こんにちは、ドクダミ淑子です。
マンガ『1122(いいふうふ)』の最新巻、5巻が発売されました。
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5巻のあらすじは?
公式サイトに書かれているあらすじは、こんな内容です。
「公認不倫」を選択した30代セックスレス夫婦のいちことおとや。
「恋人」美月との別れ話の最中に局部を刺されたおとやは、いちこに向き合うためすべてを告白。
二人は改めて互いを愛しく思うが、おとやは美月の言葉が呪いとなってセックスができず、いちこは風俗体験の秘密を抱えていた。
一方、美月は夫との関係に苦しむ中、予期せぬ妊娠が発覚し…。
セックス、愛情、信頼――夫婦の絆はどこにあるのか。各メディア注目の意欲作!
なかなかドロドロな展開で面白い。
美月さんってすごいな
今回発売された5巻を読んでいて、私は美月さんという女の強さをものすごく感じました。
- 浮気相手との別れ際に「他の人とセックスしないでほしい」と言う
- 言うだけじゃなくて、アソコをあんなモノで傷つける
- 浮気を知られている夫の子(たぶん)を妊娠
- 「誰の子?」と聞く夫に「逃げるの?」なんて言いつつ、産みたいとハッキリ宣言
- 夫が改心、夫と関係を再構築中
なんか、切り替え早すぎてすごくないか?
母だから?母ってすごいな・・・
もう浮気相手のおとやんのことは、記憶の中から抹消しているのだろうか。
おとやんは、結構苦しんでいるぞ?
身体も心も1人の人と繋がるべき?
さて、そんな明るい兆しの見えている美月さんの家族の様子が見える一方で、いちことおとやんは、まだまだ苦しい展開が続きます。
セックスしようとしているのに、できないんですね。
別に妻のことは嫌いではない。
でもトラウマなのか、美月さんの呪いのせいなのか、できない。
できなくて焦って、余計にできない。
苦しんでいる様子を見ていると、 思ってしまうのです。
「もう、心も身体も繋がらないと夫婦じゃないなんて、思わなくてよくない?」と。
もちろん、夫婦が心のパートナーであり、身体のパートナーであれば、それはよいと思う。
でも、いちことおとやんみたいに、心のパートナーであるのに身体が繋がれない・・・そういう場合は、夫婦じゃないのか?と疑問になってしまう。
おとやんの涙は、私にそんな気持ちを抱かせてしまう。
だからといって、外でセックスっていうのも、歓迎ってわけではない。
婚外のセックスの結果、子どもができてしまうリスクもある。
そしたら、結局血のつながりができて、心もつながってしまう。
性欲という単なる欲望と、家族をつくるという繋がりと、(精神的)パートナーという繋がりと・・・これがすべてバラバラにできないから、人間というのは面倒なのだ。
妻として、母として、女として・・・
「妻であり母であり働く女性であり・・・」と何足もわらじを履きまくってバリバリと色々な自分を使い分けつつハッピー♪っていうのが現代の理想像みたいに言われることがあります。
そういう文脈に「性欲のあるオンナ」ってワードは入ってこなくて、もはやそもそも存在しないようなもの扱いになっている。
(「妻」に含まれているのかな?)
そして、今回はいちこの風俗体験のパートナーの「礼くん」の存在がおとやんに見つかって、おとやんはショックを受けています。
なぜなら、いちこのオンナの顔を見てしまったから。
夫は、長らくセックスレスだった妻が、「オンナ」であることを再度思い知ってしまったのだ。
いちこ本人も「凪」って言っていたし、この世界ではないもの扱いだったいちこの性欲・オンナの一面が出てきて、次の話はどうやって進んでいくのか・・・秋まで楽しみにしています。
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