらを無意識のうちに、みんなが遠慮しているのです。

 

気持ちを伝える。

これが出来る人が、結局心の負担も少なく、ストレスなく生きていけるのだなと、あらためて思いました。

 

 

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