こんにちは、ドクダミ淑子です。
セルフ式のガソリンスタンドに行くと、声をかけてくる店員さんがいます。
「無料点検をしています」
「タイヤの空気圧をチェックします」
「今オイル交換するとプレゼントが」
私はお断りします。
社用車だから。
給油を終え、運転しながら思いました。
「ガソリンスタンドってオワコン*1だよな」
ハイブリット車や電気自動車が出てきてガソリンが売れなくなるし、昔みたいなフルサービスよりも、セルフ式の方が楽だし、車検や点検もネットで安いところを探せるし。
実際に、ガソリンスタンドってどんどん潰れているし。
でも、ふと思ったのです。
「私にとってオワコンでも、そうじゃない人もいるかもしれない」
ターゲット層を変えれば、その層に取っての「良いサービス」になる
たとえば、あまり外出できない人やとにかく時間がない人。
ガソリンを補給したついでに車の点検ができるなら、用事が一回で済みます。
移動→駐車場に停める→用事を済ます→移動・・・って意外と時間がかかるもんですよね。
ネットで色々調べて車検を申し込むのも、お金は節約できるかもしれませんが、時間を使っています。
それだったら、検討時間ゼロで頼んだ方がいいという人もいるでしょう。
私にとってオワコンでも、他の人にとっては良いサービスなのかもしれないのです。
自分の軸だけで語ったらいけませんね。
顧客の数が減ると、競合の数も減る
そんな話をすると、「マーケット規模が小さくなったものがオワコンって言われるんだから、そんなところにいても生き残れない」なんてご意見も出てくるかもしれません。
しかし、そういう縮小するマーケットの中でも、生き残っていける会社もあるのです。
時代の流れを読み、先細るマーケットの中でどうすれば生き残れるのかを考える。
そういうことができている会社なら、競合が減っていく中で生き残ることもできるのです。
例えば、新聞販売業。
新聞を読まない層が増えている中、生き残っている会社があります。
そしてそういう会社は、潰れかけの競合を買い取り、規模を拡大させていたりもするのです。
事業内容は同じでも、そこには儲かる会社と儲からない会社の差があるのです。
早く目を付ければ勝てるわけでもない
先細るマーケットで工夫することと逆に、新しく始まったばかりのサービスを、人よりちょっと先に紹介することで勝っていくという手もあります。
でも、先に目を付けただけで勝てるわけではありません。
確かに、はじめの方は「先駆者」としてのメリットを享受できるかもしれません。
でも、次第に競合が増えてきます。
競合が増える中で、どうやって生き残るかを考えると、そこで「パイオニア」「先駆者」「第一人者」を自慢しても、後発だからこそ、工夫して勝負をしかけてくる競合に負けてしまうでしょう。
結局、需要(顧客)と供給(提供する側)は数のバランスが取れているものですから、マーケットの中でどう戦うか?ということを考えて動くのは、どんなマーケットでも変わらないのです。
うまくいかないのは「時代」「環境」「顧客」のせいではない
どんな業種であっても、それがうまく行かないとしたら、原因は外側じゃなくて、内側にあるのです。
もちろん、時代に合わせて変化させることは必要ですが、ひとつのコンテンツが終わるまでには、ある程度の時間がかかります。
ポケベルだって最近まであったみたいだしな。
ということで、すぐにオワコンオワコン言う人は、ちょっと頭が・・・いや考え方が薄いんじゃないかと思うのです。
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*1:終わったコンテンツの略。これを言う人がオワコンという説もある