こんにちは、ドクダミ淑子です。
最近、会社で「いい仕事」を共有する会みたいなのがあって、行ってきました。
でも、それは本当に「いい仕事」なのか・・・?と疑問になったので、今回はそんなお話を。
事例は「ブラック企業あるある」でした
その事例は、こんな感じの話でした。
- ネット回線の営業募集
- 電話かけまくり、飛込しまくりの仕事
- 営業担当は最初は尻込みしていた
- 社長に会うと、すごいビジョンがあった
- 社員に話を聞くと、やりがいを持って仕事をしていた
- 「今まで夢や目標が持てなかったけど、この会社に入って、社長に会って私は変わりました!」という元ニート
- 社長は本気で社員の夢を応援している
- 夢の第一歩としてこの会社がある
- 「目標を作って追いかける」「やりきる」ことの大事さがこの仕事から学べる
- だから、今くすぶっている人に来てほしい
- 営業、ここで偏見を持っていた自分を恥じる
- 営業、採用活動を頑張る
- ターゲット通りの人を採用できた
僕、いい仕事できました。
おしまい。
・・・って、良いのか!?
ものすごい、ブラック企業あるあるとしか思えないんですけどー!!!
社員思いの会社=いい会社ではない
もうね、どこからツッコんでいいのかわかりませんが・・・
そもそも「社員思いの会社=良い会社」ではないんですよ。
ここ大事なんですけどね、誤解しやすいポイントですよね。
社員思いだけれども、取引先や顧客のことはちっとも思っていない会社じゃないですか!
今時、令和の世の中に、電話かけまくって飛込して、ネット回線売るの?絶対ボッタクリだろ?
引っかかるの高齢者とか知識のない人じゃないの?ネット必要なの?
顧客にとって必要ない商品を、目をキラキラした社員が「夢」とやらを語りながら売る・・・悪夢にしか見えないのは私だけでしょうか。
いくら社員に優しくても、待遇が良くても、顧客や世の中にとって価値がなければ、むしろ害になるなら、それは悪い会社なのです。
振り込め詐欺のグループだって、キラキラしながらチームワークで詐欺ってたんでしょ?
それと同じじゃない?
労働弱者は、ブラック企業に引っかかりやすい
私なんかは、人材業界で10年以上いる化石ババアですからね、こんな会社が出てきてキラキラしていても、目をくらませたりはしません。
でも、若造の営業マンはこういうのに感化されてしまうし、人材業界外で人生経験が浅く、ブラック企業センサーが搭載されていない、そしてターゲットにされやすい層は、こういう会社にハマってしまうのです。
- 低学歴
- 貧困・お金がない
- 基礎学力・論理的思考力が足りない
- 注意力散漫で言われたことができない
- 最初の就職で失敗した
- 心に傷を負っている
こんな、「労働弱者」と言えるような人たちが「人生失敗した・・・死にたい」とか言っている時に、「自分も昔は同じ状況だったよ。でも今は・・・」とか言いながらキラキラした目で近寄ってきたら・・・自分もこんな風になれるかもって思っちゃうんですよ。
もうね、N極とS極ばりに引かれあってしまうのです。
そして、彼らの中ではwin-winになってしまうのです。
ブラック企業は、兵隊(ソルジャー)をゲットできて、働く人からすると、居場所とか夢を語る自分とか、そういう人生が切り開かれる。
悪魔合体とどう向き合うか
ネット回線の販売くらいだったら、多少のボッタクリ商品かもしれませんが、詐欺ではありません。
この程度の企業で労働弱者がとどまってハッピーになっているなら、良しとするか・・・とも思えてしまいます。
でも、私はもっともっと、幸せな人生ってあると思うし、そんなブラック企業で目キラキラコースでとどまってもらいたくないと思っています。
でも、労働弱者は、そのスキルの低さから、なかなか「普通の企業」に就職するのは難しい。
・・・となると、ブラック企業でもまれて成長して、というのが一番なのかな?とモヤモヤが止まりません。
ちなみに、私個人は営業として、こういう企業とは関わりません。
なぜなら、上記みたいな「社会的」って理由もありますが、キラキラブラック企業であっても、所詮はブラックだからというのも大きい。
取引先にも24時間営業を強いるので、私はご遠慮しておきます。
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