ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

パワハラと戦ってみた

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

パワーハラスメント。

 

厚生労働省のWebサイトには、こんな定義が記載されていました。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。

 

私はご存知のように気が強い女ですので、パワハラとは無縁。

とことん戦います。

 

が、そんな私ではなく、後輩からのパワハラ相談を受けた話です。

 

※内容については若干の変更をしています。

 

 

ほぼ会話がない女子からの相談

ある日の昼下がり、新卒入社の3年生にトイレで話しかけられました。

 

「ドクダミさん、相談があるんです」

「ん?どうしたの?」

「あの、ここじゃちょっと・・・」

「じゃあ、カフェでも行く?」

「それもちょっと・・・」

「じゃあどうしようか?話ならいつでも聞くけど。夜でもいいよ。」

「あ、じゃあ、今夜いいですか?」

「いいよ」

「ドクダミさんどこに住んでいますか?会社の近くじゃない方がいいので・・・」

「Aちゃんは寮だよね? じゃあ、仕事終わったら○○駅近くのカフェでいいかな?帰り道でしょ?」

「は、はい・・・お願いします」

 

なんだろう?と思いました。

 

そもそも、彼女と私は同じオフィスで働いていますが、この2年間ほぼ認識はなくて、トイレや廊下で会ったときに「お疲れ様です」を言い合うくらいしか関係性はないのです。

そして、彼女は私がトイレに行くのを見計らって来たような気もしていました。

そして、ランチに行くのはためらわれて、仕事終わりのカフェならOK。

 

・・・何かある。

 

 

カフェで聴いたのは、パワハラの実態

その日、彼女が私の指定したカフェについたのが、22時過ぎでした。

 

「ずいぶん遅いね。いつもこの位まで仕事しているの?」

「いえ・・・違うんです。一度△△駅まで行って、そこから引き返してきたんです」

「え?なんで?」

「Bさんと一緒だったからです」

むむむ・・・

 

そこから彼女がぽつりぽつりと語り始めたのは、B部長に関する、こんな話でした。

 

  • 部長のBさんに、いつも見られている
  • 私が売上が上がらないからと、ランチに外に出ることを禁止されている
  • 1日の業務報告を課長だけではなく、B部長にも報告をするので余計に時間がかかる
  • 夜、課長が帰ったあとに仕事に関する長文メールが送られてきて、それに返事をしないと怒られる
  • 帰ろうとすると、「どうして売上が行っていないのに帰ろうとするんだ?」と怒られる
  • 「固定残業代を45時間分支払っているんだから、会社はお前を45時間残業させる権利がある」と言って、残業をさせる
  • 帰るときには一緒についてきて、電車の中でも「営業とは」という話をする
  • 同じ寮に住んでいるので、家に帰るまで話を聞かされる
  • Bさんの気持ちが盛り上がっていると、そのまま飲みに行こうと誘われる
  • 飲みに行っても、ずっと「営業とは」「仕事とは」と言っている
  • 1時くらいに帰宅して、その次の朝も同じくらいの時間に出勤する

 

・・・真っ黒、真っ黒じゃないか!!!!

 

「それって、パワハラだと思うんだけど」

「そうなんですかね? でも、私が売上が上がっていないから、Bさんが一生懸命教えてくれているのかなって思うこともあるんです。もっと私が売れていれば・・・」

 

いやいやいやいやいや!!!!

 

「たとえ売れていなくても、今の状態って普通じゃないから!っていうかいつから?」

「年明けくらいからです」

「何で今までそれ黙っていたの?」

「新卒は3年勤めないといけないって言うじゃないですか」

 

「で、どうしたいの?」

「仕事は頑張りたいんです。でも、Bさんからの圧力が少しでもなくなればいいなと思っています」

 

なんでこんな状態になるまで黙って従っていたのだろうと思いつつも、新卒だからな、何も知らないしな・・・と思いながら、私はさらに詳細を聞き、その場はこう締めました。

 

「・・・わかった。話してくれてありがとう。私は私で動くから、Aちゃんはいつも通りにしていなさい。」

 

 

パワハラ告発の仕方に悩む

さて、どうしよう。

これが私の問題だったら、簡単なんですよね。

私だったら、「パワハラです!」と関係各所に言いまくり、「出るとこ出ますよ?」と脅し、そして思う存分に事を荒げてから、「こんな会社辞めてやるぜ、バーカバーカ!」と言いながら、辞める。

 

でも、新卒3年生の彼女は、仕事は続けたいと言っている。

 

そして、B部長は、「アツい男」として有名です。

言うところを間違えると「まぁ、彼はアツいからね。気持ちが盛り上がりすぎちゃったんじゃないの?仕方ないよ」「教育の一環だよね」「Aさんは気にしすぎ」なんて言われる可能性もある。

ブラック企業(ホワイトニング中)で、体育会系キャラで、社長のお気に入りのB部長・・・これは対応を誤ると、Aちゃんが大変なことになるぞ。

 

 

そこで私がどうしたかというと、対応力バツグン・やっかいな顧客・クレーム対応と言えばこの人!な、社長・B部長ラインの傍流にあたる上司に相談しました。

 

この話で出てきている人です。 

www.dokudamiyoshiko.com

 

 

アドバイスに目からウロコ

普段は事なかれ主義の上司でしたが、さすがに新卒3年生の女の子がパワハラを受けて苦しんでいるという話をしたら、悩みだしました。

とにかく、Aちゃんが報復されないような方法で、事を荒げずに、でもパワハラを辞めさせたい・・・そのためには、誰に言ったらいいか?

上司から示されたのは、意外な偉い人でした。

 

詳細は省きますが、私は上司の指示通りこっそり偉い人に会い、「B部長にも言い分はあると思いますし、すれ違っていることもあると思いますが、Aさんはこう思っているみたいです」みたいに、指示通り事なかれなチクリをし、告発者の名前を伏せてB部長に対応してもらうことになりました。

 

 

パワハラって難しい

今回、パワハラと向き合ってきて、この問題ってすごく難しいなと思いました。

だいたい、パワハラをしてくる人って、社内で力を持っている人です。

こちらが告発しても、告発者も、パワハラを受けている本人も、返り討ちに合うこともある。

私は別にクビになっても構わないんだけど、中には会社を辞めたくない子だっている。

 

こういうのが面倒で、泣き寝入りしてそのまま辞めちゃう人もいるんだろうな。

 

この問題が本当に解決したのかはまだ分かりませんので、しっかりウォッチしながら、またなにかあったらブログに書こうと思います。

 

 

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