こんにちは、ドクダミ淑子です。
今回は、クリエイティブについて、私の個人的な意見を書いていこうと思います。
・・・って、いつも個人的な意見しか書いていないけどね!
最近気になるのは、世の中に出した作品を、作り手が出してから後付けすることが多くなっている、ということです。
たとえば、こんな感じです。
- ドラマの脚本家が、あのシーンはこういう背景があったから、こうなったとTwitterで解説する
- 私の文章はこういう人に読んでほしい、逆にこういう人は読まなくて結構です、と作者が読み手を限定し、それ以外を排除しようとする
- 書いた文章が炎上して、こういう意味じゃなかったと長々と言い訳をする
- 自分の本は誰もが手元に置いておきたいと思うから、ブックオフに並ばないと言い切る
このような、語る作者について、私はこう言いたくなります。
「いいから・・・黙ってろ・・・!!」
世に生み出したものを評価するのは、作り手ではない
まず、こういう風にうるさい作り手に言いたいのは、「あなたの作品を評価するのは、あなたではない」ということです。
文章・絵・デザイン・映像など、生み出された作品を評価するのは、クリエイター自身ではありません。
それを読み・眺め・見て・受け止めた人が、評価するのです。
なぜかこの件について、理解していないクリエイターが多くなっているような気がするのです。
生み出すこと・評価されることについては、映画の感想の記事で書きました。
受け手の消費の仕方は、自由なのだ
そして、受け手の消費の仕方は、作り手に指示されることではありません。
カフェで消費してもいいし、飲みながら見るのと、寝っ転がりながら楽しむのもいいし、イッキ読みしても、チビチビ楽しんでもいい、途中で読むのを止めてもいい。
完全に自由です。
それなのに、こういうシチュエーションで読むべきとか、一秒も見逃さず見ろとか、ここは注目しろとか、注文付けるのって余計じゃないですか?
感想だって、どんなことを言っても自由でしょ
もちろん、感想だって自由です。
「面白かった」「勉強になった」もアリだし、「つまらなかった」「時間のムダだった」と言うこともアリです、何の問題もありません。
こういう、個人の感想に対して、Twitterで噛みつく作者やAmazonレビューの低評価について「嫌がらせだ」と言う人をたまに見かけます。
「つまらないという感想」「批判」は悪で、嫌がらせで、やってはいけないことで、失礼なことだ・・・これも違うと思います。
現代社会はクチコミが大きなウェイトを占めるので、マイナス評価に敏感になるのはわかりますが、絶対にクチコミを書くなら褒めなきゃいけないなんて、息苦しい。
「つまらない」「時間のムダだった」と言いたいことも言えないこんな世の中じゃ・・・ポイズンです。
「誤解された」ではなく、「誤解されるような書き方をした」ですよ
たまに、「私は○○というつもりで書いたのに、読者に誤解された」と言い訳をしている人もいます。
しかし、これもなんだかおかしい。
「誤解された」ではなく、これを書いたあなたの方が「誤解されるような書き方をした」のです。
反省すべきは、自分の表現力のなさ。
解釈をした人を責めることなんて、1ミリもないのです。
言い訳をするくらいなら、作品を出す前に全部詰め込めばいいのに
だいたい、後から「これはこういう意味だった」と解説したり、「こんなこと言うつもりじゃなかった」とSNSで言い訳するくらいなら、作品を出す前に、自分で読み直したり、他人に確認してもらったりして、誤解される可能性のある表現をなくしてから世に出せばいいのです。
もちろん、人間ですからどんなに気を付けてもミスをしてしまうことはあります。
そういうときは訂正すればいい。
でも、言い訳をSNSでするような人は、何度も何度も間違えています。
これは、書いて世に出す時の確認不足、注意力が足りないと言われても仕方がないんじゃないでしょうか?
ついでに言うと、誤解される ような書き方をすることが多い人は、他人の立場や気持ちに立って考えるということができない人が多い印象があります。
「もし、○○の立場の人がこれを読んだら、どう思うだろうか?」そういう想像ができないからこそ、読む人に誤読をさせ、不快な思いをさせてしまうというのがあるんじゃないでしょうか?
表現の自由もあれば、受け取る自由もあるだろう
作り手が自由に、書きたいことを書く自由があるのと同じように、受け手も自由に読み取り、解釈し、正でも負でも感情を抱くという自由があります。
どんな受け止め方をするのか、どんな感想を抱くのか・・・それは自由です。
だからこそ、作り手はちゃんと伝わるように考えて書かなければいけないのです。
Webなら簡単に訂正したり削除したりすることができるから、この感覚がなくなっている人もいるかもしれません。
でも、「伝える」を意識して作る・・・それがクリエイティブの楽しさなのではないかと私は思うのです。
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