こんにちは、ドクダミ淑子です。
以前、無職にインタビューした記事(前編後編) を読みました。
読んで、筆者である彼女の言いたいことはよーく分かったのですが、私は例のごとくモヤモヤしました。
「私は無職になりたいか?」
仕事したくなーい!って思う時は、たまにある。
というか、そう思うときは、外回りの営業という職種を活かして、上手いことサボっている。
でも、「無職になりたい」「もう仕事なんて一生したくない」かというと、そんなことは全然ないなと思ったのです。
なぜか?
無職が抱える、果てしなく広がる「無」が読んでいて怖くなったからです。
無職といっても元サラリーマン
このブログを書いているあんちゃさんがインタビューしているのは、二人の20代前半の無職です。
といっても、二人とも元々働いていたけれども、飽きたり心と身体の調子を崩して退職したりしての無職ですね。
まだ若いけれども、ブログで生計を立てているとかではなく、(おそらくたまに日雇いバイトをする程度の)無職。
友達におごってもらって生きているような感じの方です。
辛い過去があって、だからこその人生の夏休みといったらわかるのですが、なんだかその人生観や生活を読んでいると、怖くなってきたのです。
無気力・無為・無一文
彼らの話を聞いていて、私が怖いなと思ったことはこのあたりです。
今の生活って余生だと思っている21歳
「自分は18歳の時に死ぬと思っていて、だから今(21歳)の生活は余生だと思っている」と言うセリフ、読んでいて心配になりました。
仮に寿命が100歳だったとしたら、残り約80年が余生。
長すぎる。
亡くなった私のおじいちゃんは、ボケないまま10年以上寝たきりになり、「ああ、早く(天国から)お迎えが来ないかなぁ」と会うたびに言っていましたが、その状態を80年・・・怖すぎる。
時間の感覚について「無職の時間は長い」
私は毎日があっという間に終わるような感じがして怖いのですが、それと果てしなく長い1日、どっちが辛いだろう?と思いました。
学生時代は郵便局や工場の短期バイトをしたことがあるけど、そういう単純作業のバイトは、いくらやっても終わらなくて、時計の針が進まなくてつらかった。
結構頑張ったな・・・と思って時計を見ると2分くらいか進んでいないとかね。
たとえ仕事のストレスがなくても、そんな時間が過ぎるのが遅すぎる毎日を送りたいか?といったら、私は絶対にNOというだろう。
普段は寝るか、壁を見ている
壁を見るって・・・本当に何もしていないんだなと怖くなった。
もう一人は映画見たりマンガ読んだり寝ているって言ってたけど、二人とも何もなければずっとゴロゴロしているんだろうな。
貯金はない
ここまで無気力そうな無職なら、そうなるよね。
今はおごってもらって生きているみたいだけど、おごってくれる友達が家庭をもったらどうするんだろう?
無職はクリエイティブ?無職が世界を変える?
よく、ネットで吠える方々は、サラリーマンはクリエイティブじゃないとかなんとか言いますが、無職がクリエイティブかと言ったら、別にそうでもないなと思いました。
会社員かフリーか無職かではなく、やはりその人自身の問題。
少なくとも今の時点のこの無職二人には、そんな意欲はかけらもない。
座右の銘が、「みんなの喜びが俺のよろ媚び」「他人の金で、生きていく」だってさ。
自分のことしか考えられてない人たちが、世界を変える(ってことはみんなを変える)サービスが作れるかというと、そんなことないよなぁ・・・
私は無職になりたくない
さて、冒頭の話に戻って。
私は彼らのインタビューを読んで、モヤモヤが晴れました。
専業主婦には、なりたくない。
子育てとの兼ね合いを考えると一定期間休む必要もあるかもしれない。
でも、記事に書かれているような無職になりたいかというと、全然なりたくない。
他人からお金をもらわないと活動できない生活なんて、それこそつら過ぎだし、何もしないで1日を過ごすなんて嫌だ。
そしてそんな「無」な毎日を過ごすことで少しずつ自分の感受性が下がり、物事に対する期待が下がり、生きるためのモチベーションが下がっていくのは怖い。
そんな「無」な状態よりも、私は仕事をして多少のストレスを感じながらも刺激を受けていきたい。
人生なんて暇つぶしなのだ
究極な話をすれば、人生なんて暇つぶしなんです。
私の好きなマンガ『地獄のガールフレンド』でもそんなセリフが出てきます。
「子育ては18年できる暇つぶし」って文脈ですね。
何をしても暇つぶしなら、何もしないより仕事した方がよくないですか?
満足度100%の「天職」なんて探さなくても、それなりに楽しい仕事をしていてもよくないですか?
無職のインタビューを読んで、彼らの持つ、黒くないけれども深い闇(透明だから本人は闇と思っていないかもしれない)を垣間見ました。
私は労働者としてまったり頑張りながらまったりと成長していこうと思ったのです。
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