ドクダミ自由帳

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【マンガ感想】海月姫外伝 BARAKURA~薔薇のある暮らし~ 楽しさって伝わる

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

最近の東村アキコ作品をくまなく読んでいる私。

まだ読んでいなかったものがありました。

 

それが、こちら!

『海月姫外伝 BARAKURA~薔薇のある暮らし~』

 

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『海月姫』のチョイ役のスピンオフ×韓国

公式サイトによると、こんな内容です。

 

この物語は、齢五十にして韓流スターにハマってしまった主婦達が、日本のお隣・韓国で、韓ドラロケスポットを巡りながら、更年期障害を物ともせず、アクティブにソウル旅行を楽しんでいる姿を余すところなく漫画化した愛と感動の記録である──。 

 

『海月姫』を読んだアナタならご存知だと思いますが、あの着物&人形オタクの千絵子さんの保有する「天水館」が売却されちゃう~という騒ぎになっている時に、お母様の千世子さんは何をしていたかというと・・・

韓流にハマって韓国に行きまくってほぼ家にいなかったって話になっていましたよね?そして、天水館を売り払って何をしたかったかというと、韓国にマンション買いたがっていましたよね?

・・・この漫画は、そのお母様、千世子さんとそのお友達、カズ子ちゃんと川上さん(途中から山ちゃんも加わる)の物語です。

 

 

韓国あるあるが詰まっている!

私も人生で数回、韓国に行ったことがありますが、このマンガは韓国に関するエピソードがどっさりとつまっています。

ざざっと挙げていくと、こんな感じ。

  • BBクリームとシートマスクで店員さんと交渉するあれこれ
  • チムジルバンへのとまどい
  • イケメンは偽ブランド品店の店員
  • アイドルショップあるある

 

実際にマンガを読むと、細かいディティールまで「そうそう!!あるある!!」と楽しめると思います。

あとは、おばさまあるあるもリアルで面白い。

「本革か合皮かをチェックする癖がある」とかね、ほんとそれ~!ウチのお母さんもそう~!!ってクビをブンブン縦振りしたくなる。

 

 

 「好き」って気持ちがコマからあふれてくる

この物語は、あとがきにもガッツリ書かれていますが、作者の東村アキコさんが韓国にドハマりしていることから誕生しました。

まぁ、そんなこと書かれていなくてもわかるくらい、コマから「好きなのぉォォォォォォォ!!!!」って気持ちがあふれているんだけどね。

 

そして、その「好きーーー」って気持ちが、とても心地良い。

正直、韓流スターとかK-POPとかは興味ないけれども、それでも面白いのは、この「好き!好き!」と言う気持ちだけでマンガを描いていて、「あなたも好きでしょ?」とか「好きになってよ」という押しつけがましさが一切ない。

とことん、「自己満足」なのです。

 

自分の「好き」って気持ちだけでマンガが描けて、雑誌に載せてもらえて、単行本まで出してもらえるのは、この人がヒット作を生み出している実力派だからだと思うけれども、それにしても、すごい。

 

 

「好き」をストレートに伝えられる場所

最近の私は、ちょっとだけ悩んでいました。

ブログを書こうとも、自分の中でネタ出ししていると出てくることは「批判」系ばかりだし・・・自分がすごくネガティブというか、負の感情に覆われていて、「嬉しい」「楽しい」「大好き!」っていうネタが出てこない人間なんじゃないか?と。

もちろん、オピニオン系を書くのも好きだし、悪くないと思うけれども、それだけだとつまらない。

なぜ、私はこんなドロドロした感情にまみれているんだろう?

 

そういう迷いのようなものは、このマンガで吹っ飛びました。

 

どんなテーマでも、「書きたいぜえェェェェェ!オラオラオラァ!!!」って勢いで書いているものは、作者も読み手も楽しいじゃん。

テーマがネガティブかポジティブかなんて、どうでもいい。

書きたいものを書けばいいじゃん。

 

書きたいものというのは、だいたい好きなもの。

楽しく書ければ、それでいい。

 

そんな気持ちになる、勢いのあるマンガでした。

 

 

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