ドクダミ自由帳

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次世代のAGCを告げるCMの、前世代感がハンパない

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

皆さんは、AGCのCMを見たことがあるでしょうか?

 

「旭硝子はAGCに社名変更しました」というようなことを言うCMシリーズです。

色々なパターンがあるのですが、「社名変更職人編」というCMが、古臭すぎてびっくりするのです。

 

今回はその旭硝子・・・いや違う、AGCのCMについて、書いていきましょう。

 

 

どんな内容なの?

このCMシリーズは、高橋一生が起用されて、いろいろなシーンで「旭硝子はAGCに、社名変更しました」を伝えています。

 

今回の舞台は、工場(のようなところ)。

作業着を着た高橋一生が、流れてくるぬいぐるみ(AGCちゃんという名前らしい、そのまますぎる!)の胸に貼ってある「旭硝子」のロゴに、「旭硝子はぁぁぁ、AGC!」という新しいシールをどんどん貼っていくのです。

「AGC、AGC、AGC!」という風に社名を連呼しながら、シールを貼ります。

高橋一生はうるさいので、周りは迷惑そうな顔をしています。

 

そしてAGCシールを貼る勢いがありすぎて、最後の一発は胸の部分ではなく、おでこに付けてしまいます。

勢いがありすぎて(というか両手でドカンと押すので)ラインを止めてしまったようです。

赤いランプが点灯し、サイレンのようなものが鳴り、全てのラインが止まりました。

後ろの列に並んでいる同僚達はしきりに迷惑そうな顔 をしています

 

もう少しポジティブな紹介文はこちら(コンテもこちらの引用元サイトから見られます)。

 

 高橋一生さんが演じるのは、周りが呆れ顔になる?社名変更職人!

今回の舞台は、AGCの公式キャラクター「AGCちゃん」のぬいぐるみ製造現場。

高橋一生さんが「旭硝子はAGC」と叫びながら、ぬいぐるみについている“旭硝子”と書かれたバッジを勢いよく“AGC”のバッジに貼り替えていきます。その様子はまるでカンフーの技を披露しているような迫力があります。

勢い余ってシールをぬいぐるみのおでこに貼ってしまう高橋一生さん。周りの人の目などつゆ知らず、張り替えきった達成感のある表情で締めくくります。

普段の温厚なイメージとは異なる高橋一生さんにご注目ください。

 

 

次世代が感じられない理由

このCM、なぜ私は前時代的に見えたのか?

その理由を、1つ1つ挙げていきましょう。

 

その1 社名変更が手作業

まずはこちらですね。

なぜ、手作業で社名変更をしなければいけないのか?

その設定から意味不明です。

「社名変更職人」ってどんな職業やねん!

看板も全部、手で貼りなおすんか!?

Webサイトも、消しゴムで消すんか!?

もうここまで昭和なら、二重線引いて小さい訂正印押せばええやん!と思います。

 

 

その2 非効率な生産ライン

続いてはこちら。

この生産ラインは、流れてくるAGCちゃんの社名変更をするためのラインですが、なぜベルトコンベアに対して、横並びで社員が並んで、同じ作業を繰り返しているのでしょうか?

先頭の人も最後の人も、同じようにシールを貼る・・・流れ作業の意味って何なんでしょうか?

 

その1と相まって、「ウチの会社は効率的な仕事の進め方を考えずに、心を込めて、一丸となって行うことを大事にします」みたいな宣言に思えるわよ。

 

 

その3 無駄な動き

「旭硝子はぁぁぁぁ」と言いながら戦隊モノの変身シーンのようなポーズをとる、高橋一生。

今や缶コーヒーだって、「やることを終わらせて、早く帰るんです!テキパキ」という内容になっている時代なのに、なぜこんなムダな手作業・非効率なライン・ムダな動きと時代に逆行するようなムダだらけの動作になるんでしょうか?

 

 

その4 意味不明な連帯責任

そして、そんな高橋一生のせいで、ラインが止まります。

それも、全部が・・・!!

 

なぜ?

 

 

その5 どこまでも周りを見ない自己満足な仕事ぶり

そんな連帯責任の塊みたいな会社の中で、周りのことなど一切考えずに仕事をする高橋一生。

このCMは、一体何を言いたいのでしょうか?

 

「個性で他の人と違うことをしてもいいよ」

「でも、それによって生じた問題は、連帯責任だからねヨロシク」

って感じですか?

 

意味がわかりませんし、こんな会社だったら、絶対に就職したくありません。

 

 

どこのジジイがこのCMを選んだのだろうか?

どこの広告プランナーがこんな広告を作り、どこのお偉いさんがこのCMにOKを出したのか?

そして、何がこのCMの良さなのか?

私の感覚では、まったくわかりません。

 

もしかしたら、広告代理店の人は、「これはボツになるだろう」とどうでもいい案をだして、それが見事に通ってしまったかもしれません。

その経緯は、私にはわかりません。

 

わかりませんが、やっぱり「伝わる」と「面白さ」と「ひねり方」がズレていると思うのです。

なんていうか、「現代」ではないし、新しいイメージが全くしない。

 

 

「伝えたいメッセージ」がブレてはいけない

別につまらないCM、不快なCMっていうわけではありません。

「社名変更」というのは、しっかり伝わってきます。

でも、新しく生まれ変わる会社という、もう1つのメッセージは、残念ながら全く伝わってきません。

CMだからフィクションだから、非日常な設定でいいじゃないか、という意見もわかりますが、だからといって、この設定はなんだかなぁ、なんでおかしいって思わなかったのかなぁ?と私は思うのです。

 

 

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