こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は大卒の新卒で営業会社に入社し、10年以上営業として働いています。
はじめの5年は、戦力外でしたが、ここ5年くらいはきっと戦力になっていると思います(思いたい)。
その中でずっと悩んできたのが、残業問題。
はじめの5年・・・というか結婚して、退職交渉して待遇を変えてもらう前までの7年くらいはずっと残業問題で悩んでいました。
今は、自分の残業問題についてはほぼ解消したのですが、その代わりにメンバーの残業問題についての悩みが大きくなってきました。
帰りがけに「ちょっといいですか?」
私の悩みはこんなシーンに生まれます。
私の働く会社の定時は18時なのですが、大体営業職は定時では帰りません。
それもおかしいと思うのですが、まぁそれは今回は置いておいて。
私は19時前には帰ることを心掛けているので、18:50頃にオフィスを出ようと身支度をはじめます。
その時、なのです。
「うわ、ドクダミさんが帰っちゃう~!すみません帰りがけに、ちょっといいですか!?」
ドタドタとやって来るんです。
「すみません、明日の10時のアポの準備の件で、相談があって~」
「ハァ?何で明日の件を今日の夜に聞くの?」
「本当にすみません、最近忙しくて・・・」
弊社の社風的は、良くも悪くも優しい。
こういう時に、先輩が拒否することは、ありえないという雰囲気なのです。
ホント良くない!
でも、後輩には契約してほしいし、私で役に立てることなら・・・と、ついつい教えてあげてしまうのです。
時にはそのまま会社に残って、時には帰ってからもメールや電話でやりとりして。
「ドクダミさん、契約いただきました。ありがとうございました」
「よかったね。ちなみにさぁ、このアポっていつ取れたの?」
「先週の水曜日です」
「ハァ?(以下略)」
こういうことが、結構あるんですよね。
仕事の基本が身についていない人が多いのではないか?
私も苦労したクチなのですが、私の会社ではこういう「ビジネスマンの行動指針」的なものって、あまり重視されていないし、勉強する機会がないなと思ったんですね。
わたしよりも先輩だって、行動がメチャクチャだったり、手帳を見てもスカスカだったりするんですよね。
お客様から電話がかかってきて「あ、今丁度やっていたところです」とか言っているんですよね。
催促ある時点で絶対忘れていただろ・・・
こんな風に、営業なのに、基本的なタイムマネジメントができていない人が多くて、だから残業が生まれるんじゃないの?と思うのです。
えらい人に相談してみた
さて、そんな風にモヤモヤしていた私は、たまたま営業本部長という人と話をする機会があったので、聞いてみました。
「ああでこうで・・・営業マンの基本的な心得とか、仕事の進め方とか、そういう研修をやったほうがいいと思うんです!」
営業部長の意見は、私の考えるものとは違いました。
- そういう時短テクニック的なものは、ネットで調べればいくらでも出てくる
- 1から教える必要があるのか?学校じゃないんだから(自分で勉強しろよ)
- 本質はそこではない、お客様から信頼されず、お客様をコントロールできないから無茶ぶりされる、それで残業になる
- 自分は営業マン時代は、お客様に言われて残業したことはない。自分がやりたくて、自分が進んで残業していた
「なるほど・・・お客様から信頼されないから、無茶ぶりとか過度な要求されて、それが残業になるってことですね」
「そう、だから、研修では信頼されるための『本質をとらえた商談』とか『考え方・スタンス』とかに力を注いでいるんだよ」
「なるほど・・・」
「なるほど」再生マシ―ンになった私は、その場では納得したので、この話は終わりました。
相談後にもう一度考えた
その時は納得したんですけど、家に帰ってもう一度考えたんですよね。
「やっぱり・・・順番逆じゃね?」
そう、お客様に信頼されるために何が必要かというと、ちゃんと仕事をすることだと思うのです。
- 基本的なマナーがあり、仕事ができる→お客様から信頼される→無茶ぶりされない→残業しない
- 基本的なマナーがなく、仕事ができない→お客様から信頼されない→無茶ぶりされる→残業する
こっちじゃない?と思ったのです。
営業部長は、信頼されるためには仕事の「本質」とやらがどうのこうの、と言ってましたが、そういう問題ではなく、基本的な仕事の進め方がストレスない方が、まずは大事なのではないかと思うのです。
結局、残業=悪ではない会社なのである
今回の件で、私の働く会社は、やっぱり、「残業はダメだ」「残業は無くそう」という考え方はないということが、よくわかりました。
前回も書いていますが、残業はお客様のためでもあり、自分のためでもあり、それがやりがいに繋がるのだ、という感じですね。
ただし、働き方はそれぞれ。
特にベテラン勢は、自分の仕事スタイルというのを細かく縛られたりはしません。
入れ替わりが激しい人材業界なので、私ももうベテラン、というか仙人レベル。
仙人が早く帰ろうが何をしようが、誰も何も言いません。
冒頭の悩みどころについては、「無理なら突っぱねればいいよ」というアドバイスももらいました。
まぁそうなんだけどさぁ、できるかできないかはまた別じゃない?
自分1人なら、自由に働ける。
でも、会社の風土を変えることは、きっとできないでしょう。
そんなことを実感した、ある日の出来事なのでした。
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