ドクダミ自由帳

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【本感想】呪われ女子に、なっていませんか? なぜ人はエスカレートしてしまうのか

こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

ちょっとだけ話題になっていた&私の関心アンテナにピーンと来た、こちらの本を読みました。


 

 

どんな内容なの?

公式サイトによると、こんな内容です。

 

ノリは軽いが、罪は重い!
子宮系スピリチュアルや、布ナプキン信仰、冷え取り依存、デトックスにオーガニック…女性を狙う脅し系産業、「女はこういうケアをすべし」と刷り込む「呪い」の正体を検証。
時に面白おかしく、時に真面目に、女性の体を取り巻くあやしいものたちを、一刀両断致します。

※ 各章末に医師(宋美玄先生ら)への取材対談もコラムとして挿入。医学的見地から子宮系スピリチュアルの問題点を指摘、説明。 

 

ざっくり言うと、ほどほどに楽しめば生活が豊かになるものに傾倒しすぎて、行き過ぎてしまって生活に不便や不安が生まれる=呪われている事例を紹介するというものです。

 

ちょっと前に、「『スピリチュアル女子』をあざ笑うすべての人に言いたいこと」なんて記事も出て、一緒に話題になっていましたね。

gendai.ismedia.jp

 

ちなみに各項目はこんな話です。

  • 子宮系スピリチュアル→子宮は宇宙に繋がっているから、子宮を崇めて温めましょう
  • 布ナプキン→化学物質が経皮吸収されて子宮にたまってうんたらかんたら
  • 冷えとり→靴下5枚重ねて冷えをとると人生全てがよくなる
  • デトックス→人間は毒にまみれているから、毒を出さなきゃ!
  • オーガニック→スーパーに売っているものは危険!添加物は悪!

 

自然派ママみたいに、現代医学(ワクチンなど)を拒否するような人たちの話も繋がってくるような話ですね。

 

 

全てのことは、紙一重で「呪い」になりうる

実は私も、布ナプキンの愛用者です。 

www.dokudamiyoshiko.com

 

でも、ケミカルナプキンの経皮毒がどうのこうの・・・で布になったわけではなく、ほっこり女子でもなく、単純にサラサラな感触が自分に合っていたってだけなんですけどね。

 

さて、そんな私も、未だに外出するときは、紙ナプキンを使います。

簡単にシミが落ちなくなるから、お手入れが面倒になるし、経血付いたナプキンを持ち歩くのは、精神衛生上よくない。

しかし、私が紙ナプキン=悪、紙ナプキンを使うと罪悪感から気分が悪くなりじんましんが出る・・・みたいになってしまうと、一気に極端な方向に行ってしまうのかもしれません。

 

この本では、そのような極端な例を、愛と毒と冷静さを持って、バッタバッタと切ってかかるのです。

そのツッコミも、なかなかユーモアに富んでいて、面白い。

なのでサクサク読めました。

 

 

なぜ人はエスカレートしてしまうのか?

さて、タイトルの件。

なぜ人は、その紙一重での「ヤバい」方向へ、境界線をポンっと超えてしまうのでしょうか?

 

なぜ?なぜなの???

 

ここからは私の仮説も含めて、書いてみます。

 

 

解決できない悩みがあると、科学で説明できないことを信じたくなる

スピリチュアル系に傾倒するきっかけとして、自分の力ではどうしようもないことに悩んでいたという話はよく聞きます。

子供の病気、お金の問題、家族の不幸や不和・・・そういう自分や医療の力でどうしようもないことに悩んで悩んで・・・その結果、スピリチュアルやトンデモ説に引っ掛かってしまうのです。

お祓いしてもらって、ちょっとでもよくなった気がしたらハマってしまうし、完治なんてするものなら崇拝して他の人にも広めようってなっちゃう。

 

 

学校の勉強をちゃんとしていないから、トンデモ理論を素直に信じてしまう

そもそも、経皮から毒性のある物質が吸収されて脳に至るとか、パワーストーンを膣に入れると身体が温まるとか、人の体内から出た毒が靴下に穴を開けるとか、普通に考えたら意味不明なんですよね。

なぜ、そんな意味不明なものを信じてしまうのか?

学校の授業を1ミリも聞いていなかったんじゃないかと思うのです。

 

 

自分の居場所・自分の理解者だと思うからハマってしまう

孤独を感じている人、自分の居場所なんてどこにもないと思っている人、自分のことを理解してくれる人なんて誰もいないと思っている人が、ある日突然「この人なら・・・」と感じる人に出会ってしまったら?

この人に何があっても付いていこうとなってしまうかもしれません。

 

 

お金をかければかけるだけ効果が出ると思ってしまう

ちょっと疑問を持っていても、「かけたお金が少ないから」「もっとお金をかければ効果が上がるかもしれない」と、自分で自分に催眠をかけてしまうパターンもありそうです。

パチンコにハマる人みたいに、損すればするほど、当たったときのインパクトが大きくなると思ってしまう・・・のは完全に間違っていますけどね。

 

 

まとめ:あざ笑っても分断してもいいと思う

さて、前半で取り上げた「スピリチュアルをあざ笑う~」の記事には、笑ったりして分断することでさらにエスカレートするからよくない、ネットの暴力だぁ!という言説へ、 私が意見をするならば。

あざ笑っても、分断しても仕方ないと思います。

だって、ハマる人を元に戻らせるのってほぼ不可能なんだもの。

 

それならば、今呪いにかかっている人をどうにかするよりも、呪いを顕在化させ、新たに呪われる人を減らすことが大事だと思うのです。

まだ呪われていない人は、予防接種としてこういった本を読み、トンデモ理論に騙されない耐性を持っておくことが大切だと思いました。

 

 

 

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