こんにちは、ドクダミ淑子です。
私の趣味の1つに、人間観察があります。
リアルでも、ネットでも、色々な人、特に自分とは違う世界に住んでいるだろう人を観察するのは、とても楽しい。
その中で、最近、「ナントカ社長」という人たちが目につくようになりました。
社長って言っても、大体その人達って一人社長なんだけどね。
さて、私のもう1つの趣味に「妄想」があります。
「人間観察」と「妄想」。
この2つの趣味を活かし、今までの商談経験から、私の脳内で、ナントカ社長と仕事(人材系)での商談をしてみることにしましょう。
着席早々の先制パンチ
「本日は、お時間をいただきありがとうございます。今回は・・・」
私が訪問の趣旨を話し出そうとすると、まず一言、出てきます。
「あ、そういうのいいから。いくら?」
いきなり先制パンチを食らわすんですね。
「簡潔にさ、値段だけ教えてくれればいいから」
この辺を言われた瞬間、私は悟ります。
「やべーやつかもしれない」と。
なぜこのようなセリフが出てくるかと言うと、いろいろありますが、まずは「自分が有利に立ちたい、相手のペースに乗りたくない」という心からですね。
商談をケンカと勘違いしているのです。
「なんでお前にそんな事言わなきゃいけないの?」
気を取り直しましょう、私は仕事で来ているのですから。
まずは質問の価格をざっくり答えて、金額の概要を話します。
「欲しい人材の要件を整理するために、貴社の事業について聞かせていただきたいのですが・・・」
会社のこと、採用したい理由を聞くことで、どういう人が必要なのか?会社の課題などがわかりますので、ここを掘り下げていきたい。
・・・のですが、大体こういうことを言われます。
「なんでお前にそんな事言わなきゃいけないの?」
はい、キター!
このセリフがどうして出てくるかというとですね、2パターンあります。
1つは、採用=頭数を揃えることという認識なので、そもそもどういう人が欲しいのかを答えられない場合。
ちなみに答えられる場合もありますが、真剣な顔でこう言われます。
「やる気と熱意がある人(ドヤァ)」
・・・それ、めちゃくちゃ「ふんわり」なんですけどー!
そしてもう1つは、会社の戦略やビジョンなど全くなく、行き当たりばったりなので、そういう質問をされるのを防ごうとしている場合。
あと、余談ですが、ナントカ社長系の人は、なぜか「タメ口」です。
とにかくマウントを取られたくないんでしょうね、動物園出身かなんかなんですかね?
どっちを勧めても地獄
ああ、この人はアレな人だ・・・
そう判断したら、私もギアチェンジします。
わかりやすく説明しよう、そうしよう。
「Aプランは、金額は安いけれども、採用できないリスクもあるプランです。Bプランは、金額は高いけれども、採用できる可能性が高いプランです」
「ふ~ん。んで、オススメはどっちなの?」
普段の私なら、AとBの話をした後で、「貴社にオススメはこちらのプランです」まで言うのですが、マウント取りたがりの場合は、あまり言いません。
そして、オススメはどちらか?この質問は地雷です。
安い方のAを勧めると、こう言われます。
「はぁ!?お前、ウチの会社舐めてるの?安い方しかできないとか思ってんじゃねーの?」
ちなみに高い方のBを勧めると、こう言われます。
「はぁ!?お前、ウチの会社舐めてるの?ボッタクろうとしてんじゃねーよ!」
どっちでもキレられます。
なぜ問い合わせをしてきたのだ・・・?
そしてなぜか、キレられたあとに優しくこう言うのです。
「まぁさ、商売ってのは人と人との繋がりだからさ。これもご縁ってことで・・・」
「採用できる確率高いBプランを、Aの金額でっていうのはどうかな?」
はい、予想通りー!
結局キレるのは、ごねて安くあげたいからなんですよね。
そしてなぜか「縁」「人間同士」を出してくるのです。
あなた、動物園出身ですよね?人間なの?
あと、あなたとのご縁、いらないんですけどー!
「誠意」とは、安くすること
もう帰りたいゲージがMAXを振り切っていますが、まだ続きます。
「ここはさ、誠意を見せてもらって・・・」
こういう人たちの「誠意」って、金額を下げることなんですよね。
わけがわからん。
そんな誠意なんて見せる気はありませんが、一応「上司に確認します」と持ち帰ることにしましょう。
メールの返事がわからない
さて、持ち帰って、上司に一通り報告し、お返事をします。
「上司に相談しましたが、やはりAの金額でBをするのは難しいです。〈中略〉どちらになさいますか?」
もう電話するのも嫌なので、メールにします。
するとですね、こんな返事が来ます。
「了解です」
ねぇ、何が了解なのー?
こっちは質問したよね?AとBどっちがいいの?って聞いたよね?なんで「了解です」なのぉぉ!?
そしてもう一度「AとBどちらにしますか?」と聞くと、キレられます。
「はぁ?お前、しつこいんだよ」
「ナントカ社長のご意見をお聞きしたく・・・」
「だからなんで、お前の質問に答える必要があるの?問い合わせてるも金出すのもこっちなんだけど」
なぜだ・・・?
お客様は神様・・・なわけがない
ちなみに、大体の場合は破談になりますが、まれに契約してしまうこともあります。
そうすると、「そんなんだと、金払わないからね」とか脅迫しだすので、さらに面倒なことになります。
さらに普通に請求書をなくしたり、違う金額を払ったりします。
こちらから連絡するとなぜかそっちのミスなのに「わかりにくいのが悪い」とキレられ・・・本当に良いことはありません。
「金出すのこっち」「俺、客だから」とか言ってマウントとる人、本当に嫌。
普段、クライアントからどんな扱いを受けているのかと心配になります。
仕事でもこういう人にたまに当たりますが、関わってもいいことないので、できるだけスッと引くか、お断りするか、キレさせるかのどれかで乗りきります。
以上はすべて私の妄想ですが、ナントカ社長たちを見ていると、仕事で出会ったこういうヤバイ人を思い出すのです。
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