こんにちは、ドクダミ淑子です。
よく、「女性と仕事」というテーマで、色々な人が色々なことを言っていますよね。
その中で、最近ちょっとおかしいなって思うことがあるのです。
「女性ならではのマネジメントって、おかしくない?」
今回は、そんな話を。
女性向けのマネジメントを語る人の言い分
「女性には、女性向けのマネジメントを」みたいな人は、こんな感じのノウハウを炸裂させます。
女の子を特別扱い・お姫様扱いしてあげよう
「女性部下のマネジメントで大事なのは、恋愛感情」「女性には、仕事以外にも恋愛などのプライベートな悩みもちゃんと聞いてあげることが大切」とか、「女の子をまるでお姫様のように扱おう」とかいうマネジメントをドヤっとする人がいます。
女性は女性専用マネジメントが必要?
これは女性キャリアアドバイザーとかも、言っていましたね。
「女性は群れを守る生き物だから、自分が前に出るのは躊躇してしまう」
「女性ならではのマネジメントが必要」
「女性は、正論より共感や気遣いが欲しい」
「結果よりプロセスを褒められたい」
女性は男性社会の仕事の進め方を乱す
女性は子どもを産み育てるべきで、仕事には向かないという主張も見つけました。
「女性が管理職になると、男同士の“人間関係”でカバーしていたことを認めないので、組織として崩壊してしまう。女性は上司になるのは向かない」
女性ならではのマネジメントって必要か?
このようなご意見を色々見ていて、私はとても違和感があるのです。
「男と女は全く別の生き物だから、今まで男のマネジメント方法で進めていた仕事に女が入ってくるにあたって、従来型の男のマネジメント方法のほかに、女のマネジメント方法を確立させ、双方を使い分けてマネジメントすることこそが、真のマネージャーだ」
みたいな言い方に。
それを、男性も女性も、キャリアアドバイザーも現役マネージャーも、同じように言っている。
・・・おかしいし、男女両方いる会社のマネージャーって、面倒くさくないですか?
そしたら、「面倒くさいから女はいらない」ってなりませんか?
男へのマネジメントもアップデートすべき
でも、従来の男社会で仕事は回せばいいかというと、それはちょっと違います。
だって、その「男社会」「男へのマネジメント方法」とやらも、今や通用しなくなっています。
「男なら、上司からの厳しい叱責に耐えて当たり前。その日は夜飲みに連れて行ってフォローすればいい」
「女の子は、飲み会マネジメントが通用しないから、女の子専用のマネジメントを作ってあげよう」
・・・こういうのが、間違っているのです。
男でも女でも、謎の叱責や飲みの場でのフォロー、お姫様のように大切に扱うようなマネジメント、どちらも変えるべきものだと思うのです。
「男だから」「女だから」ではなく、どちらの性であっても戦力として育てるために、無駄に叱らない・過度に褒めない、丁度いいマネジメントの方法があると思うのです。
「女性向けマネジメント育ち」は、面倒くさい女になる
そんなことをつらつらと考えていた理由はですね、女性向けマネジメントでお姫様のように育てられた女性って、別の職場に行くと、面倒くさい女になるんですよ。
私の職場でも、そういうお姫様育ちがたまにいます。
もう若くもない女が、中途入社してきて言うんですよ。
「ミスなく仕事ができたのに、“ありがとう”だけで、褒めてもらえない」とか、「私が体調良くなって久しぶりに出勤したのに、みんな喜んでくれない」とか、「わからないことがあるのに、隣の人が私の様子に気づいてくれないから質問できない」とか。
いやいや、それって過度の褒められ要求じゃない?
なんで出勤したら褒めなきゃいけないのさ?
察してちゃんって面倒臭いから、ちゃんと話しかけてほしいんだけど?
あとは、「受注は出来なかったけど、私は頑張ったから悪くない」とか。
いや、それは上司が言うセリフであって、あなたが言うセリフじゃないのよ?
挙句の果てに、「誰も私の気持ちなんてわかってくれない」って言って、辞めるんですよ。
それが、「お姫様扱いされた働き女子」の成れの果てですよ。
それって結局、女は面倒臭い→職場に女はいらない、ってなりませんか?
「女性ならではのマネジメント」とドヤるのをやめてほしい
・・・ということでですね、「女性ならではのマネジメント」とか言ってドヤっている男性も女性も、今すぐそのワードを脳みその中から消し去ってほしいのです。
プライベートでは「男は論理/女は感情」とかでもいいんですよ。
でも、仕事の場だと、「男女とも論理がメイン、感情はそこそこ」じゃない?
新人の頃から、「女ならではのマネジメント」なんてものを撤廃することで、完全なる男女平等が実現できると思うのです。
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